味の色どり万華(まんが)

コッペ田島で昔懐かしの揚げパンッ!

カスタードめし220

柿が生る。ならねばならぬ何事も、の教訓わかってるかああ~?と柿らの問いかけ。

その真下を逃げるよーにオレ。

ナラネバナラヌは苦手。ニラレバもイマイチ。

かつて日本家屋に縁側あり。箱庭あり。垣根のカドに柿の木あり。

遠い遠い昔の話でもありーの、今でもそんなオウチが何処かにあるーの。

そんなふうにノスタルジックは今だ消えず。

消そうとする者、残そーとする者。

自由が丘ヒロ通りにあるこのお店、看板は『パンの田島』だけど、今では『コッペ田島』と名前を変えてアッチャコッチャで営業してんだよネー。

もっちろん、販売内容はおんなじだヨーン。アー嬉し恥ずかしだニャーン。

入口ドアを開ける瞬間、左手窓越しの揚げパンが射程距離に飛び込んでくるのがいつものクセ。

悪いクセよアナタ。やあね。

しっかし、遂に今日。このアゲパンを食べるためにアッシはココへ来たんでさぁダンナ。

へっへっへ。

学徒動員。終戦。闇市。蛍雪時代。

学友。恩師。

もはや死語?。でもない?。

薄暗い教室に眠る思い出。

思い出はいまだに、うたたねをしている。

それを揺り起こし此処へ連れてきた人たちが居る。

田島の皆ハンありがとー。

皆々様のお陰で、今日アチシはこの木造教室に座って揚げパを食べることが

出来ているのでシュね。

知らないはずの時代に思いをはせる。

何も知らないくせに、何かに触れた気になってしまフ。

ケケ。やっぱし青臭いワタクシだこと~。

“揚げコッペ” って名前だけど、実はコレ、コッペパンではありまシェン。

“コッペ (クッペ)” はフランス語で “切られた”って意味だから~。

コレには具材を入れる切れ込みが入ってないのであるからにしてからに、

マコトに語れば “揚げパン” なる名称が正しーのヨ。

でもマァー、ステキな田島サンには常日頃お世話になってるし、ワタクシもソコは目をつぶりますわ。

フグをそう呼ぶのかどうか存じませんけれど、ワタクシこれでも太っ腹ですのオホホ。

昭和25年当時、学校の給食で出されていたのが食パン。

いちいち切り分けるの大変だからって、代用に導入されたのがコッペパンだったってネ~。

ちうことは食パンと材料は同じ。

昔の食パン、コッペパンは表面にバター塗らないからテリがニャい。

田島のコッペパンはそれに習っているのでツヤなしパン。

太平洋戦争当時、米の代わりに配給されていたのがコッペパンでもあった。

ちうことは、田島のパン作りには昭和20年代のノスタルジーが根底にあるってこと?。

だよねーだよねー。

そういうことなら、この木造教室イメージの店内はモーレツ納得!!。

照明が暗いのもネー。貧しかった時代の再現。

苦しくて忘れてしまいたい時代だと思っていたその当時こそに、

何か忘れてはならないはずの何かがあったのだと、日に日に思うよーになっていったとか?。

誰が?。創始者が?。

家庭を助け学校に来られない子供たちに、学校給食のコッペパンを届ける。

同級生らにパンを託す。

固くなったパンは今と違って速攻で固くなってしまう。美味しくない。

揚げパンに砂糖を振る。子供たちが美味しくパンを食べられるよーに。

だからよ。そう、だからなの。

揚げパンは学校給食を通じて急速に日本中に広がっていったんですわ!。

泣けるわ!。アーアーアーアー!、なんて良いお話!。

そーかあー。

パン表面の、この光るツブツブはニャんだと思っていたが、

そーだったかー。

このツブツブの一つ一つは子供たちのきらめく笑顔だったのキャ~。

知らなんだ、知らなんだー。アーアーとっても全く知らなんだー。

だからキャ!。

この揚げッコッペ、メッチャクチャに、どーしよーもなく美味!!!。

ボカァ大好きなんだよォォォォォーッ!!!。

コップの中で静止する水を見下ろしていると、コトを荒立てるのが人間だと思える。

荒立てる気が無くても、結局は荒立てることに決める。

仕方がないと自分をなだめながらー。

アーアー、なだめながらー。

▲半熟卵ビーフシチュー(左) たっぷリッチコッペ

230yen 180en

〈たっぷリッチコッペ ⇒ ハーフサイズのかわいいコッペパンをサクッと揚げて

バターホイップクリームをたっぷり贅沢につめました。

サクサクでクリーミーなクリームコッペ〉

だって!。確かに全くそーだよネー!。アマアマにド浸りしたくてこれ食べてサー、

次に来る第2波は辛い物食べたアーい!だからサー、

そんなこともあろーかと、ビーフシチューもハナから同時注文しといたのサッ。

ラヴね。

そーねぇ。確かにカレーパンにしか見えないわよぉ~。

それがビーフシチューときたもんだッ。

遠い昔、日本人が編み出した揚げパンが進化の変遷を経て、今ここに…。

何ちゅうチャレンジ精神な田島ハン、あっぱれ~。

常にお客様を楽しませたいって気持ち。ソレってやっぱ古き良き時代の日本人。

日本人の懐かしさを食べたきゃヤッパ選択肢のひとつだよコッペパン。

もっと言えば、揚げパン。アゲパンすげー、スゲパンあげー。

しっとりと息を潜める、いまだ目覚めぬワタシの中の何か…。

何よそれ。何なの。

早く云わないと食べちゃうわよッ。

油をはじくフィルムペーパーは何もハンバーガーがオハコじゃニャー。

しかしこの両者、同じアゲパンでも揚げ方の違いが一目瞭然!。

ワイルド男子とおくゆか女子、手に手を取って明日への飛翔の図!。

どっち先に食べよっかナー。

なんでもチマタの方々の圧倒的意見として、

ビーフシチューに最も合うパンはフランスパンである。

だってさ。次にロールパンや食パン。それって付け合わせのこと言ってるのかナー。

アゲパンの中にカレーは超メジャー。

カレーもシチューなんだし、ビーフシチューをアゲパンに入れるって超普通。

じゃ、やればあ~?。

やったもん勝ち!。ありそーでない揚げパンにビーフシチュー!。

七つ遊ぶと書いて七遊(しちゆう)、

これからも遊び心満載でパン種拡大よろしくちゃん。

半熟卵が入るのはサスガに意表突いたネ~。オモシロッ!。

辛い系アゲパンを先に食べるか、甘い系が先か。

どちらにせよ、仕切り直しの場には必ずアナタが居てくれた…アナタが…。

居たんじゃねぇよ。お前が買ってきてソコ置いたんじゃねーかよ。

そういう見方もひとつにはあるけど、そんなこと言ってると生まれたてのネコにも笑われるよ。

大田区の嶺町、そこの小学校で給食担当をしてた篠原サンが考えついたんだって。

昭和20年代後半。すぐに乾燥してまずくて食べられなくなるコッペパンを、揚げたあと砂糖をまぶしパン表面の乾燥を防ぐ対策。

学校に来れない子供達においしいパンを届けたい、というシノラーの願い。

やっぱアゲパンてアゲアゲだよナー。

やがて、アゲパンはクリームという相棒を得て最強タッグを形成することにニャった。

まあるくて真っ白。になり切れず中途半端な楕円形として完成したリッチコッペ。

そこがイーのよ。

まだまだ不完全ということは、今後の進化がアリということ。

完璧な秩序社会を形成するアリやミツバチ。

怖えぇ…そのうち人間社会にとって代わるんじゃネ?、と思う人も。

ダイジーブ。

彼らは学習進化しないから。

真っ白クリームすぎて写真に撮ると白飛びスゲ~。

質感出すために明るさ抑えないといけにゃ~の。

こんくらいならクリームのホイップ具合が分かりますかしら?オホホ。

塗り付けたナイフの跡が無いところがプロのワザですわね。オホホったらモホホ。

コーヒーをかき混ぜる棒を二刀流にして切断させていただきまッす。

一晩中降り積もった雪を、翌朝自分の足跡で台無しにする罪悪感ふたたび。

許しちくりい!かんべんしちくりい!。くりい、むパンなだけに。

ったく。

これじゃマンマかたつむりだヨー。

♬ ツノ出せ ヤリ出せ 目玉出せ~

小学生の時によく歌っていた歌詞が恐怖の内容だったと知ったのは成人してからのこと。

ヤリを持つカタツムリ。目玉を自在に出し入れ出来る生き物。

そんなものを親し気に歌にして口ずさむ自分に戦慄を覚えた昨日。

その話をチンパンズイらにした時の彼らのおびえきった顔ときたら!。

東西、分裂完了致しました。

いかにクリームがこってりか、ふんだんに盛り付けられていたかが良く分かりますネ?。

平坦にしか見えていなかったクリームが突然立体的になる恐怖!。

これもまたリッチコッペの醍醐味!。

噛みしめればチットモ油っぽくないアゲパン!。

サッパリとした口当たり!。やさしいママの味!。コンパクトで食べやすい!。

リッチコッペのネーミングが良く分かるヨオオーン!。

たかがアゲパン。それにたかがクリーム。

なのに食べてるアタシャお金持ち気分!。リッチマン!。

そンだけ芳醇な時間が流れるってこと。食べてる間はネー。

甘さの余韻もくどくなく。ステキ。

このお店の時代錯誤は素晴らしー!。

なんて味わいのあるお洗面!。ザ・ショーワな美風景。

アチシ的には日本百景に登録するどころか

レプリカ部門の国宝に認定したいくらいよぉぉーッ!。