カスタアドゥォめし297
円安(まるやす)のさなか、GWをいかに有意義に過ごすべきか?!。
その難題を書物の中に見出すべく、ハマグリ太郎は夜も寝ないで昼寝して図書館から借り入れた本を読み漁り、その答えを探るのであったー。
▲KAIDO books & coffee
ハマグリ太郎の読書100番勝負から数えて52番目の春、それが今月今夜である。
なわけで、その記念日の今日、ボカァ旧東海道品川宿に在るカイドーにやってきたんだよネ~。
土日はお客ハンで満杯に膨れ上がるからネ、平日の今日11:00に入店。
朝の9:00からやってる以上、朝食タイムは避けて昼食前のハンパTIMEに入るプロジェクト。
これこそ極秘中の極秘なウラワザ!。
引き戸の右手壁にきっぱりと予告!。1階と2階の見取り図!。
「オミャアが何処に座るべきなのか入店前によぉ~く自問自答しなはいネ」と警告を発していリュ。
んで、ボクちゃんが座った席は2階の左半分エリア。6人掛けの右手、一番壁寄りの席。
入店した人々は、まず文句なく目の前に立ちぶら下がる奇妙な着流し灯に眼を奪われる。
だが、それが何の素材で作られているものなのかを考える人はホボ皆無。
さっそく真正面のオーダー受付兼レジに直行!。
注文レジにホボ6歩で到達、ナニゲに振り返ってボクちゃんが見た情景がコレ。
空いている時は「どこでも好きな所に座りなはいネ」とお声がけが浴びせかけられる。
込み合ってる時は、2階空席状況を確認できるモニター画面を見てから「お二階へどーぞ」。
マ、旧東海道界隈は住みついてる外人さんも多いから、こんな和風CAFEはとってもな人気。
注文レジ真横の情景がコレにゃ。コレなんにゃ。
こーゆーの見ちゃうと、早くも脳裏にレモネード欲がインプットされてしまうべー。
それ自体には何の問題もニャいが。問題は、果たしてその誘惑に抗う力が自身の中に培われているかどうかニャ。
マ、その件はとりあえず据え置き。今はまず的確なオーダーをスタッフに告げ果てること。
そのミッションに全身全霊を注ぎたい。と、ボクちゃんの決意を小耳に挟んだ白衣のチンパンズィ博士、手持ちのビーカーを床に叩きつけ烈火のごとく激怒、激しく
「ハギャキャキャキャキャーッ!!!」と聞くに堪えないバジゾーゴンをボクちゃんに投げつけるのだった。
こういうラインナップが目に飛び込んでくる。
スープがあるからコーヒーはいらないかも、と思う人も居るだろネ~。
体に優しい野菜スープなんて絶対に女子御用達なやつやん。なもんでこのお店、平日は9割が女子。土日祭日になると7割くらいといったところだー。
手編みのソーセージが印象的だネ~ン。
オーダー終えたら早速2階へ上がるのだー。
階段を今や上がろーとした瞬間、ボクちゃんがチラ見した左手の情景がコレ。
半開きのアルミ箔の鍋ブタ。鍋の中にはランチセットに付いてくる野菜スープ。
見慣れない光景に誰しもが目を疑い、すぐさま疑いは晴れ、ホホエマで階段を上がってゆくことでしょうね~。
これが階段登り口の全貌に多少欠ける情景。
何とも味わい深く、興味深い。
注文した料理はスタッフしゃんが二階まで持ってきてくれまシュ。
階段中ほど、見下ろした情景がコレ。
あたかもアルプス登山中のクライマーにも似て、あやうく酸欠症に陥りそーになる錯覚。
高所恐怖症ならではの幻覚キャ。
追従する人が後方に居なくて本当に良かった。
もしボクちゃんが気を失っていたら、確実にナダレは二次災害を呼んでいたことだろー。
ようやく2階への入口が見え始めた。登山を開始してから既に10秒ほども経っていたー。
プロジェクトXッ。
2階の地を踏みホッと安堵。見下ろした情景がコレ。
振り返れば はるか遠く ふるさとが見える
回り込んだジェ。この右手の本棚の向こう側が階段であるヨーン。
フロアの中ほどで振り返る。視界がとらえたのがコレ。まさに決定的瞬間とは程遠い。
重厚な黒い扇風機が風雲急を告げる感じアリアリ。
ナニゲに並ぶ書籍の数々。人に歴史あり、本にイワレあり。
並ぶ本は「旅」をテーマとしてて「街道」に焦点を絞ってるんだニャー。
北品川商店街にあった金物屋を改装して完成したと伝えられるブックカフェ。
東海道五十三次では第一番目宿場で都内利便性の良いエリア、TVドラマの撮影にしばしば使われるのも納得でフェ。
店内に約15,000冊の蔵書を抱える当店は2015年前に立ち上がった。
店主が何故に “日本一になる予定のホットドッグ” に尽力シュるのかは意味不明であるがー、本好きの人々を集める力はそこそこアルアル。
にしても、店内に並べられていニャい蔵書も加えると書籍総数は4万冊にも及ぶよーだー。
店内の本は購入も可能。旧東海道という土地柄から江戸に関する本も多いんだとかー。
一瞬、このカウチに座ろうか悩む。やめたのは来るであろー2人連れに譲りたい気持ち半分、腰痛に配慮、が半分。
深く沈む態勢はアタチには良くないのヨ~。
▲アルゼンチンドッグ〈サラダ、スープ付き〉
1200yen
当店売りの木製トレーに乗せられたワンプレートランチ。
アルゼンチンドッグを選んだんだけど、出てきたスープがメニュー写真のソレと違うニャ!。???。
マ、いっか。よくあるケースバイケースっつーことなのニェ。
サラダは緑染み入る野菜がメイン!。よくあるお決まりのサニーレタスやトマトの姿はナッシン’。
グリーンリーフが数種類。
たまげたのは、厚みのある大きな葉っぱが小松菜だったってこと!。
茎はやや硬くてシャキシャキ、甘味と苦みが感じられて奇妙な感覚。
小松菜をナマで食べたのは初めてラ~。さらに、小松菜は水菜のかすかな苦みを周到に引き出す役目をミゴトに果たしてたべ!。
ふりまかれたサラダドレッシン’は自家製ゴマドレ。ゴマの香りが高くって薄味。手作りならではの風味アリ~。
▲ホットレモネード〈ランチセットのドリンク〉
300yen
ランチセットだと安くなる、というドリンク群からのチョヒス。
んなもんで300円。通常単品価格の半額!。
「こちらがお得ですヨーン」と女子スタッフにニコヤカに進められ即決ぅ~♪。
大きめのカップに並々と注がれたレモニャ~ドには輪切りレモンが4切れ、ハチミツたっぷり。ひとくち飲めば、我がスタマックは温泉巡りにお出かけモード。
ハチミツの甘さだからーくどくないし〆に食べるレモンもモグモグ至福!。
このソーセージは市販のソレとは大きく異なり、辛味がとても強くて塩気もハッキリ。
ハーブも練り込まれてるよーなんで独特な味わいったらないわ。本当よ。脂っぽさもなくってさっぱりとしたアトクチですわヨ。
ソーセージの背中に器用過ぎる乗っけようは誰のワザ?。
ふっ、ふ~ん、乗っかったコレこそ噂のチミチョリソース!。
ソレってパセリ、タマネギ、ニンニクなんかにワインビネガーやオリーブオイルを加えたソース。アルゼンチンが発祥の酸味あるソースだって!。
このお店のは前記具材をミジン切りにして完成させた自家製ラ~。
マ、とにかくネ、塩気あるチミチョリソース+塩気あるソーセージ=ドリンクプリーズ。
だっからスープ必須、お冷や必須。極めつけはコーヒーか紅茶必須~の雨乞いにも似て!。
クッペパンに挟まれたソーセージは、当店の自家製ソーセージ!。
皮がなくって柔らかい食感、フォークでの切り分けも易々(やすやす)。
初めて食べたこのソーセージ、香辛料が効いててムッチリ食感、チミチョリにドンピシャ!。
そおしてクッペパン!。国産小麦やライ麦、米粉なんかで作られたソフトなパンだからサー、間違いなしの安心ウマウマ!。
パンの焼け具合は、周囲がカリッカリの歯ごたえ 、内側の旨味もイ~感じ。噛みしめれば噛みしめるほどに新たなる未知の世界が口中に拡がってゆく。
ホンマかいなーッ?!。
スープは木製ボール型食器での提供!。
日替わりらしく、本日はブロッコリー、ブラウンえのき、チキン、オリーブオイルが入った薄味のスープだっチ。チキンのダシが効いてるし、ちょこっとだけ入ってる生姜のみじん切りが全体のテイストを引き締めてるジェ。
でもネー、このスープの美味しさの主役は何といってもブラウンえのき!。フツーの白いエノキに比べて野生のエノキに近いそーな。
風味が強くって甘みがあリュ。軸の部分はやや太め、独特の歯ごたえが特徴だって!。
確かに!。食べてみると正しくソレ!。病みつきになりやすいキノコだニャ~。
セットにしてはスープの量がたっぷり。しかも、スープでかき混ぜたら底に沈んでいた具材が舞い上がったんだけど、これもなかなかの量!。
ブラウンえのきとチキン、両雄が並んでいる図もインスタ映え間違いなしのショット!。
かき混ぜる前とは違う具材が浮上、スープ内で秒替わり具材たぁ粋な計らい!。
黒コショウが効いていて満足感100%なスープであったー♪。
粋な計らいって…オマエが自分でかき混ぜたんじゃねえかよ。
にしても落ち着き払った余裕の空気感…。
良いわ。
アナタもいらっしゃいよぉ~。
▲パクチードッグセット〈サラダ、スープ付き〉
1200yen
訪問2回目。
一般の図書館でよく目にする緊張感とは確かに違フ。ここは緊張せずに自身のいやしに磨きをかけることが出来るネーン。ミガミガ、と音が聞こえるようだー。
棚の配置、置かれた本の種類も風変わり。心地よい空間でランチをいただきつつ本棚を眺め続けることが出来るのもリラクゼーションの証明だネッ。
まさに、読書棚好きでソーセージ好きな人のためのオアシスに他ならニャい。
皮なしで添加物なしのソーセージ、フレッシュな小松菜と水菜のサラダ、レモンとパクチー、野菜と豚肉の旨味が溶け込んだスープ。
いけいけどんどんなランチ。やめろって、その言い回し。古ッり~!!!。
毎日飲みたい優しい味付けのスープの具材、それは日替わりで斬新な取り合わせ。病みつきドはまりな女性客も多い雰囲気アリ。
テンコ盛りの火を通してない小松菜!。
深い緑色は苦みを連想してやまニャアが、実際食べてみると、苦みはさほど気にはならなかったー。
小松菜をナマで食べるのに必須な事項って?。それは小松菜の選び方!。
葉が肉厚で緑が濃い、茎が太くって葉先に張りがある、ことだとかー。
なるほろヒレハレ。確かにボクちゃんがモグモグちたのはその条件軽くクリヤ~。
エスニック&アジアンテイストを存分に感じられる一品。
パクチーとレモンはどちらも欠かせない、いわば飛車と角。
引き立てあってソーセージ王を得意の絶頂、インロウ・クライマックスへといざなう!。
パクチーとレモンは、当然小麦の旨味が深いパンとも相性ドンピシャ。
この店のランチセットは優しい家庭的な味。しかもですヨ、何となくですヨ、ちゃんとした栄養士さんが考案したランチセットのよーな気がしゅるゼー。
パクチーのグリーンに映えるカラシ色のクッペパンもこの店の自家製。牛乳やバターは一切使わないってことだから、アレルギーある人に配慮してんだネー。
本日の日替わりスープ、どーやらサンラータンだニャ。
白菜、もやし、赤パプリカ、エリンギ、豚肉の薄切り、かき卵。
サンラータンって酸っぱいもんだと思ってたんだけんど、ココのは酸味も辛味も控えめでイー感じ。
思いのほか、豚肉がたっぷり入ってたのには驚いたジェ。そのせいで薄味のスープにコクがしっかり出てしまい、アトクチに物足りなさが全く残らなかったことにはド満足~。
黒コショウが効いた薄味スープ、ランチセットの割には量が並々ならぬものがあり~の、コチラとしてもスイスイと平泳ぎで飲み干してしまえるオリンピック予選落ち!(審査員のチンパンズィ数名に不審な動きアリ)。
2階右奥の一角。タイトル見てるだけで時を忘れリュ。
イマジネヘシオン沸き湧き!。
カーテンの向こう側、シブい蔵書がズラァリ。
▲生スコーン・プレーン
500yen
生スコーンって?。何だべ。
恐怖におののきつつヒトクチ。続いて第二波のヒトクチ、つまりは数えてフタクチ目。
たちまち悟(サトル)クン。
外側サクサク、中はシットリ。
これまでに食べてきたスコーンとは明らかに一線を画す生スコーン。
モコモコ、パサパサとは全然違くってだナー、やけに後引く焼き菓子といった風情なんでシュ。
ひとくち噛むでしょ。したら、ソレが口の中で噛む前に半分溶け始めてるって、そんなの信じられる?。ねぇ、どなの。信じられるぅ~?。
アタシむり。むりだから。
割ってみると、断面の生地は黄色く濃い部分も見受けられ、バターの感じも意外と強めだジェー。
しかし、妙にベロにまとわりつくマッタリ感は生スコーンのお家芸なのキャ?、あるいはココのがそーなだけなのキャ?。その追及は次回へと持ち越しになりそーな気配…。
だとしても気を取り直し、木製スプーンに盛られたクリームチーズを塗ってみたらだヨー、おやまあクリーミー、あらまあミルキー。
ヒトサジだけに盛り付けるというのも驚愕のセンスざぁます。
▲なす味噌ドッグ〈サラダ、スープ付き〉
1200yen
訪問3回目。今回で、当店を代表するドッグトリオを完全制覇するジェ。
前回、前々回のドッグはアマカラ好きのボクチャンには少々塩気が強くて辛めだったー。
今回は、遂になす味噌。
なす味噌といえば田楽味噌、甘いお味噌が定番だべ。
あんま塩辛いナス味噌っつーのは聞いたことない。
そりゃ遠いどこかにそーゆーの有るかもだけどー、ココにはニャいと信じたい!。
砂糖とみりん、赤味噌を使って焼き上げるナス味噌は日本人推奨の王道和食!。
ソイツをソーセージに巻きつけよーてんだから無謀もいいとこ、期待に胸はずませ心臓ボムボム!。
試食!。運命の刻!!。
ウ。
甘くニャあッ。
ウ。
ウウッ。
ム…………。ウ。
辛リャあッ。
今回使われたパン、今までの中では一番円形に近いニャ~。手作りだから毎回ビミョ~に形が違うのは良いとして~、なんかケチり過ぎてる気がするジョ、今回のは!。
マ…………いいか……。この食欲そそる焦げ目に免じてカンベンしてやるジェ。
軽く割ってみまチたよッと!。
割って見ればコレがフライパンで仕上げたものか、レンジかグリルか分かるかもと思ったものだが、現実は過酷。さっぱし分からん。
今回のスープときたら、まるでミネストローネまがいの美味しい飲み物ぢゃないのぉー。
白菜の甘さとニンジンの香りが液体に溶け出してネー、溶け出せないオノレを過小評価しかけていたモヤシに励ましの声をかける大役がボクちゃんに回って来そうな気配。
だけど、そーなる前に全部飲み干しちゃったってのがコトのテンマツ。
そう思うと悔しさもあるし、ちょっぴり泣けちゃう。
えへへ、変かな。
って気は確かか。
かつて蛍雪時代というコトバがあったそーなー。
蛍の尻光りや雪の明るさで書物を読み、勉学に励んだ時代。
今はオサレな間接灯の時代。その下で書物を読み、心の平安と閉塞感を認識する時代ラ~。
自分の心の奥底に光をあて、ついにジコの正体を知る魔の刻。
アータクシ、もろに光を当てましたらね、アタクシの心ったらハズレ券の宝くじでしたの!。
つまり、光を当てたことによって宝くじはミゴトに当たったといえるわけで。
マーマー、どーしましょう(宝くじにぎりしめ独りおろおろする様は、果たして周囲のチンパンズィ幼児らの目にはどう映ったのでせうね?)。
退店直前、目の前に開けた視界がコレ。とってもジャパニィズなレイアウト。
おもしろげーで、かわいげー。
さすが旧東海道品川宿。箱を3つ積み重ねた漢字が「品」。
確かにね。このお写真見ると箱だらけぢゃないのホ~。
店を出て、ふと左端の足元を見下ろせば、なんともカワユイ手編みの野菜や果物。
一番独創的なのが写真上部のコーヒーカップ。なみなみと茶色いコーヒー。
そして大傑作な白い湯気!。
人によってはオシルコにモチって見えちゃうジェ~。