味の色どり万華(まんが)

西五反田のトナーで花とカフェオレ、パフの香り!

カスツァードめし295

東急目黒線不動前駅からだネー、屈強な若者なら全力疾走で、なおかつ一切信号に引っかからなかった場合、約3分で到着できる可能性さえ秘めたこのカフェ「トナー」とは?。

「珈琲と酒」という看板が店前広場にあるよーに、店内入って手前半分はカフェスペース(昼間)、奥のスペースは日本酒と和食が楽しめるバー『Sake.about』という独自性な造り。

店名の「トナー」、プリンターに使うトナーからきてるんだって?。

店舗をプリンターに見立て、お客様をトナーと捉える。人ひとりひとりには独自の色彩があって、それらが一か所に集うことによって初めて何かが生まれるのではニャいか~。そーゆーコンセプトらしいッス。

ボクちゃんなら自分の色はドピンクがいいニャ~。それ却下なら狂乱のキーポンカラー。

2021年3月にオープン。当初は “無機質カフェ” と呼ばれてたけど、今じゃ内観そこかしこに美しい花が飾られるよーになり無機質感は心地よく緩和されまチたー。

無機質プリンターのイメージよかコッチの方が全然イーね~。

ショーケース上のメニュー表文字、ショーケース内のプライスカード文字、小さすぎて読めニャア!!!。

震える小声で「む、虫眼鏡ありませんか???」と云いたくともチャレンジ出来ない弱虫さん。やあね。でも、まあね。

気を取り直してしゃがみこみ、デコチンを冷やっこいガラスにペタ密着させて必死に極小文字を読もうとするボクちゃんケナゲ~(ド泣き)。

でも…この品揃え……………………。

何だかとってもなレイアウト。クスッとホホエマなボクちゃんって案外コケティッシュ?。

パカッ!。パカパカッ!。そおんなキャワユイ奴じゃないジョエお前はー。

なわけで、本日この頃、今日も今日とてカロリーモンスタねじ伏せ、スイーツ門の扉をこじ開けよーと歯ぎしりするボクちゃんたら全力疾走でメタボシンドローム!。チンパンズィらの割れんばかりの拍手喝采の中、たった今、スイーツをチョイス!オーダーをば告げる!!!。

スイーツの名前は読めないから「その一番上の左から二番目の丸いヤツを…」などというブザマ極まりない注文の仕方。やや眉をひそめ、戸惑いながらもショーケース覗き込むスタッフ哀れ。

そんなボクちゃんとスタッフしゃんの右隣では美しき花が狂おしくも咲き乱れ、以下の会話に耳を傾けたのち、ボクちゃんに哀れみの情をお示しになった。

★ボクちゃん「レモンパイとかキャロットケーキとか無いんですネ~、売り切れました?~(苦笑)」

◆スタッフ「レモンパイ?。キャロットケーキ?。………(ハッとして) アーア!、

3年くらい前には作ってましたー!(苦笑)」

★ボクちゃん「えええッ!。3年前ッ!。サイトのクチコミ写真見てきたんですけどー!(苦笑)」

◆スタッフ「アー、昔のがけっこう今みたいな感じで出てることってあるんですヨー!(苦笑)」

★ボクちゃん「アー!そーなんですネー!(苦笑)」

◆スタッフ「えー、そーなんですぅ~!(苦笑)」

▲カフェラテ ICED

600yen (税込)

なわけで、強い苦みのある笑いを繰り返すことにより疲れ果てたアタクシを慰めてくれる大役、このまんまるい子なんかに務まるのかしらぁ~?。

などと激しい疑念に襲われながら、キャフェラッテのドアイスをも注文するにいたったのである。

▲桜クリームパフ

520yen (税込)

パフ?。パフって何だべ。PPMハモるところの魔法の龍のことキャ?。

と検索してみると、パフって化粧道具以外では

“丸い形にふくらんだ物”、“ふくらんだ菓子”。

なある。確かにコレは膨らんだ菓子。まんま菓子だべ。

急に女子スタッフが昼休み交代で姿を消しましたあ~。

このナイスなフォルムのカウンター右端では、中東っぽい男性がインテリジェンスほとばしらせながら黙々とキーボード叩いとりまッス。

この石造りのよーなカウンターに入っている亀裂、デザインのひとつだと思うニャッ。

シブいカウンターねぇ。スベスベしててツベタイ。イ~感触。たぶん真夏は大人気席になるでショホ。

パフって膨らんだ菓子。ですがねぇ、「クリームパフ」ともなりゃ意味合いはシュークリームになっちまうんでさぁダンナ、へっへっへ。

「シュー」はフランス語なのに「クリーム」は英語。

んで、「シュークリーム」は英語で「クリームパフ」という意味なんだと。

マジか…。混沌(こんとん。区別がハッキリしてなくてゴチャゴチャな状態のこと)とした時代なのキャ今は。

てっぺんには可憐な桜の花の塩漬け!。

大福に塩こぶ付けると最高ジャ~ン?。そのノリだしミテクレもワンポイント決めまくり~。とってもオサレ~。

まさに五反田小町といった風情だジェ。

フォーク入刀ッ。

おおおおおお~!、真っ黄色な生地裏の下層にネエットリとしたクリームが表出!、なんかビジュアルっとるね~。春たけなわ感ほとばしりーッ!。

手前の切り落とし生地の上に乗ったフォークを見てくらはい。ペシャッた生地を枕代わりにしてるでしょーヨ。この生地って固いんだけど、押しつぶすと簡単にへこむのヨ。内側が柔らかいせいネ~。

ツンデレってこーゆーのを云うんじゃない?。

この魅惑的なクリーム、実を申せば桜餡(さくらあん、つまり桜のアンコ)にカスタードクリームを混ぜ込んだものなんだそーでッス。

カウンターのスタッフに質問を投げかけてみたら心地よく教えてくだはいまスた!。

これがなかなか美味しい!。桜アンにカスクリ加えると和洋折衷テイストになるは必須!。

茶室でも出せるしロイヤルコペンハーゲンのテーブルにもイケイケドンドン(古ッ)。

丸っこさの表面はガリガリとかじれる感触。ただし歯にかかる衝撃度数は10のうち1以下だろうかも。それが我々の見解だ。

我々って?。

まるっこさの内側はシュー皮。うっすら膜が張った感じ、いかにもシュー生地らしい仕上がり。中の桜クリームが生地に染み込まない配慮も万全だヨーン。

しっかし、生地の表面と内側がこれだけ違う造りとゆーのはレヴェル高し!。

表面のサックリ生地は、甘くって卵の味が濃い。チビ時に食べていた卵ボーロを思い出シュ‼。

このクリームアンは相当甘かったんだニャ~!、と強く感じたのはオツムの桜塩漬けを口に放り込んだ時だったー。甘味に満たされた口の中が一気に美味倍増計画に!。

そしてその甘味は刹那に燃え尽き~。

これを見てチョ。これはまた後日再訪時にオーダーしたやつなのでッス。

前回のと比べると、中身の桜餡がびっしり詰まりまくってて生地内側の黄色いシュー皮が全然見えないのラー!。

これこそが手作りの美!。オートメーションではない個性派純情派!。

いいねぇ。アンも今回の方が白っぽい。味はそー変わらニャい、と思うんだけど…そこまで微妙な味覚の差、云い当てることはソムリエではないボク様には出来ニャア~。

このお店のインテリア、デザインからプランニング、家具の制作に至るまで全部スタッフの方々の手によるものだそー。やるもんだネー。なかなかスタイリッシュに仕上がったべ。

このTシャツの図柄デザインもきっとそーなんだろーネ。

異様なのは写真左手に見えているスケボー練習用のアール(滑り台みたいなの)。

まさかコレをよじ登るわけでなく脇に階段があるんだけど、上にも客席が2卓ほどありますヨーン。

店舗前には卓球台も置かれてるし、入口入ってすぐンとこには卓球ペンホルダーも置かれてたから実際に遊んでOKなのかもだし、このお店ったら必要不可欠な物以外にもマジメに力を入れてて、カフェ空間を遊び心でリラクゼさせてくれてるステキなスポットだあ~♬。

▲ブラウニー

500yen (税込)

正方形に焼かれたチョコレートケーキをブラウニーと呼ぶそーな。

語源は「妖精ブラウニー」から。

妖精のブラウニーったら、人の家にこっそり住みついてて夜中になると家事を行うんだとか…。

何だそりゃ…。やはり今はこんとんとした時代なのキャ…。

▲アメリカーノ HOT

550yen

うみゃい。ブラウニーうみゃッ。まったぁりした例の噛み応え、お約束OK。

甘さは桜パフと違って控えめ、苦さも控えめ。控えめでないのはアタクシの食欲だけぢゃないのぉ~。やあね。

このアメリカーノ、エスプレッソの深みを残しつつ意外とあっさりタイプだジェ。酸味も苦みもあるけどタイトなアトクチで重さがニャア。

ゆえにパフと併せてもスイーツの味を生かすので、スイーツの引き立て役としては合格点だべ!。

生地がしっとりしていリュ!。かなりだべ!。ちうことはボクちゃんのお好みだー。

最近は、こーゆーヤツにラズベリージャムが挟み込んであるのに味をしめちゃった感があるので、割って見て何もジャムとか挟まってないとガッカリしちゃうジョー。

マ、妖精に罪は無し、おいしーのでマ、イッカのキメ台詞(セリフ)発令ッ!。

そうこうしてるうち、そうこうやってるうち、ハッと気が付けばモー週替わり!。

桜がアッという間に散るよーに、日差し降り注ぐ日もアッという間に雨模様。

本日は何とか終日曇り予報。前回来店より20日後、またもトナーにやって参りまヒたッ!。

入口手前に設置されている卓球台では外人さん男女5人が楽しそーに談笑しとるやおまへんか!。そ~かあ~。卓球台はカフェテーブルとしても使用されていリュのだニャ~。

▲カフェラテ HOT

600yen (税込)

ちょっと肌寒いので本日はキャフェオレ。オレの上には美しき季節の花。

何ていう名の花なのか皆目分からず~。

シャクヤクに似てるニャ。

シャクヤクの花言葉は「はにかみ」「恥じらい」。なんか…そんな感じがせんですかい。

まずはひとくち。

おっと。アータクシの飲み口あとが。その刻印が。

その跡はシェルのマークにも似とらんですか。

▲ホワイトチョコレートクッキー

350yen

本日のスイーツチョイスはまさしくコレ!。前回から狙っていた因縁の一枚。

ホワイトチョコレートとミルクチョコレートの違い、それはホワチョコにはカカオマスが入っていないってことラ~。カカオが入ってないからこんな淡い黄色を保ててるんだジョエ。

カカオの苦みも渋みもないからクリーミーで甘いだけ。おチビのお子様にも最適な洋菓子なのニェ。

カカオマスが入ってないんならチョコレートではないのでは?!。

と思ったらだネー、ココアバターが使われてるから紛れもなくとチョコなんだってサ。

う~ん。パフ同様、訳わからない混沌とした世界なのキャ~(うるむ目。さっき目薬)。

今回はシュガーなしで飲み進んでるからラテアートは今だ健在。

いつのまにやらアータクシの飲み口あとの刻印も表面張力でかき消されてしまヒ、もはやカフェオレ的にはやったジェ証拠隠滅!状態。

てことであるならば、最後のひとくち時までラテアートを原形のまま残し後世に伝えたい!という崇高な使命感がひしひしと胸の奥底に芽生えるのを感じるのでR。

果たされた約束…。

問題は、この最後のヒトクチを飲み干してしまうべき?。

あるいは…。

これをカップに残したまま立ち去り、スタッフさんがこれを見て驚愕することを思い描くキャ…。

でも、驚いたかどーか知る由もないジャンケー。そう思った瞬間、アタクシったら不動明王のよーにカッと両目見開き、あおるよーにシュバッ!とこれを飲み干してしまったというわけー。

やあね。

サッ、帰りまショッ。写真右手に卓球台。外人さん達は既にお帰りネ~。

真正面は目黒川。このトナーは目黒川沿いに在るのヨね。

すでに桜はちりぬるをわか、ん。桜祭りは蜃気楼、すっかり川端は落ち着きを取り戻しますたー。

写真左端に桜の木が半分見えてるっしょ?。この木は、このあたりじゃ毎春一番最後に咲く樹なんだって。どーしてそんなに遅咲きなのキャ、スタッフさんたら首をかしげてたヨーン。

きっとこの樹、自分だけの独壇場が欲しーのネ。承認欲求強すぎかもネ。

トナーを出て散歩。ぷらぷらとカムロ坂をテクテク上昇。カムロ坂上に到達し、これでやっと坂の上、と思いきや何と坂道はまだ続いていリュ!。

嘘ちゅきぃぃぃーッ!。

で、はあはあとフラフラと前進したならば見えてきたのラ、峠の茶店ッ!。

スプレッドだって。何のお店?。多分カフェ。

と看板メニウも見ることなくソッコー入店。

お花屋シャン?と一瞬ドギマギるが、サンドイッチのショーケースが目に入り目の中に入れても痛くないほどの嬉しい痛みが今。みたいな。

ううううむ…。お腹はフツーに減っていリュので何かチョイスしよ~♪。

フルーツサンドでミカン、はあんま見たことニャーだからコレにすんべえ。

▲サンドセット (お好きなサンド&コーヒー)

800yen

ウィルキンソン ジンジャーエール (辛口)

今日は何だかとってもジンジャーに対し日頃の気持ちを込めてエールを送りたくなりコレをチョイス。ひとくち飲んだら辛口効くぅぅぅぅ~!。こんな嬉しい仕打ち、久しぶりなのヨ。

そなの。そういや「炭酸」て何の炭?。備長炭てシュワッってなる?。どなの?。

▲せとか 550yen

せとか?。何だべ……。さっそくテーブルマナーでビング検索。

ミカンの「清見」、オレンジの「アンコール」「マーコット」を交配させて誕生したミカンなんだそーだー。高級品だってネ。

オレンジだと勘違いするヒトもけっこう居るんだってネ。

「大トロみかん」と呼ばれるほど。ソレは本当だああああ!。味覚はすさまじく甘ミャアあああああ~💛。

フツーのミカンなのに何か色の濃いオレンジだべ、などというノリで注文したボクちゃんたら、ヒトクチ食べてその偉大なる甘さと食感に大仰天しちまったーい!!!。

ナマクリームと合体、さらに柔らか食パンの援護で味覚は最高潮だヨオオーン!。

至福のモグモグしながら店内見回してたら、ショーケース横にパンの耳が大量に入ったビニール袋を発見。その大きさ、推定ボーリング球!。しっかも

“ご自由にお持ちください”

ひええええ~、太っ腹ぁ~。持って帰ろーかと一瞬思ったけど、こんな量どー考えてもムリ。なわけで断念。

とにもかくにもスプレッド、面白可笑しいお店でござひました~。