味の色どり万華(まんが)

白金のワンザダイナーでカルビバーガー食べてロックンロ~ル!

カスタードめし437

ええっとねぇ……来たんだよネ、ここ。

マジか…。………マジだよそんなもん。

ここったらチィ~とばっか地味~に目立たんスポットにあるけんネ。

それが好都合だったり隠れ家ファン必見だったりとモー大変なわけぇ~?。

ココはだヨ、目黒と白金の中間地点にあってだネー、内国人ばかりか外国人さん達にも激しく絶賛されてる本格的アメリカンダイナーなんだってネ~。

その名も【ワン ザ ダイナー】。「お店で1人食事する」っちゅー意味なんだなこれが。

つまりは「お一人様御用達」のお店?。かと思いきやー、お店側ったら「皆はんでワイワイガヤガヤ楽しくやってくらはい」なァーんて呼びかけちょるやおまへんかー。

ハテ?!。

お店に1歩足を踏み入れたが最後、そこは1歩分だけ日常生活からかけ離れた世界!。

だとすれば、3歩も足を踏み入れてしまったなら???…。

ハッハ~ン!。やっぱ思った通り、今度は身も心もどっぷり非日常世界へトライアウトッ!。

果たしてボクちゃんたらだネー、このお店にミゴト馴染み切ることが出来るや否やの手に汗ニギニギ!。

ちょいとシャイに目の前のカウンターバーを無視、そのまま直進してから見返り美人。

あらまあ、奥行きこんな!。おやまあ綺麗!。

このお店、真昼間(まっぴるま)はランチが人気、真夜間(まっよるま)はお酒が爆気。

どちらにせよアメリカンハードロックがガンガン、ギャヨヨーン!なお店だべ!。

もっちろん、その中核を成すのはフェイスペインティングの先駆けにしてアメリカは東海岸の雄『KISS』!。

KISSったらハードロックはもとより、アリーナロックからヘヴィメタ、グラムロックやショックロックまでをも幅広く網羅する変幻自在バンドだよネー。んだんだ、んだべッ。

おおっと。

調子こいて最奥突き当りにまで堕ちていったなら展開してしまフ半個室な有様に気もそぞろ、アッッという間に回れ右ッ。

にしてもインディアンレッドな四角四面、夜ともなりゃーさぞかしインディーアゲアゲなんだろーぜー。

でも、戻る前にちょいと洗面ッ。これは洗面ドアの背面ッ。

にしてもこのお店、マジ本気でシルバープレートが大好きなのネッ。それも年季が入ってコーティング剥げ剥げ、さびついちゃってるアンティークがかったのにご執心ネ。

マ、ボクちゃんも大好きだけど………。てか、誰しも好きなんじゃネ?もしかして。

この店だけが、とか、自分だけが、とか、ケッ、小せぇ考えッ。

そんなもん誰だって大好きなんだぜって話だったんだよな、そもそも論として。それを…。

落ち着き払ってシレッとバーカウンターの右端に座るッ。

目の前のラム酒ボトルラベルに『KISS』の文字を見てドシッ。

こッ、これが有ったかァァァーッ!!!。でも遅い、もー遅いッ!。

今のお時間まっぴるま~、おまけにボクちゃんドライブの途中~。

▲カルビチーズバーガー

1600yen

色んなバーガーの中から本日のチョイスはコレッ。

このお店ったら良質なステーキ、グリル、バーガーパティが大人気。

だっから入店直後の潜在意識はパティーバーガー1択だったと思うにだヨ、モノメズラに負けてコイチュをオーダーしちまったいッ。

オーダー後、待つこと17分で出てきたバーガーのミテクレにひどく満足しつつ真正面のアルコール・ハリウッド(聖なる林)を眺め果てる。

オッホホホ、KISSのマスコットドールにトイストーリーのウッディ、スターウォーズのストームトルーパーらがナニゲに混じり気アリ。

どれもこれもヤローどもの幼き心に訴えかけたものばっか。酒をくらやー誰もが童心爆発ッ!。さもありなん!さもありなみんッ!。

「カルビバーガー」っちゃー近頃じゃどのバーガーショップのメニューにもあるよネ~。

マックにロッテリア、フレッシュネス。パティはどれも大抵ハンバーグ型だけどココのは常識破りでショ、ちぎり花吹雪にしてハラホロヒレハレな肉姿アッパレ系ッ!。

これぞカルビ臨場感の鏡ッ。既存バーガースタイルを上から目線しちゃった超大物タイプッ!。

おもむろにカルビバーガーにくらいつきモギュウモギュウ、猛牛と噛みしめながら視線は再び気になるボトルッ。

『デトロイト ロック ラム』の文字があるジェ。泣く子も笑うハードロックバンド「KISS」の名前を冠した高品質ラムだべ。超有名、世界中を席巻しとりまんがな。

スウェーデンのブランズ・フォー・ファンズ社のダニエル・ヘンリクソンがKISSと共同で開発したものだってネ。

ドミニカ共和国の熟成ダークラムを使ってるとはいえ、流石はチビッコらに大人気のメジャーバンド、乾燥イチジクやレーズン、ブラウンシュガーやチョコレートフレーバーが広がりまくりなラム酒なんだぜぇ~♪。

でもやっぱ、そこはソレ、アレはソレ。ハードロックなだけに45度たぁー半端ネェーッ!。

うう~ん、飲みたいッ!ただちに酔いつぶれてタヌキ妖怪ら数匹に手厚い介護受けながら「♬ ラヴィン・ユー・ベィビィ」を耳元でがなり立てられたヒッ!。

アーアー、だがしかし、だがしかし!。思わず振り返りゃーお日様さんがポヨッとソフトフォーカスッ。

この「カスッ」てとこポイント。カスになりたくなきゃー酒帯運転ご法度!。で苦渋100%サンキストの断念ヨーン!。

「カルビ」ってのは韓国語で「バラ肉」って意味。え、マジ?。マジだよーぅ。

じゃ豚肉にもカルビあり?。ソざます。

なんで「バラ」って呼ぶかッちゅーとだネー、牛の腹あたり、「アバラ」回りの肉だから略して「バラ肉」なんでフ。ソでふ。ソざました。

このアバラ回りの肉こそが脂身と赤みの霜降り部分。食べて美味しくないはずがニャー!。

んなわけでコネコネのパティーでないマンマのコレ、そのお味は?。

ウムウム、適度に脂が乗ってて柔らかいッ。焼肉のタレ系に漬け込んだカルビがチェダーチーズと甘みのあるバンズでアジアンアメリカンとして遺伝子レヴェルで完成したなって感じ~♬。

時々フライドポテトをカリれば、ソレは大きくアメリカンに傾きはするもののッ。

やっぱ、焼肉カルビバーガーでメッチャオイピイやつって有りそうであまりニャいッ。ここ来て食べるのが得策ってもんだ~。リピありッ。

ラムでなくホットなカウフィ~。今日寒いからこれはこれでありッ。スターマークがポールスタンレーほーふつでニクいッ。

ひとたび飲めば薄めたブレンド=アメリカン、てなウソッコでなくー、これってマジでアメリカンだべ!、ウォッ!。

その昔、イギリスからメイフラワー号でアメリカ大陸に上陸した人々ったら紅茶に渇望して気も狂わんばかりッ!。だって激怒する本国が紅茶を送ってくれなかったもんだから~。

仕方なく人々は紅茶に変わる茶葉を半狂乱で探しまくり、遂に辿り着いたのが紅茶に最も近いフィーリングのアメリカンコーヒーだったのだ~。

アメリカンコーヒーって浅煎り豆を粗挽きで抽出、お湯多めで淹れたものラ~。ライトロースト、シナモンローストの豆が主に使われリュ。

色は焦げ茶でなく正に紅茶とソックリな赤色!、それが本物のアメリカンコーヒーである証拠。

だから今飲んでるコレ、まさしくアメリカンッ!。

サッ、お帰りでふ。なかなかなレトロなシルバープレートを改めて味わいつつの退却なんだなこれが!。