味の色どり万華(まんが)

大森の愛知家でピグモンのような海老天重を!!

カスタードめし268

よーやく春一番も吹きすさび、気分は一気に春モホド全開フルスロットル!。

今時分こんなだなんてマッコト異常気象、嬉しくも恐ろチく、複雑なる心境。

だとすれば、本日は大海老の天重が食べたい。

そう。例の店でウルトラQ、ウルトラマン、両番組へW出演を果たした愛すべき怪獣ガラモン、あるいはピグモンにも似た天ぷらを愛でてみよーというハルトラマンらしからぬ一興だ。

例によって例のごとく、敷居の高い蕎麦懐石SHOPの領域へと踏み込んでゆくボクちゃん。

これは『奥の細道』なのキャ?!。

オオ!、遂に愛知家の入口キャ?!。

勇気を振り絞り、さらに1m程よろめき進む。

ふと足元を見やれば、敷居の高い店におびえる旅人らを石に変えるとは云われてはいない小粋な水がめが…。

そんな頭のおかしいギャグともつかぬものを呟いているうち、遂に視界は愛知家の入口を捉えたのであった。

引き戸のガラスに映っているのはボクちゃん背後の光景。

え?、何でオマエの姿が映ってないかって?。

そら映らない角度で撮影したからニャ!。

▲入新井 愛知家 (いりあらいあいちや)

ガラガラガラ。

ぴしり。

入ったぁぁぁぁぁ……。創業昭和8年!。

90年弱創業続ける老舗に遂に入店という快挙!。自分史に刻まれるべき第一歩を踏み出してしまったぁぁぁぁ…!(ド。突然噴き出す脂汗)。

ちなみに「愛知家」という屋号は主人が愛知出身だからだそー。

「いらっしゃいませぇぇぇ~!」

奥から若女将の声が聞こえ。案内される直前、捨て身の覚悟で流し見た右景色がコレ。

タヌキの顔が可愛く作られ過ぎており、もはやコレが一体何のイキモノなのかさえウヤムヤ~。

ある意味、怖ぇぇ~。

店が混んでいて奥のテーブル、お座敷、以外の席で空いているのはココだけ、と云われ濡れ手に粟、大喜びで受諾。

だってここは6人掛け席。そこを独り占め出来るヒョウタンからコマ的な幸運!。

のちに相席になったとしても、こんだけ広々ならくつろぎが粉みじんに破壊される心配もニャあ!。

大満足で洗面に立つ。

ドシッ。

洗面ドア右横の絵画にドギモを抜かれたジェ。

何これジョーズじゃん。分けわからないシュールな油彩画!。

誰が描いたか知らニャあが、とってもユニーク。蕎麦屋に全く場違いなよーで、実はなかなか良い相性。のよーな…。マジか。

めまいを覚えながら、しばし鑑賞。

着席し、真正面の書を眺めたり頭上の灯りのデザイン性を検証したりと、目の回るよーな大忙しの時間を過ごすことしばし。

すると、ついに…

▲天丼 2700yen

天丼???(メニューにそう書いてある)。

どーみても天重に見えリュのだが…。

ボクちゃん的には、ご飯が少なくてテンプラが多いのが天重で、その逆が天丼だと勝手に思い込んでたんだけど違うのキャ?!。

天重はこんな四角い弁当箱形で、天丼はドンブリだと思ってたのに違うのキャ?!。

といいつつも。もー、そんなことはドーでも良いのだー。うまそう~♪。

しっかし。

並んだ大海老二本は互いに密着しすぎ、モハヤ1つの大きなコロモの固まりにしか見えないジョー!。

しっかも。

こッ、これは愉快でこっけいな人間の友達ピグモンにしか見えないじゃニャーか!。

にににに、ニッセン700円も出したってのに、こッ、このインスタ映えゼロ、

一体どーしてくれるんニャ!、プンプン!。

しっかも、ごていねーなことに、一番下に並んだ海老のシッポがピグモンの足に見えて仕方ニャーじゃニャいか!。

かッ、完璧ッ!。

円谷英二が泣いて喜ぶ天重だか天丼だかになりまチたああーッ!。

だが。…天ぷらのコロモの揚げ方はお見事ラ!。

見事に花散らしッておる!。

ひとくちモグッてみれば、ふんわり柔らかなコロモにムチムチで肉厚なエビ肉の食感!。

オオオオ!これだこれだーッ!。

高額料金お支払いしても手に入れたかった大海老天の味覚!。

テンプラという名のジパング!。

100円プラスでご飯大盛にしたんだけど、なんかゴハン少ないジョ~。

わしわしモオグモグと軽快に食べ進み、アッという間に天重もしくは天丼を完食!。

すると、間髪入れずにオーダーしといた卵焼きが到着!。

▲厚焼き玉子

1250yen

この店の人気商品なのでござひます。

売りは、卵焼きの中にそばが入っているという趣向なのでござひまして。

ほうれほれ。このよーに箸を起用に操って卵焼きを真っ二つ、一刀両断に致しまするてぇと、みっしりと詰め込まれたソバどもの悲痛な呻きが。

「ははは、早くここから出しチくりィーッ!!!」

さらに卵焼きを分解してみるとだネー、青ネギと共に大葉も挿入されちょることが確認出来たー。

卵焼きの出来栄えはやや固め。タイト。蕎麦らをしっかりと束ねておくためであろー。

味覚はダシの効いた醤油味、やや濃い目キャ。

蕎麦はコシがあって、噛みしめてゆくと口の中でドジョウらのよーに踊り跳ねる。

すなはち、ソバの踊り食いしとるんかアタシャー?!、という錯覚。

さすがに幻覚はなし。良かったぁぁぁ…。

卵焼きを食べ終わったころ、「天丼の御吸物、忘れてましたぁぁ~(笑ごま)!」

え、そーなの?。ふーん、ゴクゴク。

辛めのショーユ卵焼きだったから口直しになったジェ~。

しかし…。全然ポンポンが満たされておらんウータン…。

なわけで、大盤振る舞いのヤケクソで更に蕎麦を追加注文してスまったああああーッ!!!。

▲天ざる

2080yen

これは普通盛り。今度の天ぷら共は甘辛ダレで茶色くなってニャーし、具材同士が合体してニャーからピグモン化しておらずセーフ。

さっそく蕎麦をゾゾゾゾーッと口に流し入れつつテンプラをワシャワシャと頬張ろう!。

金時生姜(はじかみ)に海老、サツマイモにシシトウ、玉ネギと小エビのかき揚げ。

どれも具材の食感がイキイキ。サックサクのコロモと共に歯切れよく食べ進む。

一番秀逸だったのがサツマイモ!。

普通のはボソボソした乾燥食感なことがほとんどだけどー、コレは全く違った!。

ミズミズしくてしっとり、ほのかな甘み。アダルト極まりニャあイモ天に完全ノックアウト!。リクエストしたいッ(遥かなる山のコダマ)!。

ちなみに、先が赤いハジカミのお味はチョイ甘酸っぱい。テンプラに添えられるのは油っぽくなった口の中をサッパリとさせる効果があるからだヨーン。

蕎麦は二八。売り上げの8割を占めていた出前を辞めて店だけで勝負する、と決めてから始まった悪戦苦闘。

その末に付いたお客様方。その中でもひときわコガネムシ的な輝きを放つボクちゃんたらステキ💛。

やあね。

とにかく、この店の蕎麦は北海道、福島、長野から。その季節季節で一番いいものを使用するよーにチているとか。

それを特注の石臼で粗挽きしていリュ。

のどごし宜しいのも納得でフ。

ちなみに、個人的には大戸屋のもりそばが大好きでフ~。600円ですんばらしい!。

▲大戸屋 もりそば

600yen (ネギ、つけ汁をWでオーダー)

蕎麦を食べやすい(?)よーに、あらかじめ短めにカットしてるネ~。

愛知家のと比べてやや甘めの美味しいつけ汁💛。

蕎麦の白さは同んなじくらいかナー。

かき揚げは特筆すべきオイヒサでッス。

▲愛知家 もりそば

900円

後日また来ちゃったあ・あ・あ。

何故かまたまた同じ席。

団体さんてあんま来ないもんなんだニャ~。たまには奥の席も探求したいもんラ。

それでは頂きませう~。

お高い天重だか天丼だかは当分食べられニャあから、今回はもの悲しくモリソバ。

でもいいのです。おいひいから(ド!突っ伏して号泣)。

蕎麦の一番つまらんところはだネー、食べ出してすぐ無くなっちゃうとこなんだヨー。

大盛にしても同じことなんだジェー。ブゥツブツ…。