カスタードめし407
さわやかを通り越し、肌寒さ、なかなかの今秋。
ここは一番、ボクちゃんも厳寒に耐えうるニューヨーカーにならねばイカンぜよと、自由が丘はトレインチ1Fの【ダンボドーナツ&コーヒー】にやって来たって状態なんだー。
「New York by Night」
「ニューヨークの夜に紛れて」って意味。
街明かりが夜ににじむ秋、黒服姿がしなやかな黒豹に見える。
華やかなドレスをひるがえすなら、それは神秘的なアクアリウムの熱帯魚。
大都会ニューヨーク。
昼だろーが夜だろーが移動手段はイエローキャブが便利。お一人様1$から。
NYを走るタクシーは、個々の会社に関係なくどの車も全て真っ黄色。
夜ともなれば一番目立つ色だから。それが黄色の理由。
実際、一番交通事故が少ない車体カラーなんだって。
「ちょっしたと雨でも慌ててすぐ傘を開くんだってサ、日本人って(笑)」
欧米人にはそういうのが不思議なの?。
日本人にしてみればー、靴はいたままベッドに飛び込むチミ達の方が理解不能だヨ。
ちなみに、犬って毎日かかさず散歩したいんだってネ。雨だろーが台風だろーがネ。
パグだけは別だって。雨で肉球が濡れるのが大っ嫌いなんだって。
ジパングって名前、ひょっとしてパグからきてる?。
▲アールグレイ
450yen
すっごくシック。とってもアダルトな容姿。
老若男女問わずシブいことでショ、こんなファッション。こんな着こなし。
▲アメリカーノ 500yen
甘~いドーナツのユーガッタフレンは何てったってほろ苦くって熱ッついコーヒー。
ダンボのアメリカーノの苦みはロマンスグレー世代とは程遠いティーンエイジャークラス。
それでもコーヒーはコーヒー。カフェインはカフェインだヨ。
ファッション雑誌のイラスト。このブルネット女性ってどんなイメージ?。
きっと彼女は、みずみずしいフローラルの香りがするシトラスみたいなほろ苦い恋をしてる女性だヨ。
だってアールグレイがこんなに似合ってるんだから。
アールグレイは他の紅茶とひと味もふた味も違ってる。
何故ってアールグレイはベルガモットに染まってるから。
ベルガモットってイタリア産のミカンの名前。
だからこのドーナツもかじればネ、かすかな柑橘系の香りが匂い立つ。
冬枯れたNYには冬枯れた衣装をまとうアールグレイドーナツが良く似合う。
振り返る彼女のうなじからフローラルの香り。
フローラルは花の香りの総称をさす言葉。
だから彼女のフローラルな香りの正体は、深くつきあってみなきゃ特定なんて出来ないってことサ。
「何だとこのクソガキャー。黙って拝聴してりゃーあることないこと並べたてやがって。
とんでもねぇ野郎だ。オメェみてぇな…」
そこまで言った途端、突如岡っ引きのチンパンズィはチブル(フレンチブルドッグ)ますみ3歳とゴメンネジロー4歳にボカスカ ボカスカとハイキックで殴打される!。ますみらの後ろ足は全長約20cm!。
ボクちゃんにとってドーナッツといえばココ。ココのみ。
何てったって生地が大好き好き、好きなのヨンだ。
もっちりモチモチ、モチモチ過ぎて毎回最高気分でモッグモグ!。
どーしてこんなに弾むよーにモッチリなんだろ。
ドーナツって、小麦粉に砂糖、卵を混ぜ合わせて作った生地を油で揚げたもの。
だったらどのお店でも似たり寄ったりの味覚食感なのでは~?とドシロウト。
マ、追求だの解明だのをする気はもーとーニャいが。
食べてモグッて美味しけりゃそれで良いの。良いのだわ。ソざます。
もっちりモチモチを噛んでると、シッカリした噛み応えがうれぴい。
ということは、ダンボのドーナツは生ドーナツではない。
▲モンブラン 480en
生ドーナツって確かにふわふわのモッチモチ。
だけど、噛めばとろけるよ~な食感。それってバターと卵を多めに使うから成せるワザ。
それって「ブリオッシュ生地」って呼ばれるんだけどネ。
▲モンブラン 480yen
ニューヨーカー気質、その最大の特徴ってニャんだ?。
それは「クールでドライ、他人のプライバシーに絶対踏み込まない」。
「クール」は悪く云えば「冷たい」。
「他人のプライバシーに極度に関わらない」は、裏を返せば「自己責任の徹底要求」。
▲モンブラン
480yen
だったらやっぱ、ニューヨーカーが食べるドーナツ生地は口の中で溶けちゃうよーなヤワヤワじゃダーメ。およそ似つかわしくないってことだよネー。
その代わり、乗せたクリームは最初固めで舌先乗せたら滑らかに。
だよニャーだよニョー。
▲マシュマロチョコレート
480yen
ダンボのドーナツって横に大きい!。そして体高がある!。
ダンボ自慢のグレーズソースはどれも秀逸なんだけど、このチョコレートソースときたら!。
まさしく、ティーンエイジャーが大人の世界を垣間見た瞬間の、そのセンチメンタル・ショックなほろ苦さを蓄えたチョコソ-スなのかも!。
見られることで自尊心が満足する。
インスタ映えの我が身こそ命。
その感覚はティーンエイジャー時代の仇花?。
大人になっても続く注目度への熱い思いはナジェだ。
ダンボドーナツの華やかさったら、そーゆーことをしみじみ思い起こさせる魔力を持ってると思うのヨね。
カロリーの高いドーナツ!。それにさらにマシュマロを加えるなんてッ!。
てか、実はマシュマロのカロリーって低いのよネ。この位じゃどうってことないのよネ。卵白もゼラチンもいっぱいだからタンパク質が多いのヨ。コラーゲンたっぷりだし。
なわけで、コレを食べる時はチョッピシ罪悪感が薄れてみたりしてえ!。
チョコ色服にマシュマロ色ヘアの女性のページを開いてみたりして。
見よ!。フォークにねっちり、まとわりつくチョコレートグレーズを!。
ねえっとり。
水分が多くって、クリ~ムが多い生チョコレートの悩殺度は100%!。
ねえっとり生チョコにくっついて動じないマシュマちゃん達!。
ナイフでしこしこ切ってる最中もずぅっと揺れ揺れしてたけどねー、楽しそーに笑ってたもんネー。
この有様見りゃトコトン納得!。トコトン分かる!。
いかに生地がモッチリかを!。モッチョリなのかを!。
濃厚なチョコレートにポヨヨン弾むマシュマロ、とろけ出すチョコのさざ波に我を忘れる至福のオヤツタイム!。
コーヒーブラック、チョコレートブラック。時代はまさにスーパーマンよかバットマンカラー。
「黒」は「黄色」を特に際立たせ目立たせる、という役目を担う。
「黒」に後押しされた「黄色」の目立ち方は半端ニャあ!。
それってスズメバチの配色、あるいは道路工事のコーンや放射能危険!の配色カラー。
それは「ハザードシンボル」って呼ばれてて「警告」を意味シュる。
イエローキャブが黄色と黒の構成なのもナニゲに納得!。
▲レモンポピーシード
480yen
危険でド派手、それがNYの魅力。NYの日常シンボルの一つがイエローキャブ。
ダンボドーナツはNYの味だから、イメージトイとしてイエキャが店内を飾る。
ここでもやっぱり!。ポピーシードの黒にレモンの黄色。ただしオフホワイトが入ってくると様相は一変!。
世界は日の出を待っている。
モグモグしながら店内を見渡す。積みあがるテイクアウトBOXがまるでNY摩天楼!。
何という甘酸っぱさ!。香り立つレモングレーズの素晴らしさ!。
ダンボのグレーズはパリパリ固まるタイプのが無くってサー、どれもこれも流動性ありありでボクチャン好みーッ!。
たあっぷりのヤボったくない甘さのグレーズソースがオミゴト!。このくらいの量がかかってなきゃヤダ~♪。
チマチマしてる量で罪悪感覚えるくらいなら、いさぎよく玉砕したヒッ!。
見よ!。このグレーズの厚み!。こんな後姿に一目ぼれするのよ女ってえ。
ですわよねぇ。ですわよぉ。
むちゃむちゃ、ぺちゃくちゃ、おいぴく食べちゃうッ。
▲自由が丘トレインチ入口に掲げられたダンボの看板
ちなみにこの記事で紹介したドーナツったら1回の訪問につき1個でしたのよオホホ。
やあね。
そりゃトーゼンだべ。
帰り際、見上げた天井は粉砂糖の塊ッ?!。
ウソウソ。