昭和歌謡曲の万華(まんが)

『好きだったひと』かぐや姫

失恋という言葉は知ってたけれど

★友達が送信してくれた集合記念写真の中に、わたしの初恋の人が写っていました

昭和の名曲♪『神田川』で有名な、

南こうせつとかぐや姫が、まだ、かぐや姫

というグループ名だった頃の楽曲です。

好きだった人 ブルージーンをはいていた

好きだった人 白いブーツをはいていた

好きだった人 ステテコもはいていた

好きだった人 Tシャツが似合ってた

失恋という言葉は 知ってたけれど

失恋という言葉は知ってたけれど

好きだった人 金魚すくいがうまかった

好きだった人 アベレージが102だった

好きだった人 ハンバーグを食べていた

失恋という言葉は 知ってたけれど

失恋という言葉は 知ってたけれど

好きだった人 強がりを言っていた

好きだった人 一度だけキスしてくれた

好きだった人 レモンをかじってた

好きだった人 海を見つめて泣いていた

失恋という言葉は 知ってたけれど

失恋という言葉は 知ってたけれど

〈以上、歌詞〉

都はるみさんの♪『好きになった人』は

昭和の爆発的大ヒット曲ですが、こちらは

『好きになった人』であります。

の一文字違い、

とってもシンプリな造りの楽曲です。

こんな感じだと、自分なんてとっても

作詞なんて出来ない!と思っている人でも

簡単に替え歌が作れそうな感じでしょ?。

この主人公の男性は、いわゆる

どこにでもいらっしゃるお方。

レモンをかじってた、ハンバーグを食べていた。

だから?。他にも色々食べてたでしょッ?。

もちろん、そう。彼女には

好きだった人がレモンをかじっている

のを見るのが好きだった、

ハンバーグを食べているところを見るのが

好きだった、という事なのでしょう。

もしかして、彼の好物はハンバーグだと聞いて

彼女が初挑戦して作ってみたら、

彼がおいしいと言ってくれた。それで

嬉しくって何回も作って

持って行ったのかもしれません。

でも、それが彼のやさしいお世辞

だったとしたら、

二人の気持ちは微妙にズレてゆく。

それは私の的外れな想像かもしれないし、

彼女の無邪気な色々な喜びが、

やがては彼の負担になっていった、

ということで当たっているのかも。

そんなすれ違いって悲しいよね。

すれ違いだったことに気が付いた彼女は、

それこそ、♪大人の階段のぼる君は…

なんだろうね。

好きだった人。好きな人。

相手が自分のことを

好きになってくれなかったとしても、

それで心が傷ついたとしても、

好きな人が居ません、よりいいのかもだよ。

だって、心が活性化するじゃない。

どんな美容液だって、

それには かないっこないんだから。