カスタァドめし421
寒風吹きすさぶ中目黒駅構内から脱出ッ!。さまよい歩くこと約10分ッ!。
とある路地裏にボクちゃんが見たものこそがテックスメックス料理専門店【ジャンカデリック】正面左側面の壁画であったーッ!。
ソレってまっことバタフライが如しなお年頃?。まーまー、それをともかく後方5時の方向に置いといてッ、さっそくお店の正面へと回り込んでみちゃどーだー。
全く実際そーだっちゃー。
ウ。
正面に回り込まなきゃ良かった。
この寒空のもと、全裸の捨て子が両手を空に向かって拡げ、哀しき雨乞いをしている最中ぢゃないかッ。
もめごとはイヤ。かかわりたくはなヒッ。
そー思いつつ固まってっと、ボクちゃんに捨て子がささやくよーに話しかけてきた。
自分は “捨て子”なんかではなく実は恐竜の “ステゴサウルス”の大ファンなんだと。両手を広げてるのは空に向かってではなく向こう正面に居る豆柴ポン酢の助へのラヴコールで、雨乞いではないのだと。だからお前は何不自由なくお店に入って何でんかんでんバクバク食やいいんだよと。
全くそうなんだと。
メキシコとアメリカの国境沿いの町エルパソ。
観光客などミジンコも見当たらず公共交通もないよーな町。砂漠の町ともいえる。
そっから犯罪区域ファレスに迷い込んじゃった幻想で一気に路地裏に迷い込んじゃったか!みたいな空想を脳に描いてみた場合、こんなさびついた店看板が見えちゃった現象が頭ン中に起きちゃうんだろーかね。
どーでしょ。
「そーでしょッ!。キライッ!、大ッ嫌いッ!!!」
その金切声に振り返ると、そこにはタライの白湯に仁王立ち、頭のシャンプー泡が垂れて片目が開かなくなっている状態のチャウチャウ渥美寄与士3歳の姿がッ。
平日開店直後12時2分。店内に足を踏み入れ15歩。で真左を見やった光景がコレ。
室内灯の点灯なし、通りからの間接光に浮かび上がる窓辺さえもがファレスの路地裏店をホーフツ。
このあと数名でもお客さんが入ってきたら室内灯がつくのかニャッ?って思ったけどー、結局退店するまでそれはなかったー。ウスグラ大好き少年なんだなワンオペで回してるあの男性スタッフはー。
何とも全くどーしよーもなくココはメキシコ!。店内丸ごとメキシコだあーッ!。
空気は乾き湿度ナッシン’なメキシコならでは、テーブルクロスの極彩色!。白と黒、その中間である灰色を除外して原色(コロール・ビボ)のみを好む人、それこそがメキシカンなんだってば。
砂漠、太陽、明るく陽気な国民性。それは躍動的でエネルギッシュな色彩感覚を好むんだネーン。ズヴァズヴィォッっとド派手なフラワーがカラフリーだヨ!。
ザックリとした柄模様にサボテン、それにセルビン焼き(メキシコ陶器)でもありゃ見た目まるっきりメキシカンなんだけどもー、店内にゃサボテンなんぞ見当たらずーでこのメキシコ度数ったらスゴッ。イメージなんぞすっ飛ばして空気自体がナチュラリィーにメキシコなんだっぺ!。
明るく陽気なメキシカンとは程遠い男性スタッフしゃんがユラァァ~ッとメニューを持ってきたべ。本日ったらあんま腹減ってないんでタコスのみを注文。
ボクちゃんが「座ってけれ」と云われたのがこの写真の2席のどっちか~。なわけで右手の4人掛けのゆったり席を選択。
しっかし、この一角って特に特に映画のワンシーンてな様子。色彩、家具、壁のテクスチャー、何もかもがチープでどこかしら物哀しく、そして生真面目。
ひたむきな生真面目さを感じちゃうのは十字架やマリア像(グアダルーペの聖母)の影響が大きいのかもネ~。
冒頭でこのお店はテックスメックス料理のお店だって書いたけどー、テックスメックスってメキシコ風アメリカ料理って意味なんだジョ。「テキサス」と「メキシコ」の合成語だよ。
だってアメリカとメキシコの国境沿いはテキサス州だから~。マ、ぶっちゃけエルパソの町がその中心ってわけなんだーアミーゴ(わが男友。アミーガは女友)。
▲タコス3Pセット
1700yen
〈チョリソー、チキンフライド、フィッシュ〉
これをば注文。飲み物はパス。ここ出て他のお店でまったりしよーって思ってたんでぇ~。
タコスに付いてるメキシカンサラダ(ピコデガヨ)がオイシソ~♪。
メキシコで「ビタミンT」って呼ばれてンのが、タコスにトルタス、タマーレ、トスターダの頭文字T仲間。定番の屋台で立ち食いされてるんだジェー。
あーあー、どーかこれらの料理がオクチに合いますよーに!、美味しくいただけますよーに!、などと十字架見上げながらチョコッっと祈っちまったーい。
メキシコ料理っちゃータコス。日本人がたいてい知ってるメニュー。ピッツァのマルゲリータみたいなもんだべ。
タコスもテックスメックス(TEX-MEX)の代表格。タコスにはハードシェル(硬い皮)とソフトシェル(柔らかい皮)の2種類があってだヨ、このお店のはソフトシェル。
野菜テンコ盛りはタコスと共にしっとり。その上に黄色いチェダーチーズと白いモッツァレラチーズの千切りがワシャワシャ。
そっそく頂いちゃおーじゃないの~♪。
▲チキンフライド タコス
ひとくち大に切られてて食べやすいネ~。焼き色が付いたオイシソーなグリルチキンでフ。
食べてみると香り立つスパイシーさがあるけどジャークチキンほどの強さはニャい。
皮も脂身も取り除かれたサッパリな味わいがさわやか~。噛みしめると凝縮した肉の旨味が口いっぱいに拡がるジェ~♬。
たっぷりの瑞々しい葉物野菜とタコス、それに辛味を帯びたピコデガヨを加えてチキンを食べると「旨い!」「辛い!」を呪文のよーに連発ーッ!。
日本のゴハンにあたるメキシカンタコス。ここのは直径が13cmくらいの王道。
タコスの生地は「トルティーヤ」と呼ばれる超薄のパン。薄いから皮って呼ばれるわけネ。コレって一見ピッツァに見えるけど、コチラの原料はトウモロコシなのヨーン。
あまりのフレッシュなるテイストにワシワシと完食!。お水コクコクで次なるタコスへ!。
▲チョリソー
チョリソーっていうからソーセージみたいなのが出てくるのかと待ち構えてたらサー、来たのを見たら何と粗めの豚ひき肉って感じ!。
もっともコレはチョリソーの上にテンコ盛られた千切りチーズとオヤチャイを全て別皿に排除したから表出したものなのラ~。
除去する前はこんな感じだったー。てっぺんにボクちゃんが盛ったのがピリ辛のメキシカンサラダ赤色ピコデガヨ。
丸めて包んだ具材にかぶりついちゃう算段だジョェ。ケーケッケー(^^♪。
赤タマネギの青臭い辛味、全く溶けてないチーズの千切り、チョリソーがトウモロコシの色濃い皮と共にオクチの中へーッ!。
もりもりモグモグと充実の旨さを噛みしめながらフタクチ完了の図。
ここいらでナイフ入刀ッ。トルティーヤの中身を断面図にてどーぞ!。
食べながら何か野菜が多いニャッって思ってたら、こんなふーにチョリソーは片方に固まって入ってたのネ~。
この写真をみると、このトルティーヤがとってもソフトシェルなんだって分かるかも。
チョリソーは薄い味付けで塩気が程よいデ!。ソコにピコデガヨの辛くて酸っぱい自家製ソースを垂らすと最大級の美味しさがニョキニョキ!。まさにドはまりッ!。
あーあー、神よ!。ボクちゃんの願いを聞き届けてくれちゃってアリガトー!!!。
めっちゃ美味しく頂いてまぁぁぁーす!!!。
▲フィッシュ
フィッシュっていうから一体どんな魚の形状が出てくるんだろー???と思ったら何と意表をついてフライ!。
それがフリルレタスの下から二匹、顔を出して周囲の様子を息潜めて伺っているんだから~ん。
これもまた山盛り野菜とチーズを取っ払って全てを白日の下に晒すーッ!。
やはりな!。やはりフィッシュフライの切り身が二切れ!。
ウ。
ただの二切れではニャア……、切り身の間に何とアボカドディップが…。
な、何というチョコザイなッ。
食べてみれば、ほとんど味付けされてない白身魚のフライにアボカドディップのやんわりテイストが良い感じ~。この手の込んだ料理をワンオペで作るのって感心ネ~。
新鮮な白身魚、サックサクの揚げたてコロモで脳内悦び灯が緊急点滅ッ!。グリーンレタスのシャクシャクさと紫キャベツのザクザクさにもベストマッチだったぁーッ。
ふと振り返って店内を見回すと、いつの間にか席は3分の2も埋まってるぢゃなヒの~!。
お腹一杯~。トイレに行きまフ。「BATN ROOM」…たぶんコレ?。
開けてみると、やっぱコレだった~。
ウ。
赤いライトに浮かび上がるクリスタル・スカル似なお方!。
メキシコ人の約70%がカトリック教徒。
メキシコでスカルといえばー、なんつっても「死者の日」(10月31日~11月2日)だべ。
キリスト教圏の中でもメキシコの「死者の祭り」が特筆すべき有名な理由はだネー、メキシカンの「死」との向き合い方に尽きるのだジョェ。
「死」を恐れず「死とマブダチになる」「死を茶化してジョークる」「死と共に寝起きする」だなんて前代未聞!。メキシコ人にとって「死」は永遠の配偶者なんだって~。
「ワシも再度登場ッ。白玉ギャーコツって呼んでネー」
タコス3個っていうけどお腹一杯になったぁ~。
どれも薄味でヘルシー感ありありなアトクチ~♪。店内のお客ハンたら男女半々、今現在1時12分満席~。店内ガヤついてないのは店内独特な雰囲気のせいかも。BGMもないし、かも。
でもまた来ちゃうジェ。ふふん、今度は他のに挑戦したいニョンッ。ニョニョンッ♪。