味の色どり万華(まんが)

裏小杉のマイスターベースで不思議なバームクーヘン!

カスタードめし239

気温11度だけど風速5m、なわけで体感温度低ッ、プルプル。

そんな中、新丸子駅すぐそば、 “裏小杉”と呼ばれるエリアに到来したジョよ。

このエリアってサー、どの道も表通りで同時に裏通りって雰囲気なんヨ。

どこかしら昭和の雰囲気が…10%ほど路のそこかしこに滲んでるってゆーか。

『マイスター バーム』だって……。

うふふ。

そーそー、コレコレ!。

サイトでここ数回見てた外観写真が今ボクちゃんの目の前ラ~♪。

いざお店の前に立つと臆病風に吹ーかれちゃったあ~、あははぁぁぁぁ。

だってイートインに誰も座ってないんだもんしー、

従業員のお姉さまら、何か意識高い系でボクちゃんオドオド。

店構えも何やらリンとしたスキのない雰囲気なのホー(急に顔面が泣きっツラ)。

つまり現在の心境は泣きじゃくり系のビエェイ系だべ!!!。

フンだ。

いいもん。もう入らないで帰る。

店の端まで来て、そー誓う。

人気もなさそーじゃん。誰も来ないジェー。

開店時間は11時。今、11時半。

やっぱ帰るべえぇ…ハンバーガーかなんかにしよっかナ…。

一瞬、店で一番人気とやらのバームクーヘンの映像が脳裏にフラッシュバック。

ウ。

食べたヒッ!(涙をキッパリとぬぐう)。

食べたヒィィィィィ………。

なじぇボクをイジメるの?!。イジメるのよッ……。

突然、この理不尽な扱いに対しモーレツに腹が立ってきたヨーン!。

誰ァれもお店から出てきて、傷心のボクちゃんを抱き抱えるよーにして店内に案内してくれよーともしなヒ!!!。

なぜ?。シワスだから?。

んッ?。

遠巻きにしながら、涙に滲んだ視界に映るは黒服の

パティシエ(男性菓子職人)さんだかパティシエール(女性菓子職人)だかが

大きなキリタンポ?、ロースハム?をチェックしている姿!。

その人の姿が見えなくなったから速足で近づいて見てみた!。

何だこれ。

ももも、もっしかして切り分ける前のバームクーヘン?!。

そッ、それを干物にしてるのだろーか?!。

抱き枕のよーなお姿だニャああああ…。

しばしヨダレ垂らしながら見ほれる…。

とつじょ、頭の中で店構えのタテとヨコの黒線がテノール歌手に大化け、

【誰も帰ってはならない】

を熱唱し始めチャのら!。

さいざんすか。アタクシよおおく分かりましたわ。

入店するざあます!。

食べずに帰って花実が咲くものかヨーンヨーンヨーン!。

あうっ。

一歩店内に入ったとたん、目に飛び込んでくるバームクーヘンとは似ても煮つけないケーキ群!。

「オレを食ッちくりいぃぃぃーッ!!!」

どのケーキも悲痛な叫び。

その大合唱がボクちゃんの耳をつんざき、思わず倒れこむよーに右端のクリームブリュレを従業員様にオーダーする始末!。

バームを選んだら、持ち帰りか店内飲食か詰め寄られ、何度もはぐらかそーとするも

結局は「店内で食べます」と自白する哀れな末路。

しかし心は青空のよーに澄み渡り、とッてもフレッシュな気分。

そう。

満たされたのだ。

だからこそ?。ここはサイホンで入れるコーヒーが超美味しいことで有名。

ここでメニューを見せられ、どのコーヒーにしたいの?って聞かれちゃった。

よく分からない各コーヒーの特徴をていねーに伝授され、青息吐息で一つを決定。

青ざめたホホを震わせフト顔を上げれば、ド美しいリースが目の前に!。

魔除け、豊作、幸福を願ってお店の前によく飾ってあるニャー。

何でクリスマスにリース?、何で豊作願う?、かというと、

そもそもクリスマスのお祝い行事って

豊作祈願のお祝い行事から発展したものだからニャんだー。

そーだそーだよ、ホントにシッカリそーなんだー。

あの奥だ。あの奥の席にしよー。

あそこで身を縮こませ、誰にも悟られぬよーに壁の一部に特化して、

食べ終わり飲み終わるまで何とかやり過ごそう。

出来ればいいのだが……。

▲エチオピア ウォルカ サカロ

650yen single origin

サカロで収穫された完熟チェリーのみを使用し、伝統的なウォシュット・プロセスで仕上げているそーだヨ。

レモンティー、マスカット、ピーチの酸味にブラウンシュガーの甘さが続きます。

トップレベルのエチオピア・ウォシュットをお楽しみいただけます、だって!。

よーするに柑橘系の酸味、スパイシーな甘い香りを持った紅茶、みたいなコーヒーなんだそーでフ。

何だそりゃ、全然分らニャあー!、と思ったけど

習うより慣れろでヒトクチ飲んだらソク納得!。

確かに紅茶のよーなコーヒー!。ビックリだべ!!!。

口当たりまろやか、脳に染み入るアマゾン分け入り系の味わい。

ふッ、深いッ。

少量のご提供が激しく残念!。もっと浴びるよーに飲みたかったあああ!。

提供まで約10分でスた。

▲クリームブリュレ

650yen

ついに来た!。

思えば数週間前、サイトで見かけた新種のバームクーヘンの店。

その店一番人気と人の言うクリームブリュレがコレだった。

会いたかった、食べたかった、手に手を取って愛の逃避行の一つや二つもしたかった。

なあ~、おまえさん、てか?。

そザマス。

大きさは、女子の片方の手の平に乗り、五指で包めないくらい。

つまり小っちゃい。

しかし小粒のダイヤモンドのよーな存在感。

希少価値っぽくて、アリガタヤ節が耳の奥で和太鼓的鳴り響き!!!。

サイトで見た。

これを割ると、中からトロオリとクリームなブリュレがトロケ出す。

あの映像ニャ!。

あれをやるんニャ!。

パ、リ……ッ。

ためらい傷、多数。

しかし勇気を振りしぼり、息を殺して表面のキャラメリゼを再び割る。

微力でコツンコツンと、モールス信号のようにナイフ打ち、

一歩間違えばマイナス100度の氷の下に…。

ナイフが真下にまで到達した瞬間。

心臓のコドー爆上り!。

このよーな緊張感は、コズエに留まってるセミを採ろうとした夏の日以来ヨーン!。

薄くデリケートにキャラメリゼされた岩盤の下、ゆうっくり、だが確実に真っ白な海原に流れ出さんとするクリヒム!。

黄色いキーポン溶岩にも似てドン・ドロリ!。

さっそく!。

クリームをスプーンにすくって味わってみると、確かに蒸し焼きにしたカスタード!。

表面はガスバーナーでキャラメリゼ、それらが口の中で再融合!。

メッチャ甘くてオイヒイ!。

なるほろひれはれ、これぞまさしく焦がしクリーム(クリ-ムブリュレ)の決定版ラ!。

赤みを帯びた松ヤニのよーなカラードリップ!。

それが垂れ落ちる様子は、オトナだろーがチビッコだろーが

モーモー夢心地のSEA・オブ・ヨダレ!。

金魚すくいの難易度なし!。

誰にでも簡単にすくえ、すんなり口の中に吸収することが出来てオトクです!。

つまり、ためらいTIMEなし!。

チュルンと何度でも飲めるキザなそぶり!。

しかしコレ、甘ったる過ぎる!。

350キロカロリーほどの甘さが体内に流入!。

それはご禁制の黄金を手にしたダイエットビトの末路でもあリュのか。

ダム決壊…。

轟音と共にうち倒れたその壁面一部を見下ろす。

なるほど…確かにバームクーヘン。

しッかし、バームクーヘン独自の味は、

キョウレツきわまりない濃厚クリームの味にかき消されてしまった感あり!。

下方、かすかに見える白いモノ。

クリームの卵白の混ぜ残し?、ではありまヒェンん。

一番下に生クリームが仕込まれてますのヨ。

芸の細かさにアタクシほとほと恐れ入り屋の鬼子母神ですわオホホ。

しかし、生クリームの味覚をもカスタードクリームが奪い去っていったのだった。

こんなん成りまスた。

アッという間にこんなん成りまスた。

もう終わり?。

こんな終わり方で本当にいいの?。

いい。

カレシと別れる場面ニャんだ。

未練振り払って一刻も早く立ち去るしかニャア!。

でも、脳裏に一瞬浮かぶ二人が幸せだった頃のカレシの残像。

それはデートのあとの、いつもの別れ際の映像…。

♪ 振り返る背中 優しい目に

今夜わたしは泣いてしまう

オオ!

アメリカンなダルトン製のナイフにスプーン!。フォークもだけど、

繊細でタイニーなこちらのバウムには不相応なガッツリ系だジョよ。

マイスターベースは、ふわとろパンケーキが女子に大人気のスリースターパンケーキの姉妹店。

ボクちゃんたらソッチでクリームブリュレのパンケーキ食べたことあるけど、なるほど姉妹店、クリームの味がおんなじだヨーン!。

▲スリースターパンケーキのクリームブリュレ

ホラ、見てくだはい。コレがそーレす。

色味もとろりん具合もクリソツでしょッ?!。

この件はそのうち他の記事で投稿するヨーン。

アーアー、有終の美ともなれば名残惜しー!。

カロリーオーバーでアレだから、次回来るのは当分先になるでしょー。

ぐしゅん。そいじゃあ残りをパックンしましょホか~。

帰り間際におトイレ。

おおっと!ここにもマイスターのロゴが!。

それじゃあまたねバイバ~イ。

風変わりなバウムとコーヒーをアリガトー!。

次にお会いするのは西暦2024年になりまフ~。

ちなみに、従業員のお姉さまは大変に気さくで明るいステキな方でありまフた。