カッスタードゥめし401

セミが去って秋の虫ら泣きじゃくりーの9月となるもー、未だ連日サウナ湿度で汗グッチョブ!。
昨夜、寝る前に庭の方からカスタネットとフラメンコギター演奏が突然聴こえてきたもんで窓の外を覗くとだネー、深紅のミニスカに黒パンプス履いたチブル(フレンチブルドッグ)が口に赤いバラ加えてフラメンコダンスしているではニャーかッ。
★カスタネット担当:チブル「明菜」2歳
★フラメンコギター担当:オランUタン「ゲノマ」102歳
ウカツにも彼らと目が合ってしまい、サッとカーテン引くも既に遅し!。
カツカ、ツツカツッ!!!
などと、コチラに手拍子を催促する激情のパンプスのタップ音につられ、次第にボクちゃんもソレに合わせて狂乱の手拍子をッ!。

▲スペイン料理店エルチャテオ(3F)の在るGEMSビル
熱気に包まれたチブル、オランらとの狂乱フラメンコ夜は開けた!。
すっかりスペインかぶれと成り果てたボクちゃん、決死の形相で中目黒駅から徒歩3分の上目黒エルチャテオに爆走!。
例によって例のごとく11:30開店と同時のマッハ入店を果たすという快挙を達成したのである。

エレヴェーターに独り軟禁され辿り着き果てた世界。
無音で開くヴェーター扉。店内一番乗りのボクちゃんが目の当たりにした光景こそがコレ。清潔感極まりなし、理路整然としたピカピカ店内!。

写真右手、神降臨直前の光満ち溢れ的な窓の光を背に座ることにしたッ!。
自分の背中に祝福の光!、を演出すべく虎の威を借るコブタよミゴト!。

着席するとだネー、素早くやって来た女子スタッフしゃんが、
「パエリアのご提供までには30分から40分というどえりゃあ試練の待ちタイムが要求されっけど、それで良かんべか~?」
と密やかに問いかけてみせたんで、ボカァとっさに「うん。いいッ。待ちゅッ!」って。

サッ、お水でも汲みましょホーなどと自分自身に向けツィートした後ドリンクバーへ。
オホホ、お水は好みのデトックスウォーターでないのー♪。
ドリンク類はホットとアイスのコーヒー紅茶。オレンジとアセロラのジュース。
取り合えず酸味ぶちかまして自分をクラッとさせんがためにアセロラをば汲み汲み~。

着席後、水とアセロラを交互に飲み分けるという自分に課した難題に挑戦中、早くも前菜が運ばれてきたッ!。着席からわずか2分後の甘い出来事だったー。
ランチセットに付く前菜にしちゃ種類豊富でウピウピだあ~♪。これを「牛歩戦術食い」してりゃいいんだニャ~?と食べ始めるテンマツに!。

自分によく似た小さなウツワをフォークですくってみるとだナー、おっと!美味しそーに煮込まれたナス浮上ッ!。するてえと、このウツワはカポナータか。
口に含むとやっぱし例のアレ。甘くとろけそ~な食感にベロチンが「ウォグ!」と悶絶歓喜!。

ナスに負けず劣らずトロリンキョなトメイトウをばルッキン’!。
他にも玉ネギ、パプリカも友情出演でクラッカーに乗っけて食すればオランダ人でなくとも「オーマイガッ!」。
甘辛一番カポナータはイタリアンでなくとも登場多数、スペイン料理でもおなじみの定番だったネ!。

右がフリッタータ(イタリアやスペインの卵焼き)。中には茹でたポテト、かなり大きめに沢山入っとるキャ!。このメンツの中では一番の薄味こよしさんだったが!。
手前の俵型の揚げ物ったらヒトクチ半サイズのコロッケ(クロケッタ)だわよ。やあね。
しかもエビクリームコロッケ!。クリームはトロリを許さず固めな仕上がり。味付けは塩味濃い目なペシャメルソース、コロモはサクッといさぎよくナイシュで油っぽくもなく食べやすかったジョエ~!。
気になるのは二等辺三角形の白きもの。そーでフ、これは硬質チーズでシュ。噛んでみて「ウ」、塩気がメッチャ強くて前のめりに倒れそーになるものの、直後に襲って来たミルク感の拡散にボクちゃんのベロチンたら「オイピイ!」と前言撤回!。バカ受け!。
この前菜は全体的には塩気が強め。お酒のお供として最高なーのネーだ。それぞれの素材を生かした旨味あるラインナップで満足だったことは確か。

▲フィデワ・デ・ガンディア
1980yen
〈前菜+ドリンクバー set〉
フィデワ(パスタパエリアの意)大会で国際部門2年連続優勝を果たしたっていうありがた~い濃厚な海老のフィデワだってヨ!。
しっかも手長エビならず白身のアンコウまで投入されちょってゴージャス極まりなし!。
パエリアはこれまでに何度か食べたけどー、魚介の旨味満載のパスタパエリアなんて食べるの人生初ラ~。

何年か前まで、多摩川の岸辺に籠を仕掛けて手長エビを何十尾も捕獲した経験アリ。
今や数年前の多摩川堤防大改造で手長エビは絶滅危惧種に成り果てぬ~(ド泣き)。
ちなみに、手が長いのはオスだけだジョイ。多摩川のは手長部分が青紫色でキレイだったニャ~。
それらを食したことはなくリリースばっかだったがー、今回初めて手長エビを食べてめっちゃ美味しかったのでー、チョイとリリースを後悔な気分だべ~。

パエリアはご存じの通りスペイン東部バレンシアの郷土料理だべ。
「パエジェーラ」っていうパエリア専用鍋で調理するのが特徴。ソレって浅くて丸いフライパン。
具材に魚介や野菜、肉をタップリ使って調理するパエリアは各具材の旨味が混然一体化したコングロマリットな一品。
このお店のパエったら具材が少ないのでは?、などと思ってはいけまへん!。スペイン料理のお店で当店ほどリーズナブルなお店、ボカァ存じ上げないネ。
こんな低料金で手軽に気軽にパエリアを食べさせてくれるんだから感謝以外の何物でもニャーのよ~。
ソなの。ソざます。

「フィデワ」はお米でなくってショートパスタ(長さが短い)を使うパエリア。
このお店の「フィデワ・ガンデワ」とは「パスタと手長エビのパエリア」って意味。
何てったって青みがかった白き手長バサミの迫力、見ているものを圧倒するネ~ン。
それが午前の陽光受けてハレーション起こすほどにまぶしく反射、思わず神海老の存在を確信するほどの光景であったー。

この手長エビ、食してみるとカニに近い旨味の強さ!。肉のほとんど詰まってないハサミ以外は全て食べつくすほど美味!。ミソ部分も当然ペロリ。
他にも手の長くない “手短にネ” の海老らも投入されており、
ソチラも頭ごなしにパクパク食べ果ててしまったことをご報告申し上げまシュ。

最初、タラかなんかの白身魚だろーと思ってパックンチョしたがー、妙に固めでしっかり火が通ってるタラだニャ!と思ったが、何かタラとは違和感あり。
ナニゲにシレッとメニュー見たら、なんと「アンコウ」だって?!。そ~か~、これがアンコウなのキャー!。全くクセが無くって食べやすい。むっちむちの白身魚でオイピイ~!。

ショートパスタの長さは3cmほど。表面パリッパリのフィデワにフォークを差し込んですくい上げるとだネー、ショートパスタが10本ほどくっついて浮上して来るデ!。
口に入れると見た目ほど固くなし。内側は柔らかめで通常のパスタ食感が5割ほど残ってるヨーン。

この海老は、生前に身のすくむ思いをしたのか、身入りは少なかった。
もっと多ければよかったのに!。と重箱の隅をつつくよーにして頂きましたッ。
パスタパエリア自体の味付けはとっても薄味。海老、アンコウの味がしみ出したダシで味わう上品テイスト。これなら女子ウケ間違いなしですわねオホホったらオホホー。
本来、伝統的なフィデワというものは手長エビやアンコウを具材として用いるのが王道だそーで、それを味わえたのだからボクちゃんたら幸せコブタ!。

「幸」という漢字、よくよく見ると「土の下に¥」。この場合はショートパスタの上に海老という真逆さが受けて愉快極まりない納得のひとときとなった!。
「何だとこの野郎。分けわからねーことばっか抜かしゃーがッて。ヘタ打ってっとタメになんねぇぞクソガキャー」
十手をちらつかせ歩み寄って来るチィンパンズイ岡っ引き。とその時、パンズィとボクちゃんの間に突然割って入る、後ろ足立ちポメラニアン1歳児総勢100匹のリオのカーニバル大行進の行列!。

アツアツになった鍋の手持ちに射しこまれたダンボールにプリントされた5匹のプタ。
フラメンコを踊っている図が奇妙。

壁際に飾られた大判ポスターには「Delicuoso」(美味しい)の文字。
スペインでは「パエリア」を食べるのはお祝いの日ってのがほとんど。日本でいう「スキヤキ」とか「ステーキ」とか?。
とくに木曜日が「パエリアの日」なんだってネー。
奇遇にも本日は木曜だったー。

そんでもって、スペイン人にとって「パエリア」はランチに食べるものであってディナーでは食べないってのがフツーとかー。
ボリュームがあって油も多様されてるからだってー。ならば、本日ランチで食べたボクちゃんたら生粋のスペイン人と云っても過言ではないのかもだネー。
「何だとクソガキャー、ヘタこいてっとかんべ…」
その時、耳をつんざくサンバホイッスル!。両耳ふさぐパンズィとボクちゃんの間を押すな押すなと2足歩行ポメラニアンらのサンバ軍団ッ!。ポメらは全員が黄色いスパッツ!。

▲魚介のパエリア
1650yen
〈前菜+ドリンクバー set〉
日付変わってその翌週、またも再来店ッ。今回はコレ。
例によってパエジェーラ(専用鍋)の船でエビちゃんらがッ♪。
パエジェーラったら取っ手がアッチアチだから~、ヤケドしニャーよーにブ厚ダンボール
で覆ってあるのよネ~ン。
この魚介のパエリアったら、パエリアコンクールで優勝実績のある当店自慢の一品だそーなー。いやがOでも期待感2割増し!。

当店大人気NO1のパエリアには海老、ムール貝、アサリが各ワン個。
加えて、ひとくちサイズにカットされたイカと白身魚がメインらを包囲、更にはインゲンだの細かく切ったトマト、パプリカといった野菜が投入されてるよーだべ。

さっそく食べ始め、ムチウで食べ進むッ。
イカはプリップリの食感で厚みを感じる。白身魚は臭みゼロ、見事に旨味が凝縮されとりまフ。
海老は皮もパリパリだし、よぉ~く焼けてるから平気で頭からバリバリと食べちゃったあ~!。頭ごと海老を食べるのってボクちゃん的には初なデキゴトだったかもー。
もっちろん海老にはムール貝やアサリの旨味も加味されてるわけでー、濃厚な旨味あふれるシーフードパエリアとしては大満足な一品であると云えチャーだ!。

お米はパリパリに焼かれてて縁側は焦げ目も見栄えよくヒッジョーに香ばしさがほのか!。
かなり固そーでないのホ~?と口に運んでみたら、案ずるより産むが易しで丁度いー固さ。
しかも表面化は実にしっとりとしててビックリ!。

表面パリパリ、内側しっとりのパエリアが美味!。
このお店のパエリアは特製スープで炊いてるってこと。なある。
十分にスープを吸ったお米はフックラしてて魚介と一緒に食べると最高の旨味をもたらしてくれてるヨーン!。

途中、アジヘンにクシ形レモンを絞ってみたらだヨ、酸味が思ったよか強くなっちゃったー。
本来の魚介パエリアの繊細テイストをじっくり味わいたいニャら、レモンなし。
酸味中毒のお方らは絞りまくってサッパリ風味に酔いしれれば良いジェ~。

▲自家製バスク風チーズケーキ
385yen
バスク風っちゃー濃厚でクリーミーなのが売り。これはまさにその決定版!。
とろける豊潤な口当たり、ベリーの甘酸っぱさとフレッシュなる生クリームを時折絡めて食べればチョー至福の溜息を連発すること間違いなしッ!。

その至福感を絶やすことなく就寝にまで持ち込むためにーボクちゃんが夕飯として選び抜いたものがコレ~。
スーパーで買って来たアンガス黒牛のプルコギ600円。これに玉ネギを加えてヤキヤキ。
ちょっぴり辛くってOK。これでスペイン料理にも対抗出来たし個人的には大変満足、食後当分の間は空いた口が塞がらなかったほどヨヨーン!。 完