味の色どり万華(まんが)

ミモレットで下町ボブスレーのアゲパン食べたヨーン!

カアスタドめし255

大田区は糀谷。その駅から歩くこと5分。昔ながらの雰囲気漂う日の出銀座商店街に、そのちっちゃなパン屋さんはあるんだなーこれが!。

ブーランジェリー・ミモレット

ブーランジェリーはフランス語でパン屋。ベーカリーはイギリス語でパン屋の意味。

ミモレット、はフランスの半分だけ柔らかいまんまのチーズのこと。それが店名なんだなーこれが!。

ウ。

店に入ろうとして左手のコックオブジェに気づくジェ。

そーそー、色んな飲食店に飾られてる例のオッサンだべ。

しかし、ココのは……。古びた感に不釣り合いなハートグラサン。

これでホントにお客を呼び込める魅惑的な効力を持つのかい。アア~ン?。

後ろの白いピアノをこの人が弾き狂うんだろーか…。

聴きたい…。全力投球で、聴いてみたい…。

まいいや。さっそく初入店を果たした果てに、何事かのパンを購入せねばー。

▲ボブスレーあげぱん

210yen

「アアアアアアアア!!!。ボブスレーのアゲパンがニャいッ!」

狭い店内の陳列パンを見まわしたのち、絶望で膝を折る哀れな恥豚(ちとん)!。

「なぁぁぁ~に云ってるだぁ~。ウチのアゲパンは注文されてから揚げるんだぁ~。だから陳列棚に姿はないのだあ~」

「ゲ!、そーなのッ?!。もしそれがマコトならボブスレーと砂糖アゲパンの2本をくたさい」

注文を終えホッとしたのも束の間、もうすでに次なるパンを選び抜く一群が店内に押し寄せている!。

その一群とは紛れもないボクちゃん唯一人!。その内部に巣くう自分自身たち。

ボクちゃんの飢えを代弁するため、胃袋から解き放たれた無数のボクちゃん達だった。

なあ~んだ、なるへ~。

謎が解け、いくつかのパンをトレーに乗せたってマジ?。そんなに買うの?。

これから揚げるって、時間かかったりするのかナー。ものすンごい恐れと恐怖、そしてビビリが全身を駆け巡るアドレナとなったり。

でも3分もかからずお手元に届けられたぁぁぁ~♪。プラパックに入れられてアツアツらぁぁ~!(揚げたての提供は17時まで)。

見て見て、どーよこの前面図!。まさに猛スピードで疾走するボブスレーそのままでニャーか!(本心をいえばモグラに見える)。

ブラックカカオとチョコチップ入りのほろ苦さで、こんなお姿!。

真ん中にナイフ入刀ッ!。

その瞬間、ナイフを押し当てたラインにミシミシミシと細かいヒビ割れ!。

手にもって食べ始めると、ボロボロと細かく割れ落ちる砂糖。

砂糖デコレーションのアイシングってみんな大好きだよねぇ。

そんな白き誘惑にベトベトと挑みながら食べるボブスレーの味、フンワリ柔らか。

オトナコドモの味が楽しい。指がベトちゃんになるのを承知で手に持ったのは児童の時分に戻りたかったから…。

何言ってンだ、オマエ今でも十分にジドーじゃねーかよ、とは南伊豆街バナナ振興会組合連合のチンパンズィの皆さん。

まあね。

▲野沢菜おやき

280yen (税込)

パッと見、なんかツマラナソーな地味っ子パンだニェ~、と素通りしよーとして見返り美人!。

だって野沢菜ってプラカードに書いてある!。だったら話ちげーよ。

買う買う、買っちゃう、それって大好き総菜だから~ん。

注目の分断!。アオオオオオオ!!!、オ、オ、オオオーッ!!!。

パン生地を左右に裂きながらビックリクリ!。ホシノ天然酵母使用ゆえか、生地の引きの強さがスサマG!。

指先に入る力!。五指がパン生地にめり込む。大の大人が歯を食いしばる練りの強さ!。

これがもし児童だったら!、と考えただけでもゾゾッと盛りそばをすするとアーおいしい!。

パン生地が裂かれるたびに中の野沢菜が、なんだなんだ、外の世界はどーなのヨ?!、と次々に隆起してくるのである!。

ものすごい量の野沢菜がパンの中に内臓されていた!。トロイの木馬からワラワラと降り立つ兵士よろしく!。

プライスプレートに “野沢菜炒めをたっぷり包みました” ってあったけど、マジ本当であったあーッ!。たっぷり、はアテになんないことが多いけど、コレはたっぷり過ぎーッ!。

よくもまぁ生地が破裂しなかったこと!。とっても薄いパン生地に対して大盤振る舞い過ぎる野沢菜!。

ししし、しかも、こここ、この子持ち野沢菜、食べたらウマサも大爆発ーッ!!!。

もー止まらん!。マッハること7分!。とりつかれたよーにパクパク、もぎゅもぎゅもぎゅ!。

▲蒲田UMEあんぱん

210yen

〈大田のお土産100選に選ばれました。こしあんとハチミツ梅干しを抹茶パンで包みました。お土産にもおすすめです〉

なんという渋いお色ッ。

薄ピンクではない。淡い緑がかった黄色のボデイ。

そうかあ~。ワインカラーの梅干しじゃなくって青梅チックなやつなんだニャハ~。

光沢あるパン生地に出来たシワが32を連想させてやまないが、多分それって正解ッ!。

その鬼平犯科帳のよーなシブい色に惹きつけられて購入のヒトシナ、果たしてお味の結果は!

裏返すと、またまた渋いッ。

茶色いザブトンを自身に張り付ける大胆さは、音楽大賞でグランプリ受賞のアハハハン♪。

楽しい気分で狂乱のキーポンダンスを舞い踊りたくもなる乙女心ってこと!。

なんか和菓子に見えなくないですか。ふつーに見えなくなくないですか。

今気づいたけど、パンの回りの皿模様、マンガのコマでよく見るガーン!の時の背景にフツーに似てないですか。

おッ、ほほほほほぉぉぉぉ~。なんちゅう美味そ~な練りアンしとるんですキャキャ~。

裂いたパン生地の中は色あでやかなウグイス!。

もちろん、パクついてみたら思わずホーホケキョ!。それって人情!。

おいひいいいいいい~💛。甘さ控えめ、アンの中に透明化した梅の果肉がチビチビと散りばめられててミゴトな一品!。

▲蒲田あげぱん (さとう・きなこ、から砂糖を)

180yen

しわくちゃになるタイプのコッペパンて好き💛。

噛みしめればカミカミなほどに噛み応えアルアル。うまうまカミカミ。

まさしくカミ対応なパン!。カミングアウトはもーたくさん!。

しっとり粉雪なシュガーパウダーでなく細やかグラニュー糖まみれなとこがイーね!。

昭和な町工場の雰囲気ぷんぷん、昭和な校舎の児童らのはしゃぎ声がトルネードる感じ!。

ホントに美味!。アゲパンは大田区が発祥の地なんだからサー、ダントツ美味しくないとメンツ保てないよネー。

ミモレットが見事にソレやってくれたネー!。これこそアゲパン発祥の地にふさわしー一品でっせえええええーッ!。

ボクちゃんの口の周りに付いた砂糖ツブツブ見たポメラニアンが凶悪な吠え声連射!!。

「白い無精ヒゲに見えるって云ってんだろーがよ!、ワワワワワーン!!!」

なあああんだ?。セレヴに飼われてる犬の口のききようとは到底思えんのだが?。

▲ハーフ370yen ホール749yen

もう何十年も変わらない安心のパン袋、そのロゴマーク。顧客の数も計り知れないとか。

写真のカンパーニュ・フリュイは当店自慢の一品。

ライ麦パンにレーズン、白イチジク、クルミをたっぷり混ぜ込んでいて、噛みしめれば噛みしめるほど味の深みが増してくるヨーン!。パンというよりスイーツに近いかも?!。

だからだろーねー、ド・メッチャ紅茶に合う!。香ばしいクルミもクセになる美味しさ、酸味控えめなライ麦パンとも良く合ってリュ。

まさに万人受けのパンだべー!。ごっそーSUN!。