カスタードめし305
長い沈黙を破り、再び遂に来てしまっチャア~!。
「我流でパティスリー」と謙遜し命名したル ガリュウMヨーン!。
もじった店名を付けるオーナーは意外と多いジョェ。
例えばツヨシさんが開いたお店が244(ツヨシ)。カフェよろしく!と開けば『カフェ4649』とかー。
前回同様、1Fでケーキのみを注文してから2Fイートインへ。
秘密倶楽部…あるいは秘密結社の会合場所、といったら聞こえが良いだろーキャ?!。
秘密結社レッドM、などといったら大層愉快ぢゃなひの~!。
下を見下ろせば、今立つこの場所が断崖絶壁と思い知らされるヨーン。
超高所恐怖症なのヨ~。
軽い身震いとめまい。そしてわずかなスイーツ慕情…。
気を取り直し、腰かけるニョは前回同様、ロイヤルコペンハーゲンを眺められるカウンター席。
そうそう。
雪、暖炉、サンタへの長靴下…。冬のモチーフが多いニャ~ん。
とその時、ケーキを持った女性が上がって来たジェ。
ドリンクはこの席でオーダーするのでフ。
彼女は軽く頷じゅき、手際よくティを注ぐと再び階下へー。
▲シュークリーム
356yen (税込)
たまにはド大大好きなコージーコーナー以外のシュークリームを食べてみよっか、などという邪悪な浮気心に支配されちゃうネーン!だべ。
てか、これマジでシュークリーム?。好奇心と探求心で注文しましたのアタクシ。
だってこの人…。『ひとりお山の大将』って感じ。
え。その山の名称?。名称……そうきたキャ。
たぶん『ハリネズミならぬ粒ネズミなお山』。
シュークリと呼ぶにはガツン系。握りしめるコブシはゴツン系。
柔らかなやさしさなど決して期待してはならないよーなシュー皮…。
はて。はたして、そもそもコレに皮があるのキャ?。このガツゴツが皮なのキャ?。
パチンッ!。
フォークでド固い皮をムリムリ割った瞬間、勢い余ったナイフは激しく陶器皿を叩いたべ!。
こゆ時、ヒヤッとしなーキャ?!。う~ん、あるある。
舌触りは濃密なカスタードクリーム。卵感なく甘さに重点を置いたカシュタード。
ゴワ、ブォリッ!。ザキザキザキ……モッシャ!。
オノレの歯が五体満足なことを感謝せずにはおれぬ瞬間!。それが今ヨーン!。
とにかく…ソレは外も内も固かった。
かつて、ふわっふわなシュクリの皮に酔いしれた者らの嘆きの声を聴くがいいヨーン。
その声は遥かな山に当たりて跳ね返り、コダマとなって鼓膜を震わせる。
「シェーッ!、カムバァッーク!!!」とイヤミ。
とにかくこのカスタード、ガンコ岩石シュー皮のオブラートとしてこの世に生を受けたに違いなヒッ!。
▲シブーストフランボワーズ
616yen
半透明に光を放つキャラメリゼのコハク色した鏡。チョイス一発、キマリ~。
軽く歯に絡みながら甘くクチドケる神秘の刻!。あ~!、なんという美的なお姿!。
半月をまとい美しきうたたね。
すっ、と。すんなりシブーストにナイフが入る。
意外なことに、黄色い中身はクリームブリュレの様に流れ出すこともなく、シッカリと形状を保っていたヨーン。
何という大どんでん返し。
キャラメリゼされたコハクの鏡の下に眠っていたのは、トロケるよ~でトロケない不思議なクリ~ム!。
その日のインパクトを記念し、一夜にして作り上げられた城壁を見よ。
東の頂上に透明グミを乗せたクランベリー、西の壁上にはスノーパウダー。
真下の縁の下の力なし、そのパイ生地こそ噛み応えのあるパイ生地の中のパイ生地。
それは甘酸っぱいクランベリージャムクリームをたっぷりと乗せ食べる人々の心をトロケさせまくり~!。
壁に耳あり、障子にメアリー。ほっと一息つくはずのカフェオレにも監視の目が!。
スプーンで砂糖をまき散らすも、容易に消えずのブラウンアイ。
そんなに見つめちゃイヤん。イヤイヤん。
▲ムラングシャンティ
497yen (税込)
そんなことより、行きつく間もなく次のケーキが今、足元にまで迫っていたのラ~。
高貴なシブい色のブドウを従えた白雪姫キャ。
おフランス語で「ムラング」は「メレンゲ」。
「シャンティ」は「泡立てたクリーム」。
メレンゲは卵の白身で作るのよネ。メレンゲを作るべくマッハで泡立てるチトを見たことある?。
髪振り乱し鬼の形相で泡立ててるのヨね。絶対笑っちゃう。
ほろほろ、ほのぼの、崩れ落つメレンゲの誘惑。
それらをいちいちクリームにからめながらフォークですくいあげてゆく時のマゴコロ。
▲タルトフリュイルージュ
540yen (税込)
なんともいえぬ甘酸っぱさ。その中で甘酸っぱく失神したい!。そう思い立ったが吉日、ワタシはこれにすがりついちゃう。
すがりつき方は中の上。相手の袖を決して放さず、さりとて相手の袖にダメージを決して与えず、ネ。
ブルーベリー、クランベリー、そして洋酒。
ちょっとヨウシュを見に、などという小粋なセリフが通用する世界ではニャア!。完全に酒とバラ苺の日々なのだ、などと…。
生きる喜びって何?。
これじゃなーキャ?。
生地はしっとり。
洋酒にじっくりと付け込まれた果実。ヌメ感を出した生地ったら最高のパートナーになったみたいヨ。
▲渋皮栗のパイ
509yen (税込)
タルトなど今や遠い夢ヨン。懐古する間もなく次々と繰り出される新手のスィーチュ。
甘い誘惑の白き罠が幾筋も伝っちゃうのネ。やあね。
これ絶対に見過ごせないヤチュら~。
割ればお宝。それは割る前から見えていたー。別に自分が千里眼の持ち主だなどと云うつもりはないがー、お宝あったわ。やっぱね。
栗まんじうの中身の栗に異常な執念を燃やした小学生時代。取り出した栗は丸一粒ではなく4分の1カケだったがやー。
ただ甘いだけじゃなヒ!。シブを投入することで栗テイストは一気にマロン・ロマン!。
▲フランボワーズジャスミン
669yen (税込)
まるで…。まるでフレッシュ極まりないまぶしき10代のコスプレ巡視艇が真白き海原を進みゆく光景のような…それをヘリから見下ろすに似る皿の上ミゴト。
真っ赤なラズベリージャムの光沢にオフホワイト。まさに紅白晴天。
それだけでもケーキショーケースのコレを指さす価値ありありというものラ~。
上の華麗さに目を奪われがち。実は下層も実に魅力的。金〇のMは「ミゴト」のM。
ねっとりとした幾層ものクリーム、それらが混じりあう絶妙なチアリーディング。
もしくは甘酸っぱ神輿のわっしょいスイーツ。
いずれにせよ、あっさりサッパリでは済まされぬ濃厚ぶりネーン!。
これまでの…すべての時代の仇花が、風俗風潮が、この地層に堆積していったんざんしょ?。
そんな過去に思いをはべらせながら頂きたいケーキね。
ポリポリとかじるポッキーまがいのチョコ棒。それは傍らのクルミと相性バツグン。
それから生クリームの異次元食感、
さらに進んで銀玉チョコの硬さで方向転換、
やがてラズベリーソースとラズベリーの天然VS人口へと味覚は移ってゆくのだったわヨ…。
▲サヴァラン
720yen (税込)
ピンク巡視艇を下船した水夫たちが、丘でまず真っ先に目指したのは当然酒場。
それも甘い酒を飲ませる「サヴァラン神にたたりなし」だったと聞くジェ。
あくまでも、どこまでもラズベリーとブルーベリーで押し通そうというのネ?。
黄金のドンブリ鉢を赤ん坊のオシメに見立てる酔狂さは今だ健在かしら。
洋酒に漬け込まれたケーキ生地の舌触りは?。果たして…。
食べようとしてふと気づく。
ケーキ生地の回りを包み込んでいる透明なシールドは一体何?。
しげしげと観察した結果、ただの反射だったわ。やあねぇ。
愛と勇気の冒険。決死の覚悟でもぎとった生地。
カップの下方、わずかな隙間に洋酒が溜まっているのを目撃出来たものは幸いである。
▲アルモニ
669yen (税込)
〈なめらかミルク&ビターチョコが二層!〉
酔っぱらったワタシにはこれが二重に見える失態をお許しくだはい。
金〇の下の白い塊が何なのか気になる。丸めた白いガムの上にオカラを重ねる筈も無し。
はて。
反対側に回り込み正体見たり!。
金〇は帽子であり、それを阿弥陀かぶりしているコイツこそ紛れもなく
一寸法師!。
彼が持っていた櫂(かい)は何とチョコレートで出来ていたのキャ!。
しかしこのアルモニというお椀、品もに浮かべれば即座に沈みそーではあるジョよ…。
数日後、アタクシったら川べりに打ち上げられたアルモニを発見したんですの。
一寸法師の姿は何処にも見当たりませんでしたわ。
アタクシったら冒険に出た一寸法師を思いながらアルモニをむさぼり食べましたの。
アールグレイが合いますわね💛、オホホ。