カスタードめし252

温かみのあるネイプルイエローの室内灯に浮かび上がる壁はコハク色。
それとは対照的、ウルトラマリンを基調としたブルーが海底のマーメイドを呼び覚ます。
そう。ここが噂のハナコーヒー。
何のウワサかって?。そりゃもう、池上っ子のウワサでしょーよー。
そう聞いてますわぁ~。
大きなテーブルには6席、3テーブルにも6席、2つのカウンターには8席、さらに一人独房的な1席、の計21席が用意されておるジョよ。

アーアーここだここだ。とバッグ置いて、ボクんだい席!表明。
それから、陽光浴びる通りを見下ろしながらメニューちらちら。
それから、もったいぶった仕草でオーダーコーナーにけだるく近づいてゆくのラ~。

真正面がオーダーを受け取るコーナー。
今は先客の台湾カステラとかチョコレートケーキが乗っかったプレートが用意できたところ見たいでシュねー。見えるっショ?。
その右手辺り、大きな水色のバケツの後ろあたりがオーダーするコーナーでフェ。
コーナーのテーブル上には可愛らしいマフィンやケーキが常時ディスプレイ販売されてるんだヨーン。
ない場合は売り切れってことだジェ。

▲オーガニック雑穀パンのトーストプレート
(クリームチーズ、はちみつ付き)
1480yen
前々からメニューにあるコレが気になっていたのラよ。
今回、遂に勇気を出してコレを注文すまスた。
結果は大大大成功の大大大満足だったあああーッ!。
固くてボソボソ食感の雑穀パン生地を想像していた愚かなるワタクシメの妄想を完膚なきまでに叩き潰して下さったことに大感謝!。
世界は広い。またひとつ食の悦びがワタクシのスタマックに…。

このプレート、お手元に到着するまで20分相当かかっちゃったあ~!。
しっかしですヨ、「出来ましたあー!」
と呼ばれて取りに行き、ひと目見て納得!。
丁寧でゆるぎない美しさの演出。
こんなウットリする飾りつけ、そーはお目にかかれニャッ!。
目で見て美味しさに圧倒!、舌が嫉妬する食事前の祭典だべ!!!。

色とりどり、数多くの野菜のお花畑ッス!。
真冬のカフェで春爛漫が押し寄せる!!!。
気温11度の陽光を浴びても、プレート上は気温21度の春ラララ!。
野菜たちは、それぞれに合った切り方がなされて色彩豊か、おしとやかに鎮座でフ。

まず目を惹(ひ)いたのがニンジンのラペ!。その燃えるようなオレンジパッションがハートを射抜くジェ。
その相棒、紫キャベツラペもフォール・イン・ラヴ真っ最中といった佇まい!。
その両者を口に運べば、酸味控えめながら美味きわまりない至福感が、お口の中を直撃!。
しんなりしているのに、食感はシャキシャキ感も残る心憎いマジカルな調理!。
おいひい。しゃーわせッ。
モグモグしながら、そんなことばかりが頭の中を駆け巡り続けるのであった。
完
パカパカッ!まだ完じゃなヒッ!。

おしげもなく沢山敷き詰められた定番のフリルレタス(よく見えないでした。ごめんニェ)。
口の中に収納したら、まるでフワンフワンの絨毯(じゅうたん)のよう!。
柔らかで優しい。
このような従者たちを従えた雑穀パントーストのキングとクイーンの威厳はハンパにゃい!。
宮廷ピエロであるボクちゃん、思わず美味狂乱の舞を踊り狂い、貴族たちの爆笑買うことウケアイな様子ってどーなの?、そこんとこ。
ボク様おひとり、11時半開店のお店貸し切り状態、今お客様2名来店で終了すまスたっぺよ。

有機栽培された21種の雑穀を使ったパンはよく焼けてて、パン表面やミミはカリッ!サクサクッ!。
噛みしめてゆくと、ムニムニとした生地の味わいがにじみ出てくるようだべ。
深い甘みのあるパンなんだニャ!。
雑穀は一粒一粒が小さいのでパン生地にも良く馴染んでてヒッジョーに食べやすいヨーン!。
以前、4種雑穀パンを初体験した時、5時間後に腹痛。腹痛の精神で乗り切ったものの
今回はその3倍の雑穀。じゃ何でまた頼んだと問われればだヨー、
「このお店のなら大丈夫な気がしたー」
だった。結果は大吉。メッチャうみゃぁぁぁ~で後日に至るまで内蔵関係問題まったく無し!。内臓諸君たら健やかにお育ちなられて、グ!…と感涙にむせぶ一幕も。

濃密なハチミツを垂らせば、パンはソッコーで良質スイーツに変貌ッ!。
このプレートランチを楽しんでいる間、”甘味”のことをすっかり忘れていて、ハチミツパンを口にしたとたん、度肝を抜かれてしミャった!。
ものすごい味変のブーメランがボクちゃんにデコピンして飛んで行ったフィーリン’。

このハチミツはおいしい。かぐわしい。香りが良いのネ~。
こんなにたっぷりのハニーをプレートにつけてくださって…ワタクシ一生忘れませんわ。
だってアタクシ、重労働のミツバチに生まれ変わる気など金輪際ないんですもの。
許されることなら全部飲み干してご返却差し上げたかったほどですわ…。
でもだめね。だってアタシったら、キューティクルハニーじゃないんだもの。

▲プレートの付け合わせコーヒー
0yen
メっちゃ重いマグカップ。凄い量のコーヒーが入ってまシュ。
深い味わいのカフェインは酸味が弱くてボクちゃま好み。
ライト感覚で飲み口もイ~。シュガーもメウクもいらニャあ。
一瞬、ハチミツを入れようかと頭をよぎった自分を恥ました。
そんな醤油にソースを差すようなマネ、誰がッ。
お金を積まれたってや…るわね。それはやるわ。やりますやりますオホホホホ。

このクリームチーズを塗って食べると、軽いスナック的なランチがヒッジョーに食事食事した感として強調されるよーだ。
はちみつ同様、十分な量を下さってありがたいわァッ!。
最近ではバター、マーガリンをしのぐ勢い、パンに塗られることが多くなったクリームチーズ。冷蔵庫から出してすぐに塗れるヤツでなきゃ許されましェン。
その点でもこのクリチーは100点だべ。
はちみつ、クリームチーズ、とくれば次に欲しいのはマスタード。それは残念ながら付いては来なかったのクスン。
ン?、もしかしたら付け合わせのサラダドレッシングに入ってたんだっけ~?。

色々な味変をじっくり楽しみニャがらのお食事ウフォフォン♬。
中でものけぞったのがこの自家製ドレッシング!。
トーストに付けてウマ小爆発、サラダにつけてビミ中爆発、と息注ぐ間もなくジャブ&フックの応酬にキラ光るは生きててよかったの感涙ティアーズ!。
やや酸味の強い乳白色のフレンチドレッシングには粒マスタードが入ってて、キリッとした切れのいい深み有る味わいに、横恋慕してもしたりないくらい!。
ただひとつの難点は量がちゅくなあーい!!!。
コレ美味し過ぎ!。もっともっともっと欲チいジョォォォォーッ!!!。
おやまあ、ここにも!、あらまあ、そこにも!って塗りたくりたかったぁぁぁ!。

赤ダイコンと極薄なズッキーニとセロリの輪切り。
香りも味も出るよーに野菜の繊維を絶った切り方がメッチャPOINTになってるネッ。
ルッコラ(ゴマ味の葉っぱ)、ミニトマト、赤と黄のパプリカ。
茹でたオレンジカリフラワー、ゆでたまごミジン切りのマヨ和えひとくちサラダ。
秀逸だったのが衝撃のマスカットの薄切り!。
だってサー、普通こうゆうのってサラダに入ってないッショ?。
なあんか、ゴージャスな気分がジョジョに極まって来たジョ。

窓辺の飾り物入れにドライなコーヒー豆、レモン。
今食べているパン中には、オーガニックなヒマワリの種、カボチャの種、白ゴマに黒ゴマ、きび、オーツ麦、大麦、ライ麦、キヌア、トウモロコシ、などなど。
そういや日本人て農耕民族だったニャ~。ふだんハンバーガーばっか食べてるアッシのよーな奴ァ~、たまにこういうノンミートのプレートで命の選択すんのが良いジャンけぇ~。
こういう女子御用達のカフェに来ると、健康についてボンヤリと考える時間が育まれてベリー良いと思ヒます。

さっき話した、オーダーコーナーのテーブル上にあるスイーツのディスプレイでッス。
チョコチップマフィンにも魅かれるけど、本日今日この頃の気分としてはお隣のレモンマフィンが食べたいニャははは~、と。

▲レモンケーキ
たぶん330yenだったような…。すんませんネェ、忘れちゃったぁぁぁ…。
本体価格が380yenくらいだったと思うのだ。
プレート頼んだからケーキ類は全て50yen引きになるのヨン。
だもんで330yenかなって…。
ローズマリーで組まれた十字架がアイキャッチ抜群だネ~。
こぶりで愛らしいお姿にふさわしいガラス皿。ニクいッ。
こーゆーのを天使のオヤツってゆーんでなヒ?。

今から天使と程遠い男がコレ食べちゃうんだけどいいのかナー。
さげなく辺りをり見回すけど誰も気に留めてないよう。
じゃ、いいんだよネー?。
で、そぼろぼろぼろ食べちゃってるんにゃはははは…
ううう、うみゃぁぁぁ至福ッ。

3分前。
しっとりとプチな天使がガラスの翼を拡げていまシュ。
食べ始めてすぐに感じる生地の中のレモンピール。
レモンピールは、レモンの皮を砂糖で煮詰めて乾燥させたもののことだべ。
それが細かく刻んで入っててオツムの白いレモンソースと融合、なんともさわやかなレモン野郎にボクちゃんたら変身した!などという幻想は誰ひとり許さないのだとしてもー。

ナイフでフツーに切り崩しただけなのにホロホロとソボロのよーに切り崩されて落下する生地の皆様、サスガです。
なんだかレモンケーキそぼろを食べてる気分がザンシンだったのです!。
紅茶が欲しくなりましたヨォォォー!。美味しかったぁぁぁぁ~!。
また絶対来まシュ!。