カスタハドめし446

ピッツァ好きの人は多い。宅配ピザに代表されるよーなアメリカンピザ、石窯で焼き上げられるナポリピッツァ、ミラノピッツァにローマピッツァ…。
ア~タクシの大好物はもちろんナポリピッツァですわオホホ。だけど本日当日は気分転換にミラノピッツァを頂こーと思いたちましてウフフ、イタリア料理店【イル ボスケット】へやって来たってわけですの~。
やあね。

ここって中目黒駅にほど近いけど、裏道に在るからネー。
こんだけ派手なピッツァ絵図を垂らしても、何かこう…佇まいからは隠れ家的な雰囲気がにじみ出てンのよネーだ。
やや遅め12:00開店で5分前に店頭到着したけど先客の姿なしでホッとするやらビビルやらー。この先、ど、どーなるんだろ、果たしてコブタの運命は?教えて魔王様。

店内。席に案内されない放置民みたいなので自らが選び果てた窓際に鎮座すッ。
これはその時に眼前展開した光景ラッ。
ドリンクのサービスタイムあり飲み放題あり、が目玉だけあってボトルがずらり。
ハードリカー(焼酎、蒸留酒、スピナッチ)、ワインにカクテル、ビールが飲み放題。
ふと気が付けばだネー、数名のスタッフさん達の雰囲気はけだるく重く、そして眠そ~。このお店ったら、おそらく夜のにぎわいが凄いんでないキャ?。真昼間だっちゅーに店内に漂う倦怠感スゴッ。
どーりで店内の照明、暗ッ。

店内入り口付近にフゴッっと存在感アリアリな石窯ッ。店名刻印なくタイル張りなどの飾りもない極めてのっぺらヌ~ボ~的なお方。
フロントがススで真っ黒!、こーゆーピッツァ窯を見るのは初めて!オモスロイ!。

▲ピザセットの前菜3種盛り
このお店のサービス精神旺盛さ、コスパの良さは目を見張るものがあるネーン!。ランチピッツァをオーダーするとだヨ、前菜とドリンクが無料で付いてくるべ。それはフツーのことだけどだネー、前菜はサラダ、もしくはチーズ盛り合わせかをチョイス出来ちゃう。
マリナーラのランチセット1350円、この価格でそれは大層ありがたや節大音量な出血サービス!。感涙しつつもドリンクはジンジャーエールをお願ヒッ。

▲マリナーラ
1350yen
注文から約15分、待ちかねたピッツァ円盤のテーブル不時着~♪💛。
オオット!、出たァァァーッ!!!。パリッパリの超絶薄生地花壇の上にチェリートマトの華が咲き乱れェェェーッ!!!。
マリナーラには白を表すチーズがニャい。だからマルゲリータのよーにイタリア3色国旗(赤、緑、白)が表せニャア。それはイカンぜよと、チーズの代わりに白きニンニクを散りばめたってか!。
やることニクい!。そのニュアンス、そのセンス、あっぱれ!。

このお店のピッツァは大きいサイズながら生地が極薄。
だから初対面でひるんでも簡単にペロッといけちゃう安心タイプ。薄ゥく伸ばして面積拡げた生地がカリッカリに焼き上がってる。あまりの薄さを検証ッ!。ジロジロと眺めてはミゴトさに溜息3発。
生地の真ん中が薄さのMAX、しなやかな装いを見せているネーン。

あとで調べてみたらサー、110gのピッツァ生地を直径約32㎝にまで伸ばして焼き上げてるんだって!。その厚さ何と1mm!。
そんな生地の上に色鮮やかなトマトソースが塗られーの、チェリートマトが散りばめられーの、ニンニク、アンチョビ、バジルまでもが大盤振る舞いーの、とにかくもうコスパ最高最強!。ナカメのイタリアンの中でも屈指のベスト・コスパ・パフォーマンス大賞受賞!って感じ~。

なんと豪華な美しきマリナーラだべ!。味わうテイスト以前に視覚的ウマミがアッケなくも爆発ッ。
特筆すべきはチェリートマトの多さ!。今のご時世、トマト価格高騰でなかなか口に入れられないのにだヨ、このマリナーラは世相を超越してるじゃ~ん?!。
こちらとしては、ただひたすらに「神も仏もあったもんだニャッ!」と天を仰ぐのみッ。

「コレを使って切り分けてくらはい」
そう言い残して去って行ったスタッフの思惑ミゴト。ゴツくて立派な九官鳥的ハサミったら重いのなんの!。

カチン。と留め金を外してオープンザ『九官鳥クチバシ』!。閉じたり開いたりするとパチンパチン!と歯切れいいジェ。キッチン用品で有名なIKEA製だネ。
片刃ずつ違う形をしてるのが何かいかにも本格的ッ。

ボリッ。
最初の一刀で生地が出した音ラ~。生地が切れる感覚がハサミにダイレクトに伝わって来る!。つまり、それだけ生地に柔らかい要素が皆無だってこと。
切り進んでくと生地の軽さと薄さがヒシヒシと手元に感じられるジョエ。

しかしピッツァ生地で裁縫気分、なっかなかおもすろい。そして楽しヒ。
フツー、ミラノピッツァを食べる時はやたらめったら生地のカケラが飛び散って収拾がつかなくなるんだけどー、このハサミを使えば被害は最少。なある。このお店じゃピッツァにハサミは必須、間違いニャー。

見てくらはい。左右の生地に亀裂を生じさせることもなくキレイにハサミで切り抜けまヒたッ!。
このアップだと白いニンニクの形状が良く分かると思いまッス。このニンニク薄切り、火が通っているのに透明感ありのサクサク。新鮮で心地いい。

ニンニクがなくなってもノープロブレム。あとはオレに任せときなって、とオレガノが大人対応で香辛料効いた生地の味わいを継続してくれるジェ~。
今はお供がジンジャーエールだけど、このマリナーラにはよく合ってる。蒸留酒にも軽いスナックとしてマッチすること間違いニャしッ。

生地を折り返したところ。あまりにも薄いのでキッチリと折り紙のよーに折れまシュ。ピッツァ中央部分を折ったからしなやかに曲げられたけどコルニチョーネ回りは硬いから折り曲げよーとすれば割れちゃうネ。
つまり、このピッツァで折り紙を折るのはムリってこと。
これだけ薄いピッツァ生地、コレは果たしてミラノピッツァかローマピッツァか?!。

ナポリピッツァに比べて破格に生地が薄いのがミラノとローマ。どちらも薄い生地だけどパリッパリ食感に「もっちり」の要素も加味されるのがローマ。
それが無く、ただひたすらクラッカーのよーにパリッパッリであるコチラ、やはりミラノピッツァと呼ぶべきかもだナ~。マ、そんなことどっちでもいいヨーンという人々が大集結だろーけどネッ。

マ、これだけは云えちょるばい。
見てくらはい。このコルニチョーネ(ピッツァのミミの部分)、ほとんどニャい。あまりにミミがないからピッツァのフチは焦げコゲだジョエ~。
これこそがミラノ、そしてローマピッツァがナポリピッツァと似ても似つかぬ特徴ラ~。

でもコレは、やっぱりきっぱりミラノピッツァ。このお店のピッツァ生地は厚さ1mm。
ミラノピッツァの生地の平均が5mmだから超絶ミラノピッツァだべ。
クラッカーかと見まごうクリスピーぢごく。噛めば自分の耳の奥で「ヴォリヴォリ、バリヴォリ」って音が重低音にエコーしゅるッ。

おいしかったでフェ。
ピッツェリア多しといえどもミラノピッツァが食べられるお店は希少だからネー、また来たいと思っちゃうネー。
にしても薄すぎる生地、ナイフとフォークつかって食べるのはご法度!。カケラ散りじり、カケラ地獄にさいなまれるジョー。ハサミで切ったらピースは手持ちで食べなはいネ。

なわけで後日!。再訪ッ!。
マ、ブログ記事制作上、ピッツァ1枚ってのはカッコつかないからー。だもんで大抵お店を紹介する時は最低2枚を紹介するMYオキテがあるもんでー、2枚目を記事追加すべく再訪ッ。
開店正午1分前。本日も列なしでラッキ~。場所的に周囲は住宅街、きっと週末は満杯なんでしょーニャー。

またも前菜3種盛りのサラダをオーダー。
18か月熟成したパルマ産の生ハム2種、スペイン卵焼きのカポナータに白いんげん豆、生野菜、という構成。
皿上に飾り模様で回しかけられたバルサミコ酢と具材の相性はバツグン。水準以上のセンスあるサラダで味が濃い目なのもボクちゃん好み~♪。

▲アスパラジ
1800yen
「冬来たりなば春アスパラジ」ということでコレを。コイツを。選んだこじゃれたセンスに乾杯ッ!ってばかげてたらサクッとご到着っ。なんせ一番乗りの客人だから~。
ぱっと見、「スプリング・ハズ・カム」な萌え系映え!。
ナポリピッツァは生地を楽しむために具材は少なくする、が基本。ミラノ、ローマ共に生地より具材を優先するピッツァゆえ具材は盛りだくさん。だったら確かにコレってミラノかローマ。

「アスパラベーコン系男子」とかって言葉があるニャ。見た目は恋愛イケイケに見えるのに付き合い始めるとオクテな草食系だった、みたいな。
何でアスパラとベーコンの取り合わせがそーゆー意味になるのか皆目見当つかんッ。
つかんが美味い組み合わせなのでコレを注文すたのだった。

ベーコンもグリーンアスパラもピッツァの具材としてはタップリ。まず生地を味わう前に具材のみをつまみ食いしてみた!。そおしたらだネー、アスパラの甘味とベーコンの素直なシオケに頭が下がる思いだった!。
実るほどコウベを垂れるボクちゃんかな?。どちらも新鮮な味わい。アスパラは柔らかくなりすぎると味覚を損なうもんけどコレは完璧!。ベーコンの硬さに歩調を合わせてやや硬め、しかも青臭さもなくって実に美味!。

オフホワイトのモッツァレラチーズの上にたゆたう香草オイルが何ともたまらん魅惑テイスト!。1度味わえば病みつきな美味しさ!!!。
いかにも薄味でありつつ深い味わいのピッツァゆえ吟醸酒や発泡酒にモロ合う感じ。

なるほろ、ナポリピッツァと真逆の生地!。クラッカーの上に具材を乗っけて食べてる感じーとスウェーデンやデンマークな人々はコメントするかもー。
しかしだヨ、ミラノピッツァってクラッカーみたいな感じがするのにイタリア人はクラッカーが嫌いなんだって?。
てぇことはこのピッツァをクラッカーみたいだって思ってるの、もしかしてボクちゃんだけなのキャ???。

細心の注意を払いつつ食べてもコンスタントに巻き散らかされる生地のカケラ。

このお店、けっこうマメに掃除しなきゃだよネ~。

淡い塩味、薄い生地、それがクラッカー。それに酷似してンのがこのお店のピッツァ。
「クラッカー」の名前由来は焼き上げられるときに「音が鳴る」とこからきてんだってネ。
原料は小麦粉。ピッツァと同じ。クラッカーは甘味が少ないけど、ここのピッツァ生地もそーかも。

朝食に3枚が適当、がクラッカーの健康的な食べ方。健康食を健康的に食べるのはむずかしーけどネ。
クラッカーって一応ビスケットの仲間なんだって?。
これ見てるとバリボリ、カリガリ、って音が聞こえてくるよーだジェー。

昨日今日明日、寒の戻りで忘れてた厳寒期ぢごくが爆発ゥゥゥ~(泣。ミゴトなウソ泣き)。
しっかし、日没前の光にわずかなる春の温もり、春到来の予告編を見る思いがするジョェェ~。