カスタードめし402
常日頃より「皆様のご多幸をお祈り申し上げます」などと呻いているボクチャンであろーなら、このような多幸が見事に描き切られているピッツェリアなど入店せずにシレッと通り過ぎれよーはずもなしッ!。
さっそく店内に乗り込み吸盤よろしくピッツァに貼りつく所存と覚悟ッ!。
開店11:30ジャストに枕を高くして入店大行進ーッ!。
東急東横線都立大学駅から、全力疾走で信号につかまらないことを条件とした場合、屈強な若者なら30秒ほどなくで到着しかねない波乱を秘めた呑川領道沿いにこの店は位置しておるッ。
ソロノイは総勢4店舗もの大群を誇るピッツェリアグループの1名店。他の店としてはだヨ、
一つは自由が丘の【ラ・スタティオーネ・デッラ・ピッツァ】。ココは当ブログでも既に紹介済みじゃんケー。店名の意味は「ピザの駅」。このお店は線路のすぐそばにあるのヨ。ソなの。「途中下車にて来なはいね~」って願いから命名されたと人の言う。
二つ目は【ピッツェリア・イルポルト】。神奈川は藤沢、片瀬海岸に今年の5月にオープンほやッほや~で湯気立ち込めまくり~。
イルポルトったら『ピザ・ワールドカップ2023:ナショナルチーム部門』優勝のチャンプが焼き上げるピッツァを楽しむことが出来るっつーオミゴト極まりないお店じゃんネ~♪。
入口脇の窓から覗き込めば、な何と!。
ボクちゃんの大好きなイタリアが誇るマヨリカ焼きの絵皿が沢山飾られてるでなヒのホーッ💘💘💘!。
今すぐ欲ッしーけど、今のご時世じゃー1枚が6000円~9000円はするのよー。やあね。だからもう少し辛抱するっきゃなヒのー、ガックシ。まあね。
ウ。
これは店内カウンター端に積み上げられたマヨリカ焼き絵皿!!!。
先の投稿記事「ボッチャーノ」、その店内のショーウィンドウにもマヨリカ魚介陶器がズラッとディスプレイされてたよネ~ン。
熟練工によるしっかりと焼き上げられた陶器は世界中にファンが居てはりまっせなのだー。
1枚1枚が職人による完全ハンドペイントだっからサー、同じ絵柄でも唯一無二。だから同じ絵柄で揃えても、それぞれの微妙な違いを楽しめるってわけだー。
自由が丘店でもマヨリカ焼き絵皿を眺め楽しみながらピッツァを食べたのでー、今回もお皿鑑賞の楽しみがピッツァ以外に用意されてるってわけなのヨ~ン💛。
▲緑道側から差し込む陽光で店内はフレッシュに憩う
ランチタイムたけなわともなれば陽光大好き外人さんらがズラ~リな人気店だべ。
やあだぁ~ん。柱にまでこれ見よがしにマヨリカ焼き絵皿があるじゃないのヨ~ン!。
当店舗のイメージカラーはブルー。だから薪窯も当然ブルー。ナポリ薪窯制作名士として名をはせるステファノ・フェッラーラの手でこの世に生を受けしカマなのだヨーン。
窯口正面上に貼られた黒塗り半仮面がシブいッ。
この仮面はイタリアの伝統的劇に登場するピエロが付けるプルチネッラだべ。主にヴェネチアで作られてるのラ。仮面は「幸せのシンボル」って呼ばれてて、仮面をつけてる間は幸せでいられる、というのが謝肉祭のコンセプトなんだって。
開店にあわせ窯内部の温度を一定値に。そっと蓋をずらせばこの通りメエラメラ。
手前の大きなタッパの中には、これから使われるピッツァ生地が未だ居眠りこいているのだジョエ。
ボクちゃんたらスタッフしゃんのご厚意で薪窯ド正面の席に陣取らせていただいちゃった!。スペシャルサンクスなのッ!。あっりがとーござヒまーすッ!!!。
着席して窯前の作業台をルッキン’するとだネー、既に先客2名様のマルゲリータ制作が始まってる最中だニャーン。
ピッツァイオーロ(ピッツァ職人)が手際よくテンポよくチャッチャカとモッツァレラをパラパ~ラしちゃってまシュでー。
薪窯の横には「SOLO NOI」の白文字。意味は「ボクちゃんらだけの」。
マ、角度を変えて考えるとだヨ、「唯一無二の」「ボクらにしか出来ない世界」みたいな感じなんだと思えるッ。
陽気なナポリの人々の太陽と海、それは皆の物。ここで主張する「私たちだけの」は「ボクらにしか出来ない料理を!」って意味だと推察しちゃうジョ。
カウンターを飾る数々の人形。これって色々なでピッツェリアでよ~く見かけるやつラ~。
名前をプルチネッラといって、16世紀から18世紀にかけてEUで流行した仮面劇の登場人物のひとりなんだってー。
今やイタリアを代表するプラッティーニ・キャラクター。ワシ鼻の黒い仮面に映画「犯罪大通り」に出てくるバチストみたいな白い衣装、とっても騙されやすい男、というキャラだってネ。
本日、ボクちゃんが食べるピッツァを焼いてくれるお方がナカノ・アキヒロしゃん。
「真のナポリピッツァ協会」認定のピッツァイオーロったら未だ日本じゃ数人しか居ないのヨ。ソなのヨ。
ナカノしゃんたら、そのナポリピッツァ協会に認定された世界第三位のピッツァイオーロ(ピッツァ職人)な~のネ💛。
アラまあ、みごと!。オヤまあ、ステキッ!。
▲ピッツァセット (3080yen) の前菜
Corso SOLO NOI
まずはヒンヤリンコな前菜からホホ染めつつ着手!。
見るからに新鮮!。ピカ光る前菜らの色めき立つ色合いに思わずモエ~。💛
お笑い漫才ドピーク時をホーフツとさせるタコとセロリの潔癖コンビ!。毎日、豊洲水産物卸売「丸昌」から仕入れた海産物を使用してるんだってネー。
ヒッジョーに薄味なマリネ~で素材の味覚モトネタがたどれてナイシュ~。タコって新鮮野菜にたッくましくも愛くるしくマッチするもんなんだネ~。
食べ進むうち、根っこの付いたニンニクまで入ってる!とギョッとしたあーッ。皿の絵柄で良かったあーッ。
でも、手前のチキンハニーマスタードおいちかった。
けど、本日のミッションはピッツァ。
ゆえ、サラダでハラパンになることを警戒しながら食べ進んだジョエ~。
このフォカッチャの引きの強さは見ての通り!。両指で左右にグイ~ンと引っ張ればー、生地が心地イ~軽やかさでハンパツしながらも伸びる伸びる!。
噛めば想像通りの小麦旨味ッ!。ピッツァとフォカッチャ、同じ小麦から生まれながらもグルテンの割合が両者を別人格に分けたッちゅーわけヨン。
義兄弟だけあって旨味のコクはどちらも正反対のテイスト事情、相談を受けるコチラとしても答えに詰まる一幕もあった。
「何言ってんだこのクソガキはアア~ン?。あんまヘタ打ってっとカンベンならねぇーぞ」
フトコロから十手取り出し、その先端に付いていたキナコに驚き、すぐにそれを舐め、その甘さにひどく驚き、目を剥きながらのけぞるチンパンズィ岡っ引き!。
だから?。なにこのエピソード。
そんな寝物語を聞いているうち、サラダはどんどん自分自身に食い尽されてゆき、ハッと気が付いた時には既に遅し!。
皿の絵柄であるニンニクは無残にその全貌をさらし果てているのであった。
もちろんこの皿もマヨリカ焼き。
「サ、そろそろマリナーラを作り始めますヨーン!」
とスタッフしゃんが近寄ってきて教えてくれまスた!。なッ、何て親切なッ!。
ここでハッキリと申し上げておきまフ!。
このソロノイの方々は皆しゃん大変親切極まりニャーでフ!。
ボクちゃんがザッと見回したところ、お店の方々は総勢7名ほどいらっしゃいましたがー、ボクちゃんが相対したお方は2名。フロア担当のお方とピッツァイオーロのナカノしゃんでっス。
他の方は接しなかったので存じ上げまシェンが、少なくともこのお二方は神様のごときでござヒましたッ。
▲オリーブオイルを回しかけているところ
ピッツァを撮影したいとお願いしたら、サー大変ッ!。至れり尽くせりのトルネードがッ!。
お忙しいところ、微に入り細に入り各々の作業を数秒中断してまでボクちゃんのごときお邪魔虫のために撮影タイムをキープ!。
そのタイミングまでもステップの都度、知らせてくださいまヒたッ!!!。
ひえええええーッ!!!。あり得ないほどの慈愛ッ!。
アータクシったら絶対おジャマにならないよーに2~3枚だけチョコッと撮影させてもらいたかっただけだったんですのオホホ。
そッ、それがこれほどまでに完璧な段階ショットを取らせていただけるなどとは夢にも思っておりませんでしたのオホホホ。
まッ、まるで自分がお店側に事前許可を取って撮影にやって来たTVか雑誌のキャメラマンみたいな気分になってしまいまスたーッ!!!。ホントに大感謝ーッ!!!。
ナカノしゃんもフロアスタッフのお方も「サ、どーぞ」と工程工程でボクちゃんを促して下さり恐縮至極、ド真っつぁお!!!。
ありがたや節が脳内で狂乱スピードのメリーゴーランドッ!!!。ホホ染めながらスマホのシャッター連写をただひたすら続けるのみッ!。
ボクちゃんとお店側のやりとりを始終遠見で眺めていたイチゲンさんらは、おそらく絶対きっとボクちゃんはお店の常連サンに見えたことでしょホーね。こんなにズーズーしくカシャカシャやってて迷惑がられてニャーなんだからー。
シュッ!。
マッハでピッツァを窯の奥へ滑り込ませる早業ッ!。簡単そーに見えて実は扱いがむずかしーピッツァピール。何しろ柄が長いからー。
窯の中で燃える薪の火加減を見ながら、適宜薪を加えてゆかねばなりまッシェン。
どのお店も、自家製ピッツァの焼き上がり時間を焼き手が秒単位で把握していなければ思い通りのピッツァにはならないんですもんネ~。
それも季節ごとに、気温湿度ごとに、焼き上がり加減ったら刻々と変化してくわけなんだから~、うかつでしたーじゃ済まない世界なのだー。
時々、百名店のピッツェリアでピッツァの縁が黒焦げになり過ぎてるのを平気で出してくるお店に遭遇したことあるけどサー、アレって自分のミスなんだから却下して焼きなおすべきだよネー。威信にかけてネー。
焼き上がり時間なんて1~2分なんだしネー。焦げたの自分で食べみて明日につなげなきゃーだべ。
メエラメラと薪が燃え盛っておるジョ。
2枚分のマリナーラが焼かれておりまシュ。1枚はボクちゃんの。もう1枚は他のお客様のだぞえ。
しっかし、ピッツァを焼く職人さんの世界第3位って凄すぎッ。それを食べられるボクちゃんたら何てしゃーわせな人なんだろーかー。
チョイとばかし薪が足されましたッ。見てくだはい。
炎がさっきよりメラアリッと燃え上がっておりまシュ!。それもこれも窯の中を間近で覗き込めているからこそ分かること。
覗き込まなければ、ピッツァイオーロ以外には出来るわけない炎とピッツァとの対話なのでありまする~。
信じられないことに、ナカノさんたらボクちゃんに「窯の中を撮影しまシュか?」などと耳を疑うよーな慈愛に満ちた言葉をかけてくださったのでありまフ!。
そして、どーぞと促して下さったご厚意に甘え倒さんばかり、窯の入口からわずか40cmあたりのところからこのショットを撮影することが出来たんだぺえ!!!。
▲まるで生き物のよーにうごめく炎
ボクちゃんのよーなドシロートにゃピッツァが放り込まれてから一切全然生地が変化してないよーにしか見えニャいッ!。
ナカノしゃんは何度かピールを操って、ピッツァに微妙な角度を与えながら窯の中でナニゲにピッツァを操っておられまヒたー。
ピッツァ生地を窯の中に入れてから取り出すまでに要する時間は1分強。秒数を見極めるのはピッツァイオーロにしか出来ないミワザ。
トーゼン、ナカノしゃんは時計の秒針なんぞ見ておりまっせん。
てか、時計自体見てニャいッ。
長年の修業期間につちかわれた、視覚に染み込んだ感覚で身体が勝手に動いている、そんな感じに見えましたがッ。
ア、ピッツァが出来上がりま……
え?。???。
焦げ目なんて一体いつ付きましたッ?!。
出来上がったマリナーラが湯気を立てながら皿上に滑りこみセーフ!の瞬間ッ!。
こんな間近に見れて超感動ーッ!。ピールにフワァッ!とあおられるよーに立ち上る薪の香りと小麦のかぐわしさ!。
こんな光景、今まで見ることの出来た最高は1mくらい離れたとこから。焼きあがったピッツァが皿に乗っかる臨場感は実に興味深いヨーン。
今回は一気に記録を縮めて50cmくらいのとこから!。
すばやくピッツァから離れる銀色のピール。
ピッツァピールの種類は基本2種類って知ってたぁ~ん?。
最初、窯に送り込むピッツァは熱を持ってないからピール先の台には穴が開いてニャい。
窯から引き出す熱を持ったピッツァは、熱をこもらせず熱を外へ放出するよーに写真のごとく台に穴が開きまくっとるってわけヨ。
もちろん、生地がピールに張り付いてしまうことも大幅に軽減してるジョーン。
ソなの。ソだった。ボヨヨン。
美しく仕上がったピッツァ「マリナーラ」。イタリア語で「漁師」の意味。
貧しい漁師らがピザ屋に「オレらでも買える安いピザね~の?」。
チーズなしの安価なピザ誕生の由来だネ。トマトソースにニンニクを効かせただけの船弁当。
もち、今じゃ彩りにバジルの葉、たんまりとチェリートマト、なあんてチョイ贅沢なピッツァへと変貌しちゃったあ~。
オムスビなんかもソーだネ~ン。塩むすびが原点、それが今じゃ……。
▲ピッツァセットのマリナーラ
1650yen
Pranzo Menu
1650円のピッツァセットは山盛りサラダ付き。
ドリンクを付けたければ+330円でエスプレッソかコーヒー、紅茶(ホット、アイス)。+440円ならカプチーノかカフェラテ。
白を表すモッツァレラがない代わりにニンニクが白を代弁。
トマトの赤、バジルの緑、ニンニクの白、でハイ「イタリア国旗」の出来上がりィ~!。
プワァッと膨らんだミミ(コルニチョーネ)が食欲誘うジョエエーッ。
極めてシンプルな具材構成のマリナーラは、かつて「原始的なピッツァ」と呼ばれてたよネ~ン。
この華やかな装いには既に「原始的うんぬん」のキャッチーはおよそ似合わニャー。
ここはバラ園ですか?、みたいな。
ボクちゃんの前にマリナーラを置いてくれたスタッフしゃんたら
「まず、お写真を撮ってくだはい。そのあとでこちらが切り分けるデー」
などと至れり尽くせりのお言葉ッ。「あああ、ありがとホッ!」
早速カシャーンカシャーン!で日が暮れる。
あまり時間をかけると生地が固くなってしまフッ!、ああ焦るジェッ。
「ハイッ!お願いしまシュッ!」
ボクちゃんの合言葉を待ちかねたかのよーに、ピッツァを東へ西へと縦断し果てるピッツァカッターの円輪ッたらミゴト。
ピッツァのミミ(コルニチョーネ)。コルニチョーネの意味は「額縁」。だっからピッツァのミミ以外は絵画として鑑賞しなければなりまっシェん!。
この様子、さしずめ絵画タイトルは「トマトの海」キャ?!。
ちなみにだヨ、ミミの部分ところどころに出来てる黒丸オコゲ、こりゃ何だあ~?。
こりはだネー、生地が火で熱せられて発酵してゆく最中に生じたガスが、生地の薄い部分を強く焼き焼きしちゃったことによるものだーン。
なるほろひれはれ。
マリナーラの向こうにかすむ窓際席群。
無人のソコはこのあとわずか10数分で一気に満席になり果てることとニャるッ。
さて、この立派なマリナーラをば頂くことに致しまショー。
おおおおお-ッ!。待ってましたよマヨリカ焼き小皿ッ!。
いっかにも!といったシモーネお得意の魚介シリーズペインティング!。
か、可愛いッ。さりげなく心地い~ストローク!。のびのびと自由自在に走る筆遣い。
まさに大海原の解放感だべ。
ひとくち食べ、最後を食べ終えるまでガンガンと全身を駆け回り続けた衝撃!!!。
生地が時間経過の影響を全く受けなヒッ!!!。
そ~か~!!!。これがソロノイのマジックか~!!!。
独特の生地製法によって実現した、生地がなかなか固くならないというステキすぎる現実ッ!。
最後の一辺まで最初のヒトクチと変わらぬ美味しさ!。その生地はしなやかな柔軟性を持ってて、柔らかそーでヤワじゃない。固そうーでいて噛み切るのはたやすい。
年齢性別に関係なく気持ちよーく噛みやすい生地といったところキャ!。
アッという間にペロリと平らげ超大満足!!!。予想をはるかに上回る美味しさでありまスたッ!。
なるほどひれはれ、地元の人々に愛されてるイタリアンだと手厳しく納得なのであったー。
▲3080円ピッツァセットのドルチェ2種盛り
やわらか~で甘ぁ~いティラミス、とろっとした黄桃にイチゴ、散りばめられるザクロとピスタチオに占う明日を視る心境。
そしてそれをきっぱり打ち消すかのよーにサワッとつべたいアンズのアイシュクリヒム!。
どれもおいぴい!。
▲3080円ピッツァセットのイタリアンコーヒーとドルチェ2種盛り
陶器に書かれた名前をごらんくらはい。
『BORBONE』でありまフ。イタリアはナポリの人々にコーヒーの愛と喜びを教え果てたボルボーネ王家。それは18世紀のいにしえより始まったのだー。
今じゃ伝統的エスプレッソブランドとしてイタリアじゃ超有名。そんなんを本日アタシャ頂いちゃいまヒたッ。カップのロゴマーク、お店の外観にもあったっけニャー。
ウォプッ!。
ノンシュガー、ノンミルク、ノン警戒でコーヒーをグビッたら
「にににに、苦ッ!!!」
ドめっちゃ苦みの強烈!激烈!壮絶!悶絶!なコーヒーに身も心も洗われたくはなかったが結局はそうなる羽目と化した美しき真昼時に乾杯ッ。
ところがッ。砂糖とミルクを投入したら一気にバラ色ッ!。ノックアウトパンチを秘めたコーヒーをよーやく楽しめたッ。
そして前回のコーフン覚めやらぬ12日後、またも再来店を果たすボクちゃん!。
入口正面のバーカウンター、そのサイドウォールに飾られるセルリアンブルーの大弾幕(旗の一種)を見よーン。
「PARTENOPI」ったら「我こそナポリ人だあーッ」みたいなニュアンス。
今じゃ総じてサッカーのナポリチームを応援する合言葉になっちゅうーがや~ん。
マスコットのブルードンキーさえもよろしくちゃん。
店内の壁はナポリの陽光色、薪窯はナポリの海色。トマトソース色のキャップがまたさりげなく良さゲ。
カウンターには各席正面に小じゃれたイタリアンカード。
イタリア式にピッツァを食べるのでナイフとフォークがセッティングされてっけど、ボクちゃんたらアメリカ式に手で持って食べる方がチョー大好き~。
最近じゃイタリアでも手持ちが増えてるってネ。
手がベトるから分厚いウェットティッシュは常に持参だべ。〆はTOIRET。毎回、石鹸でシッカリと両手洗わないとネーだ。
これ、ボクちゃんが座席にて正面向いてる時に見える情景。ピッツァ制作の最前線ヨーン!。
前回同様、スタッフしゃんらのご厚意によって、またもや特等席に座らせていただきまスたッ!。サンケーウ!!!。
▲1650円ピッツァセットの山盛りサラダ
今回は空腹過ぎずで前菜セットはパス。このサラダだけでもけっこうお腹たまっちゃうのよネー。
ひとことで言えば、野菜がとっても新鮮。それが主なる印象。シャキシャキしてて歯切れがいーこと💛。
こちらにもイチョウ切りの柿が入ってまシュ。控えめに振りかけられた酸味の弱いドレッシングと併せて食べると両者が引き立てあってナイシュなコンビネーシオン。
塩気の強いモルタデッラ(ハムの威を借るソーセージ)や苦みがシブいトレビスなんかと一緒にモリモリ食べるとサラダ天国をスキップ疾走、ハミングはオンチ!。
サラダをモグモグしながら見上げれば、レモンとお揃いカラーのプルチネッラ。
よっくよく考察すればだナー、唐辛子の赤にニンニクのオフホワイト、レモンの緑でキチンとイタリア国旗出来ましたッ。だべ。
時計にマルゲが8個しかないのが笑みッ。
本日来店のミッションこそがコレ!。当店看板ピッツァである星形ピッツァ『ドンペッペ』を全てスタマックに内蔵し果てること。
その製作が今こそ目の前で展開を始めたのであったー。
星のトンガリ頂きひとつひとつにリコッタチーズとサラミ片をアベック内包させていっとりまフ。
マ、キャンプテントの中にフトンと赤いドテラを持ち込んでいる、とでも思ってもらえれば実際とウンとかけ離れたイメージになるけどネー。
ピッツァイオーロの助手が星形を素早く整える。
ピッツァの生地はグルテンが出過ぎないよーに繊細に練り上げられ、作り手にしか分からない微妙な水分量の微調整で焼き上げられる。
そのせいでこの店のピッツァは焼き上げられてから時間が経っても生地がなかなか固くならずーで、多くの人々を仰天のルツボに叩き込んでいるのだー。
テイクアウトでさえもそーだからー、自宅からのラブコール件数も当然ウナギ上りだし、ホワイトチブル(白フレンチブルドッグ)の床に置かれた広辞苑上りでもあるのかい?。
星形の中央はマルゲリータの領域だ。トマトソース、バジルの葉、そしてモッツァレラ。
目の前で見てるとスピードの速さ、手際の良さにほとほと感心しちゃう。
これって…シロウトとは……と、店の奥を見やると後ろ足で直立したチャウチャウが前足を横にキッパリ振って
「チャウ、チャウッ」
ピッツァピ-ル台にナポレターナの文字。「ナポリタン」はイタリア語で「ナポリの~」。
「ナポレターナ」は「ナポリ風の~」って意味なんだってネ~ン。ナポリソースって意味もあるよーだけど~?。
ドンペッペは次なる国内各店舗で食べられるのヨ。
まずは駒沢大駅の「ダ・ペッペ・ナポリスタカ」(神谷町にもアリ)で。このお店の店主こそがドンペッペ氏。
その片腕としてピッツァイオーロの修業した「ペッペ公認唯一弟子」の名取はんが都立大学駅にオープンしたピッツェリアが「ソロノイ・スルヌジェ」。
さらには前述の「ラ・スタティオーネ・デッラ・ピッツァ」(自由が丘)と「ピッツェリア・イルポルト」(藤沢)。
「ラ・スタティオーネ・デッラ・ピッツァ」はナポリピッツァ世界選手権でSTG部門準優勝の実績もありなのヨ。
窯の奥でつかの間の居眠りこくドンペッペ。
今回もナカノしゃんの偉大なるご厚意によって窯の中を覗き込んで撮影させていただきまヒたあーッ!。
今回こそは生地の変化をよぉーく確認せねばッ。しかも数秒以内でッ!(お仕事のオジャマになっちゃうから~ん)。
と手に汗握ってたら、なんと文字通り一瞬のサービス!。窯から姿を現した焼き途中のドンペッペ!。
今回は確かに見たッ!。生地の表面が次第にプックプクと波打っているサマをッ!。
サッと身をひるがえすボクちゃんと入れ替わり、ピッツァイオーロが鮮やかなピールさばきで窯の中のドンペッペを半回転させるかのよーに右へ左へ。
後でうかがったらピッツァ部分部分の焼きあがる温度を調節してたんだって!。
ででで、出てきたああああーッ!!!。御目覚めのドンペッペったらアタクシの歓喜の声に
「アア?」
すばやくお皿にシットダウンッ!。とんがり8つの希望の星ッ!。
わずか約90秒の窯内滞在であったっぺ。
ほとんどのお客様が物珍しさで注文するという星形ピッツァ。
大きさはやや小ぶりの30cm。このオメズラーなピッツァが日本に初めて登場したのは神谷町の「ダ・ペッペ・ナポリスタカ」。
「ピッツァったらアート作品なんだから~ん!」と叫ぶペッペ氏考案のピッツァだったー。
▲ピッツァセットのドンペッペ
(セット3080yen+990yen)
Corso SOLO NOI
3080円のピッツァセットは前菜、ドルチェ2種、ドリンク付き。ピッツァに星型ピッツァのドンペッペを頼んだ場合は+990円。
ドめっちゃおいしそホ~💛!。やわらかくしなやかな生地。まさしく「生きてる生地」って称号がピッタリ。
最後まで固くならず美味しく頂けちゃうってこたー、まさしく「息づくピッツァ」そのものーッ!。
丸っこいリコッターチーズが特筆すべき旨さだったーッ!。
他店でここまで美味と感じないリコッタもあるんだけどネー、どしてなんだろ???。
最近じゃ牛乳足したりナマクリーム足したり、色んなリコッタがあるみたいだからかも~。
このお店のリコッタは生クリームタイプじゃない裏ごしトウフみたいな食感しててー、甘味ある上品なミルキーテイストがフォーリンラブ💘。美味しいのなんのって!。
チーズを作る過程でホエーが出来ちゃう。別名「乳清」。
ソレって牛乳からチーズ作ってる時に遂に固まらなかったミソッカスな成分のことを指している~。
ソレをもーいっぺん未練がましくだネー、再加熱してチーズにしちゃったものがリコッタなんだー。
なわけで「リコッタ」はイタリア語で「二度煮る」の意。
例によって撮影タイムのあと、カッターで手早く6等分に切り分け!。
オミゴトに均一カッタしていただきまスたッ!。
生地に使われる小麦粉は、日本産とイタリアはカプート社のものとをブレンドしたものだべ。
▲カルツオーネ部分を切り開きましたッ
ドンペッペが一番人気なのは見た目の奇抜さだけではニャあッ。
星のトンガリ先端には各々リコッタチーズとサラミが内包されカルツォーネ(包み焼き)されてるのだー。
中央部分は水牛モッツァレラチーズを使った王道マルゲリータ、その周囲はカルツォーネという一枚で二度おいしいシロモノなのだべ。
サイドから見るとカルツォーネ部分の生地ふくらみ加減がよく分かるネーン。
本場イタリアじゃミミの固いピッツァが結構多くってネ、ミミを残す人が約7割。
残したミミは皿の端っこにまとめておくのが慣習なんだって~。
このお店のミミは美味し過ぎて誰ァれも残すことなどありえニャー。だっから世界大会でイタリアを差し置いちゃうわけだもんネー。
国内初登場の星形ピッツァ。それは今でも「ドンサルヴォ」と呼ばれていますのよオホホ。
考案制作者のペッペ氏が師とあおぐ人こそ、日本にピッツァを広める一役を担ったサルヴァトーレ・クオモ氏。
そのクオモ氏に尊敬と感謝の意味を込めて捧げられたピッツァだから「ドンサルヴォ」なんざます。
「ドン」は「偉大な~」の意味。
ドンペッペ氏のもとで研鑽を重ねた日本人弟子ったらネ、ペッペ氏に尊敬と感謝の意を込めて星形ピッツァを自分のお店では「ドンペッペ」と命名して出している、というややこしーお話だべ。
生地裏。オリーブオイルにヌメ光る様子が何ともセクスィー。
やわらかにして、たおやか。たおやかにして、しなやか。そんな生地の食感、少しでも伝わったでありましょーヤ???。
アッという間に完食ッ。ペロッと内蔵ッ。ボクちゃんが食べたドンペッペはこれで2度目。
一枚目は自由が丘だったけど、正直コチラのお店がダントツ美味しかった~。
日々精進、何事も切磋琢磨を忘れずに~だヨ。
なんかイタリアってサー、ひっくり返すと日本列島まがいでは?。
お雑煮に入れたらすこし溶けてこーなったのでは?。
入口そばでマヨリカ焼きのロバしゃんらがお見送り~♪。支払い時、初めて見るスタッフしゃんにピッツァがメチャクチャおいしかったことを告げちゃったらー、そのお方、4m先のナカノしゃんに向かって大声、
「ピザ美味しかったってよー!」
ナカノしゃんニッコリ。ボクちゃんたら、ヒッジョーにこっぱずかしかったジョエー!。