昭和歌謡曲の万華(まんが)

忘れないでしょう / 振り返るのはやめよう / 西城秀樹『ブーメランストリート』

人は誰も人生につまずいて 振り返る

かつて田原俊彦は歌った。

パステルに染まった高原のテレフォンボックス、

電話をかけるキミと偶然バッタリ出会ったよ、って…。

ハッとして、グッときて、パッと目覚める恋。

そんな出会いがしら、がステキな電話ボックス。

は、時の流れに埋没し

戻っては来なかったのデスね。

今では保育園や小学校の脇に

電話ボックスが備え付けられているくらい。

今では公衆電話の掛け方が分からない人が多数。

それでも、社会的貢献で外せないのですね。

時が戻るというより、この場合は

時を止めたという感じです。

アナログでも必要ならば残す。当然でしょう。

でも大抵のものは時の流れの中、

少しずつ忘れ去られてゆきます。

西城秀樹さんが頑張って

♪『ブーメラン・ストリート』の中で

何度もブーメラン、ブーメラン、

お前はきっと戻って来るだろうって

歌ってくれましたけど、戻ってくるはずないこと

って当然あるんですねぇぇぇ…。それが時代、

時の経過なんでしょうねェェ…。

♪ カリッと音がするほど 小指をかんで

痛いでしょう 痛いでしょう

忘れないでしょう

そんなことを言った あなたの後ろ姿が

もうやがて 見えなくなる 見えなくなる ♪

西城秀樹さんのシングルによるデビューは

3月25日。ご冥福をお祈り申し上げます。

竹内まりやさんも、

明るくさわやかな歌声で優し気に、

♪『戻っておいで私の時間』、

と告げましたが、彼女の場合は

自分のリラクゼーションタイムに関して

のこと限定でしたので、

それは戻ってくることが出来ました。

いっくらでも!。

技術の進歩による悲劇っていうのもつらいッス。

レコードのドーナツ盤がCDになる、

から始まってビデオテープもDVD、ブルーレイ。

フリーマーケットも今や簡単スマホアプリで。

様式変われば楽ちん!なら結構、でもでも

不都合になった人達も続出しましたよね。

中古レコードショップなんぞ、

長年の収集の成果、結実が水の泡です。

まさに近藤真彦が ♪『スニーカーぶる~す』

の中で指摘した通り、

♪ 青春の手前で裏切りはないゼ ♪

状態の人が続出しちゃったのでしたネ。

この機器まだ使えんのにッ!。マジ危機?。

アイテムも人の想い出も、過ぎ行く時の中では

かすんでしまったり、消滅したり。

かと思えば突然よみがえったり。

品物も人の想いも結局同じ、復刻版アリ。

だけど松田の聖子さんは ♪『風立ちぬ』で歌う。

♪ 帰りたい帰れないアナタの胸に

想い出に背を向けて ♪ …と。

伊勢正三も呼応するかの様に、

♪『ささやかなこの人生』の歌詞中、

♪ やさしかった恋人達よ、

振り返るのはやめよう ♪

って歌ってますしねぇぇ…。

確かに。立ち止まらずに断ち切り、

進むしかないのでしょう。

進み歩くと書き、進歩と呼ぶ以上は…。

人の想いに進歩はいらない。

過去の出来事って歩かないもんねェ。

ずっとそこに残ったまんまだもんねェェ…。

必要なら過去のソコへ出向くしかないのよネェェェ…。

ですわよねェェ…。

「そこで問いたい!」

と急に田原総一朗的に言っちゃいますけど、

サイケデリック・・ミカ・バンド・歌うところの

♪ 『タイムマシンにお願い』、

みたく過去にさかのぼりたい人どンだけいますかネ。

大人になりたくない、けど過去もイヤって

若い子多いっショ?。

♪ アンモナイトはお昼寝

ティラノサウルスお散歩 アハハン ♪

て、こッ、怖い怖いッ。

最後に、はしだのりひことシューベルツの ♪『風』。

♪ 人は誰も 人生につまずいて

 人は誰も 耐え切れず 振り返る