カスタードめし201
本日も美しき10月の秋空。
その正午前、ワタシったら、
煙の尾を出しながら墜落してゆく雲を目撃なんかしちゃったみたいヨ。
驚くのはまだこれからよ。更に、さらにだネー、
別の雲がネ、トンビかなんかに突つかれてサー、穴が開いちゃってサー、
一杯にため込んでた空気をプシューッって放出してる光景なんか見ちゃったわけ!。
どうせハロウィン前だもん。誰に話したって信じてなんかくれっこないわよネー。
なわけで、自由が丘トレインチのゴンゾに来ちゃった。またも開店と同時の男。やあね。
気が引ける。今ねー、黒地に白シマシマの蚊が「血ぃ吸うたろかぁぁ~ッ?!」
って飛来しまくってンのよネ。ヒトの血を吸うのはメスだけ。産卵前の活力補給。
オス?。なんとまあ、ケナゲに果汁なんか吸ってンだって。
サメザメと泣いてちょうだいな。
だからか、花曇りのテラスは開店休業みたいだネー。
▲デボレ 1580yen (SET 2480yen)
〈モッツァレラ、紅玉、イワシ、エシャロット、
イワシの赤ワインソース、タイム、黒コショウ〉
このピザの使用材料を見てウナッてしまったアー!。
だって、イワシに紅玉だよッ。普通、リンゴを使ったピザにしよーと思ったとして、
それは当然、甘いスイーツピザになるハズだべ。
百歩譲って、酢豚にパイナップル、生ハムに桃、っちゅー組み合わせがあったとしても、しょせんソレは肉類とのコラボ。
そそそ、それが、まさかの魚!。それも青魚ッ!!!。
さすがはGONZO。その挑戦スピリッツはハンパない。
売り上げを考えたら、絶対にない制作コンセプト。
ただでさえ、ピザ=伸びるチーズ、ピザ=マルゲリータ、の注文客が多い現状。
儲けより創作料理への情熱が上回るこんなお店、もっともっともっと、
♪ 今以上、それ以上、愛されるのに を是非ともお願いしたいッス!!!。
計算されつくしたピザ生地配合、適温適時で焼かれた生地にモッツァレラ。
その上にクシ形薄切りの紅玉が、トランプ配分のよーにチャッチャと配り放たれた様子。
う~ん!。ピザがカジノのルーレットにも見えてきた。
イワシをミンチ状に叩いて、イワシの赤ワインソースで和えたと思われる塊(かたまり)。
その点在がリンゴにからむ図は、さぞ、それがトーゼンという様子。
人とは違う、と自分を高見に置きたがる若者は多い。
ステキに人と違うには、それなりの感性を磨く、試練の、心ときめく情熱が必要なのネー。
紅玉も糖度の高い甘いヤツじゃなくって、昔ながらのフツーなリンゴを使用しているのもミソ。
甘味を求めての使用ではなく、酸味を生かして青魚特有の臭みを消去するため。
もちろん、イワシは新鮮だし、ワインソースも一役買っているには違いニャア~が。
▲アタシャ丸ごと恋する紅玉オトメ!
刻まれた紫色がかった白っぽい野菜が見えまフね?。これがエシャロットだべ。
これが刺身のツマ的なサッパリ感をピザに与えてまッス!。
そこにもってきて、更にタイムが振りかけられ色味と香りづけをプラス、
それらが一丸となって、モッツアレラの傘下で旨味を増殖!!!。
このピザは美味しいね~と人々に思わせる出来栄えにまでもってきちゃいましたヨー!。
対照的な紅玉のシャキシャキ感と、イワシミンチのフワモア感。
チーズと生地、とかくそれだけが評価の全てになりがちなピザ評価の現状下で、この食体験は全くもってニコちゃんマーク大点灯だッ、ヨーン!!!。
紅玉の上にハラハラと散りばめられた緑色のタイム。
独特のすがすがしー香り、シソ科の多年草。
魚との相性はバッチグー、「魚のハーブ」との呼び声も高いんダッてサー!。
あのねえ。アタシねえ。色々、ピザを食べ歩いて3000里なんだけどもー、
こんなフレッシュにオリジナしてるピザって、まー、何度も出会ってるワ。
その何度も、は全部このお店でなのヨー。
ニクいお人。やあねぇ。
んなわけで、本日も従業員サマがドアを開けて笑顔でお見送りの中、
軽快なスキップでチンパンズィのよーに左右両腕をほがらかに振り走るボク。
自分でゆーのもなんだけど、けっこう滑稽じゃない?。
これって、ウヌボレ強すぎかナー?。