味の色どり万華(まんが)

ラ ヴィ ア ラ カンパーニュでモーニング食べてフランス人しちゃいましたッ!

カスタードめし406

中目黒駅からのんびり徒歩7分、たったそれだけでアナタはもうフランスの牧歌的なオウチの中。

だってだって、店名の「ラヴィ ア ラ カンパーニュ」ってネ、フランス語で「田舎暮らし」ですのよオホホ。

目黒銀座商店街から離脱して三番街アーチを左折、さ迷い歩くこと数分の黄金孤独旅…。その果てにアナタが見る光景こそがコレ。

『Cul de Sac』。クルドサック。フランス語で『袋小路』。この脇道の先ったら行き止まりって標識だわヨ。やあね。

マ、とにかくそんなわけ。ある晴れた初秋の朝、ボクちゃんったら女子率ほぼ90パーの

【ラヴィアラカンパーニュ】にご到着ッて筋書きなのダ。

手作りの良さを全面的に押し出し、心と体に潤いと優しさを与える品々と安らぎのとひとときを提供する脱日本的異空間、ソコへ来ちゃったって寸法なのダ。

ナカメに居ながらにして、気分はまさしくフランスの片田舎のとある農家の中、ってフィーリン’。

それって良いわ。とってもだわ。良いのヨ。まさしくだわヨ。

ツタを覆い隠す緑萌え~なツタ葉っぱに目をウルルンさせながら、しばし見入るボク。

正面入り口の左脇。

一見、「これも格子戸?」と思わず言ってしまいそうで歯を食いしばり断じて言わなかったボクちゃん偉ッ。

こうゆー堅子の間隔が広いやつって和風建具の格子戸。日本じゃ古民家でよく見かけるよネ。「昭和レトロ」ってジャンルにカテゴられるタイプ。

繊細で、はかなげで、親しみやすくって、美しい。

ガラスを通して見え隠れしてる小物達も興味津々でコチラを伺ってるのが手に取るよーに分かろうとしたけど、

何を手に取るのか知らない知ったかぶりの自分に気づいて…結局分からないことにしたのアタシ。やあね。

この佇まいをひと目見た女子達はくちぐちにこう呟く。

「わあ。…なんか隠れ家っぽい」

このお店の顧客は大半が20~30代女子。

このお店だけでなく、その前身である『ラ メゾン アンシェンヌ』(鎌倉)っていうアンティークカフェの顧客もそーだべ。

どっちもロシャン・シルバはんがオーナーであるジョエ。イタリア人なのに店名がどしてフランス語❓。

それはねぇコブタっ子、シルバはんが生まれ育ったフランスでの暮らしを懐かしんでるからなんだー。別にイタリアがキライってわけでニャー。シルバはんの両親ったらスペイン人とスリランカ人だからサー、あんま国籍がどーのって意識ないのよきっとー。

シルバはんが最初にお店としてリフォームしたのは鎌倉の山の中にあった古民家だったってネ。

なある。この入口周りの雰囲気も鎌倉の古民家同様、ナジェか懐かしい。デジャヴとは言えニャい懐かしさあり~。

日本人が共通して持つルーツから来てンのかもー。「昭和レトロ」って安直に言っちゃえばそんな感じ。和洋折衷って言っちゃえばそーかも。

「オシャレなら いんでない?」

うむうむ。ソです。

入口入ってすぐ、視界に飛び込んでくるのは「倉庫」?。

だけど見回してみると、これって理路整然。とっても澄んだ空気が流れてるのを感じる。

よく分かりもせず「風水的にベストなんでない?ここ」と発してしまうジョー。

陽光に洗われ、どの小物達もすがすがしく息づく。ここは妖精の住み家なの?。

「否定など出来はしないさ。そういう空想が出来る場所なんだ、コブタよ」

「2F Cafe」

コンコン。ノックノック。そんなハンドがかわゆい。

階段の挿し絵、「TEA」の文字。ハクボクで書かれたイメージをペンキで。

センスいいね。

小物達のレトロチックな佇まい。ヴィンテージっぽそう。

シルバはんは日本人以上に「もったいない」精神を発揮しまくるお方。

瓶の回収日、あっちこっち回っては目に留まった空きビンを持ち帰っていたそーでフェ。

棚にはそんなビンもあるのかもネ。

今の季節、緑色のガラス瓶がひときわ陽光の恩恵を。

古民家を見事に蘇生させたシルバはんの、ソコにふさわしー棚と小物の数々。

ひとつひとつが何だかイマイチ正体不明ながらも異空間漂う奇妙な気配は増し増しッ。

日本で拾い集めたもの、フランスから取り寄せたものが混然一体。きれいに馴染んでるのはレイアウターのセンス。

レジの男性に聞いたらばー「品物を選ぶのはオーナーだけどレイアウトするのはボクらなんだヨーン!」って教えてくれたのだった!。

マ、シルバはんは惜しみなく身体を動かす人。パンやジャム作ったりアロマクリーム作ったり洋服作ったり、とにかく“ミスターハンドメイド”。

今じゃ全国にお店を展開してソレラを販売してるってゆーんだからサー、ただ手作りしてるってだけじゃないレベルってことラ~。

入口入ってすぐのエントランス、その真正面突き当りの光景がコレ。

棚の下方にはこの店で作られた香水の数々。デザインもオフホワイトが基調、いかにもフランス。

トム・ティクヴァ監督の映画【香水 ある人殺しの物語】なんか思い出しちゃったヨー!。主役のベン・ウィショーの演技が凄かったニャ!。ダスティンホフマンも出てたっけネ。

天井に近い棚の上方には、かつてロッキングに使われていた木馬ではニャいか?と思われるよーな時代がかった黒塗りの木馬。

そして重厚に並べられるは何かしら調合したものを保存する漆器。

窓際上方には、狩りに興じるのが大好きなフランスらしい鹿の頭部はく製飾り。

この一角を見上げただけでも気分はめっちゃバスク地方!ブルターニュ地方ッ!。

さっき脇道側で見惚れた格子戸を背景に安らぐ小物の数々。

シブい光沢を放つホーローキャニスター。何を収納、保存するのだろーネ。シカのはく製があったりすると、さしずめ塩漬けにした鹿肉の保存容器かニャ?!と思ってしまうでよ。もっとも、そんなことしてたのって1920年代だって話。

「ジビエ」が大好きなフランス人は多いそーだべ。

「ジビエ」とはフランス語で「狩りで得た野生動物、その肉」。

具体的にゃー、鹿だのウサギだのイノシシだのカモだのだヨーン。ジビエの肉って牛豚に比べて低カロリー高たんぱく。中でも鹿肉は特にダイエットに最強。

筋肉質で低カロリー高たんぱくの鹿肉はおフランス女子ダイエッター必需食。

臭みがあるジビエの中でも、鹿の肉はさっぱりしてて臭みが弱く柔らかい。

だって。

このお店にモーニングやランチ目当てでやってきて、食のレベルが他の店より低いだとか値段が高いだとか言ってる人いるけどー、特別な異空間を展開する労力、それを維持する労力にもお金がかかるってこと抜けてません?。

マ、ココを風変わりだけど所詮はレストランと解釈するか、プラスアルファの希少空間アラカルトと見なすか、で評価はガラッと変わるよナー。

アアタクシの解釈は「さすがオサレな人の集う中目黒。こんなハイグレードな異空間、よくぞ手狭な街に確保してくれましたッ!(喝采)」ですわ。

ソ。ソなの。ソざます。

眺めれば眺めるほど奇妙でおもすろい。

思わせぶり、わずかに開いた引き出し。意味深な雰囲気、木箱を覆う布。

木箱の中には一体何が?…。

それに…。それにこの香水や保存容器…。犯人は一体ここで何を…なアガサクリスティーげな連想可能一覧光景ッ!(爆)。

この空間が負のオーラを放っていないのはヒア・カム・ザ・サンのお陰。

お日様は陶器に活き活きとした光沢を与え、光の反射は緑葉の美を投影させるから。

でも、陽光のない暗く寂しい雨の日は?。冬枯れた灰色の朝は?。

それはそれでイーかも。森閑としててイーかも。つべたく血の通わない無機質さが何かおもすろいインスピレーションを与えてくれるかも。

そー思って生きてくのよアタシ達。

ソでしょ?。ですわよねぇ。ですわよぉ~。

入口入ってエントランスの左側。小物群の背景にはガラス入りの格子戸。時代がかってていい味出してるけど台風、暴風雨の時が心配でフ!。

これって絶対破損させずに末永く残していたい格子戸だよー。

だよねーだよねー。

エントランス正面突き当りの真裏に回って入口を覗き見たところ。

ちょっと見下ろしてる角度なのは階段を5段上がって撮ったからだヨーン。

意外とエントランスの幅が狭いっショ?。

今度は5段降りて3歩下がって撮影したジョ。

壁の塗り具合が何とも味わい深いネ。手前の黄金なパンパスグラスのドライフラワーがゴージャス!。

パンパースでないよ。ソレ全然違う意味になるから。ダメだから云い間違えたら。

ススキに似てるけどパンパスの方がフッカフカ。九尾のキツネのシッポみたい。

パンパスの葉っぱは皮膚をスパッと切るカミソリ状だから要注意だよーん!。

階段の真正面の図。シルバはんの手作りパンが並べ立てられてまフ。右手がパンの制作場。丁度、何かやってるシルバはんと一瞬目が合いまスた。

彼は褐色の肌をしたとっつきの悪そーな印象の人でスたが、そんなもん実態とは全く関係ありまっせん。人って見た目と一致してないこと多いもんネー。

すぐやって来た白人青年ったら、ボクちゃんの真横で「あのパンは無いのホ~?」とフレンチでシルバはんに。

ないと云われガックシとマッハで退店ッ。その一部始終を冷徹なまなざしで見つめていた鳥の姿をした神は一体なんと思ったことだろーか。

「ハッ!1週間に10日来いッ!」とでも?。

パン売り場に向けていた身体をクルッと回転、ボクちゃんの両目ったら既に階上のチラ見え木馬ロッキングへと。

窓際の縦一列、6つ並んだ電灯スイッチがとってもなフレンチ、イタリアン、スパニッシュ~。

階段上り始めて6段目。見上げる丸窓から見えるはエントランス突き当りの棚上にあった木馬。木馬のテクスチャー(質感)は壁のソレにとってもマッチ。

どこ眺めても白黒ヨーロッパ映画のワンシーンのよーだべ。

階段の脇は洗い場になっていたー。その洗い場の蛇口前から見上げた光景がコレってわけ。

向こうに見えてる陽光で満たされし部屋はシルバはんの居るパン制作場、というかキッチン。

流しの上、天井に吊るされたアンティークな鳥かごの数々。

時計の掛かっている壁の向こう側にチラ見してるのは当店で販売している生活雑貨の数々だヨ。

日本じゃあんま馴染みないけどー、海外じゃアンティークヴィンテージ鳥かごって部屋飾りとして人気なんだよネー。特にフランス製が。

こうゆー焦げ茶色と化したやつだとか竹かごとかネ。

またまた映画『終身犯』をば思い出したジェ。狭すぎる独房の中に満ち溢れる鳥かご。

スズメのひなを助けた終身刑の男。空に返したはずのスズメがある日独房に戻って来て…。

テリーサバラスが主演でスた~。

カゴの中の鳥。

自由を奪われた者を指す表現。

自由の身だった歳月は?。自由を奪われてからどれだけ経った?。

かごの中に時計はない。独房の中に時計は無い。

あったら どうなってしまうのだろう。

あと2段で二階の床を踏める!。そんなボクちゃんがみた映像こそコレ!。

うううう~ん。良いわあ~。とっても良いわよ、イカすわよ。

まさにアンティークのきわみ!な風貌のロッキングホース!。

木馬の4肢に弓型の枠を取り付けたものだネーン。子供がまたがって揺り動かしてあそぶオモチャ。19世紀初頭に登場した玩具。

子供のバランス感覚を養うのに最適なんだって。このお馬しゃん、お年を召しておハゲあそばしてるとこがまたシブいざます。

二階へ辿り着き右手を見た時に展開した光景!。手前の急須隣の白い奴はローソク。

半開きカーテンの向こうに香水の棚が見える。

これよりボクちゃんは右手の大きなテーブルスペースへと向かうつもりだジョーン。

右端に今しがた上って来た階段エリア。

テーブルに残るコップの水跡がまたインスピレものでよござんす。

座ったら必ずコップボトムを重ね合わせてしまうに決まってるジョイ。

サ、ここまで歩いてきて時すでに良しっ、で振り返りの図。

おっと。このイスの背もたれに在る十字架のくり抜き、ピッツェリアの「聖林館」でも見たジェ!。

ここにも鹿。シカの向こうが別室の入口。別室にはさっき見えてた香水の棚が。

鹿に限らず、ハンティングで仕留めたケモノをはく製にして壁に飾ったものを「ハンティング・トロフィー」って呼ぶんだってネー。知らなんだ知らなんだ。

鹿が好んで飾られる理由はだヨ、鹿が神様の使いで魔除けの力を持っているからなんだってネ。縁起物で幸運、繁栄をもたらしてくれると信じられてるのだー。

それってナジェだ。

シカのツノは毎年生え変わるから。リセットされるってのは確かに輪廻転生的にゃGOODだべ。

こっち側、窓際側までやってきての眺望。マフィンなんかが入ってるショーケース見えるかニャ?。

部屋のあちこちに飾られてるドライフラワーが白い壁に潤いを与えとりまフ。

千客万来の意味を持ち、風水的にも部屋の空気を浄化するといわれるドライフラワー、あって当然。あったらあった、なければないで、のバックシートドールとは訳が違うんだヨーン。

さらに二階L字の部屋最奥にまで到達ッ。柱の向こうに黒服の女子スタッフしゃんがチラ見え。どうすか、この光景。

いっかにも20~30代女子ウケしまくりの雰囲気ではないすか!。

このあと30分後には満席。1カップル除いて全て女子であったー。

1階の黄金なるパンパスとは雰囲気違うニャッ。コチラは今にも羽ばたきそーじゃござんせんかッ。

小窓前の緑がかったウィンドチャイム・テンプルベルが何ともボクちゃんに修道院を連想させるのはナジェだー。

見上げれば天井の様相がおもろい。シンプルなつもりでいたら実は複雑、唐突に白塗りでない樹木が横たわってたりで意味不明なおもしろさが~。

本棚の前の長~いテーブル。アーそうキャ!。このテーブルが向き合って座る修道女たちをボクちゃんに想像させたってわけな~のね~。なるほろひれはれ。

レオナルド・ダ・ヴィンチの【最後の晩餐】に描かれてたテーブルの幅もこんなんじゃなかったキャい?。

本棚の書籍は全てフランス語。ボクちゃんが食事してたら10歳くらいの女の子がやってきて、しきりに物色してたヨーン。

ちゃんと読んでるよーだったのでフランス人?と思ったけど、顔立ちはジャポネだったー。

ここにもドライフラワー。茎先にペン付けると感じ出るかも~。

▲ブレックファスト セットのアイスコーヒー

0yen 〈ドリンクおかわり100yen〉

座って1分後にスタッフのお姉さまがメニューを持っていらっしゃいまスた。さらに1分後、注文受けて戻ってゆかれまスたッ。

ボクちゃんが食前にオーダーしたものがコレ。

見ての通り、ヒッジョーに冷んやぁりしておりまッス!。

頭上をば見上げるとハチスのドライフラワー。

蓮巣はこうして天井に3週間も吊るしとけば立派なドライフラワーになるのでス。この写真くらいの貫禄だと半年ってとこでないキャ?!。

花言葉は「お救いください」。

具体的には極楽浄土へお導き下さい、の意。

ドライフラワーでない実際のハチの巣の前でそんなこと言わないでネ。

ハチとまどってチクッてするから。

手作りジャムのビンのよーなウツワに入れられてるのは初お目見えラ~。

グビッと飲めば、味はやさしくって苦みなし、サラッとした味わいで重たさゼロのコーヒー。まさしくモーニング向けの喉ごしの良さ!。

ミルクを加えてスタマックに気遣いを。

取っ手。壊れたのが落ちそうで不安。自分がワルサしたと思われやしないかッ?!。

落ちそで落ちないとこがワビサビ。物を大事にするってこーゆーことかー。

人によって色んな解釈、感情が入り混じるのでは?。

それが「上等な暇つぶし」なのでは?。

ちなみにソッと引っ張ってみまチた。ちゃんと空っぽの引き出しを開けることが出来、取っ手も外れることはありませんでスたッ。

取っ手を引く時にド緊張したからコーヒーで喉を潤さねばッ。

う~ん、ミルクもコーヒーに馴染んで乳くささなどなし!。飲みやすさナチュラ~。

窓辺にコットンフラワー。モコモコが何となく心地い~♪。

当然、ドライフラワーだから半年くらいはこの状態をキープしてくれるはジュ。コットンフラワーは他のドライフラワーよか変色しにくいんだぜー、へっへっへ。

花言葉は「私を包んで」。なある。掛け布団に綿が使われてるのはそーゆーことだったかー。

通りから見上げる二階の窓辺。ボクちゃんの姿は見えニャい。今ここから撮影してるからだー。コットンフラワーさした白い花瓶は見えまフね?。

食べながら飲みたくなってきたー。早くモーニング来ないかッ?!。

などと手に汗握ってたら10分後にやって来たあああああーッ!。

気が付けば、その時店内は既に7割がた席が埋まっているではないかー。

▲サンドイッチセット9:00~11:00〉

1300yen

朝食メニューは何とコレ一択!。

ランチメニューは5種類も用意されてるっちゅーにだヨ!。恥ずかし嬉しで傷心な時を数秒味わったのち、遂に食する時来たれりッ!。

清潔感漂う円い大きなプレートにひしめき合う華麗な食彩メリーゴーランド!。

田舎暮らしの朝食にしては華やかなッ。色んなのをチョビッとずつパンかじりながらモグモグしてこーじゃなヒのー。ウピウピィ~。

▲ミネストローネの具材

これをごらんくらはい。オリーブオイルで炒めた後にじっくりと煮込まれたであろータマネギとトマト。おいしそ~。

口に運ぶと、見た目通り。トロッとしてて甘味があって、ほんのりとした温かみがやさしさを強調してるジョエー。真冬じゃこの温度ダメだけど今なら平気だい。

続いてこれもごらんくらはい。煮込まれた液体の中に粉チーズがタップリ。更にはとろけるチーズまでプラス、パセリふりまいて完成ッ。

舌に感じる粉チーズのザラザラ感が面白みを増して愉快ッ。濃厚な旨味を感じながらキチンと塩ッ気も認識ッ。

粉チーズは質の良さを感じたあ~。良い物を使ってるって思ったネーン。

野菜が新鮮過ぎてビックリしたあーッ!。フレッシュさが彩りに出ちょるばい。それぞれの野菜に明快な役割を持たせ、とことん納得させてからプレートという表舞台に登場させたんだなってつくづく感じ取れる。

「何だとッ、このいまいましいクソガキャー。あんまヘタ打ってっと承知し…」

そこまで言いかけたチンパンズィ岡っ引きを突如現れたチブル2歳メス(明菜)とチブル4歳オス(だいなごん)がミニスカートひるがえしてボカスカ ボカスカ!。アッケにとられるパンズィのマヌケ顔ときたら!。

だから?。何なんだよこのエピソード。

ともかくだヨ、ピーマンの直火焼きはしんなりしてて深い味わいの塩が印象的。ピーマンの甘さが存分に引き出されてて、その旨味に一瞬キョトンとしてしまうほど!。

ミニトマトのマリネしかり。スパイスとビネガーでさりげなく和えただけのシンプルな一品。なれどバカウマッ!。

▲バンズ 〈たまご+トリュフ塩〉

バンズは表面がツルツル。とっても小さいのに弾力の強さには仰天した!。生地がみっしりシッカリ詰まってて、バーガーみたいな切込みの中にトリュフ塩で味付けされたゆで卵サラダがたっぷり塗り込まれていリュ!。

マヨネーズ少な目ながらトリュフ塩の威力がスゴい。ウマミばっちり。くどくない味わいなのに物足りなさはニャいッ。パンと卵サラダの量バランスがオミゴト。ディルの軽やかさもポイント高いッ。

ジャガイモの粒マスタード和え!。ドめっちゃ旨いッ!!!。100点ッ!!!。

小ぶりのちんまりしたジャガーを人間が一番うまいと感じる固さに茹で上げ、粒マスタードとわずかなマヨネで合えただけのシンプルな一品。

食べた者にしか分からない至福のポテイトウであった。あと20個くらい食べたかったよおおーッ!!!。

▲フォカッチャ 〈ささみとバジル〉

このフォカッチャ、ただものではニャあッ。ひとくち食べてその恐ッそろしいレベルの高さにド儀も抜かれたッ。惜しげもなく使われたオリーブオイルがステキ。

フォカッチャの中身はふんわり柔らか、外側の表面は焼き上がり感が強くってサクサク。

つまり、噛んでいると外と内の2段階の食感ハーモニーを味わうことが出来るのだーべ。

香り立つ小麦の旨味にササミとは思えない不思議なお肉の取り合わせ!。ササミは柔らかくって異国を感じる奇妙な塩気、それが極めて旨い!。

フォカッチャと水菜、そしてバジル。野菜とフォカッチャの取り合わせバツグン!。

本当においぴいチキンサンド!。

ロシアの黒パンッ?!。約2cm厚さの黒ぱんをトーストしてラタトゥユとサワークリームを乗っけてある。

ライ麦パンではないので酸味無しの軽い食感だべ。とにかく、ラタトゥユが絶品!。それはトマトソースを吸い込んだやわらかふにゃふにゃのナス&トマトがメインなのレす。

野菜が持つ甘味と水分が上手に溶け合ってて絶妙なテイストであるジョ。

パンとの相性抜群、サワークリームはトマトソースに隠れて良く見えニャいけどもーコクを出すのに一役買ってることは間違いニャあッ。

使われているパンったら、どの種類もドギモ抜くほどおいぴいのラ!。

シルバはんが焼く自家製パンで、1階の販売場で購入したものは2階に着席してモグッちゃうことも可能。もちろんパンは毎日焼かれる素朴で田舎風なものばかり。

これに自家製のジャムを塗って食べるのもオススメだとかー。

ジャムは「ドラゴンフルーツ&アロエ」「セロリ&キウイ」などといった意表を突くものも多くって、買いたい衝動を全力で抑える苦行もまたこの店の風物詩といえる。

2階でゆったりとくつろぎながら朝食を摂って、ようやく階下へ。

1階はパン制作工房と洋服やアロマ、ジュエリーなどの販売スペース。

田舎暮らしのスローダウンの空気そのものがゆっくり流れてゆく気配がひしひしと感じ取れるぜぇ~。

唐突ながら周囲とよく調和してるシャンデリア、神の権化のごとき威厳ある怪鳥、十字架かざすザビエルなどの古びた木彫も一種独特な雰囲気。

こんな不可思議なパン屋さんて他に類をみないネッ。それだけでも食事代金に上乗せ許せる独創性だヨ。

ハード系、甘いパン、どちらもあり。

ライ麦パンはハチミツとヨーグルトを足してマイルドに仕上げてるってサ。なある。酸味が弱まって食べやすくなってるネーン。さっき食べたのもそーだったー。

天然酵母のパンは砂糖やバターをなるべく使わないスタイルで焼き上げられるものばかり。

1階レジの前に無造作に置かれた野菜類。カゴや木箱の雰囲気がフランス農家をホーフツとさせて雰囲気アゲアゲ。

こんなサリゲナがとってもオサレに見えるのって何だかいいジョ。

日本のダンボール詰めのまま販売されてるスタイルって何か味気ないよ~。

こちらは1階レジの窓辺に設置された各種香水販売コーナー。もろフランス風でおそれいっちゃう。

そしてこちらはレジ前に置かれた各種香水。プレゼント用に購入してく女子も多いんだとか。

香水の上には無数のアロマクリーム。このお店で作られるオリジナルアロマ「アンビエンテ」は人気が高くって日本各地でも販売されてるそーでフ。

そんなわけで本日この頃、ボクちゃんったらほんのつかの間、フランスの片田舎に在る農家での朝食を楽しみましたとサッ。

おしまい。