カスタードめし427
空恐ろしいほど寒くなってきたジェ。道行く人々は思わず「さむッ!」とくちずさみ、道行く外国人のサムを振り返らせてしまフ。
アア、サム!。この時期に来日した運の悪い外国人よ!。振り返り過ぎによる軽いむち打ち症状お気の毒ッ、お大事にネ!。
などと呟きつつも、ボクちゃんたら自由が丘学園通りにそびえ立つカームヒルズにシレッと侵入ッ!。
すると入口入ってド真ん前、1階【TODAY’S SPECIAL】のムーミン谷的なクリスマスツリーが!。
あんなツリー見せつけられちゃったらサー、いやがOでもクリスマ気分アゲアゲじゃんかー!。
はあはあ!、と青息吐息の桃色吐息で3階【グッドチーズ グッドピザ】フロアにまで何とか登頂成功ッ、ハァウッ!。
入口入ってすぐの壁に掛けられたクリスマ・リース。
やけに松ぼっくりが目立つジェ。よく「松ぼっくりに火がついた」とかって云うけど(つけたのはチンパンズィ岡っ引きハルマゲ・ドンガラガッタ27歳)、松ぼっくりの花言葉って知ってるキャ?!。
「不老長寿」「向上心」
とかなんとかおっしゃってーだ。今年、グッチーグッピーったら『ジャパン・チーズ・アワード2024』でブッラータ部門金賞受賞、モッツァレラ部門とリコッタ部門でも共に金賞を受賞し果てたんだったネー。
まさに向上心の成果だべ。アッパレ!アッパレ~ッ!。
開店11:00、例によって一番乗り。森閑とした店内にシレッと立ち尽くすツリーとフイに目が合う。
「見てんじゃねえよ」とツリー。
「何言うのさ、キミはそんなに美しいのに。もっと自分をアピールしなきゃ」
「………………」
ボクちゃんの声にツリーは言葉を失ったかのように見えたのだが……。と、その時、
ガーンガーン、ガガーン!!!。
ブリキのタライをスリコギで全力打ち鳴らす音!。
「聞くな聞くな!、誰もこのアンポンタンのタワゴトなど聞くでないッ!。コイツ最低アンポンッ!」
激しく興奮、なおもガンガンガガーン!を繰り返すオランUタン長老ゲノマの姿に見惚れるボクちゃんの空いた口の端からヨダレ…。
▲ズワイガニと魚介のピッツァ(マスタードソース)
3630yen
た、高ッ。でもいいのホ。年末だから~。特別だから~。気分アゲアゲだから~ん。
このピッツァは紅ズワイガニがメインのピッツァではニャいッ。見ての通りズワイガニの足部分は全部で8本しかないんだから~。
そのほかの具材としては、イカ、ベビーホタテ、カキといった魚介類。それらがマスタードソース敷き詰めた円盤の上に散りばめられているッ。
このピッツァ見て、たぶん誰しもが思うこと。
「エエエ~ッ。海老ないの~?。アサリないのォ~?」
このピッツァはチーズ不使用。ソレを使っちゃうとチーズが存在を強く主張しちゃって半主役のズワイさんの香りや味をミゴトにないがしろにしちゃうからネー。
このお店は料金がお高い。そのかわり女子の隠れ難攻不落城的レストラン or カフェ or バーとしての存在は重要、今なお根強い人気を誇ってもいるんだネーン。
視覚的には男性的イメージのガッツリ系ナポリピッツァとは明らかに対照的なお姿の当店ピザをごらんくらはい。
視覚的にはヒッジョーに女性的。つまりは『かわいいピザ』。ソフトでフェミニン、彩りキレイ、パステルカラーのお花畑ピザだっぺぇ!。
入店3分、女子スタッフがお水を運んできた瞬間にオーダー。来客来たらずのままピッツァが手元に運ばれてきたのが入店12分後。
現在11:25、いまだ来客なし。めっちゃ寒いしネ~。
ごぶさたなお友達と待ち合わせするのはイヴがいいかなって思ってるヒトが結構多いのかもネ~。イヴェント前のそんな空白ウィークを狙って襲来したボクちゃんたら全くもって異常なほど頭脳プレーに長けたヤツ!。
食べてみた!。
カキはギュンと旨味が詰まってるし、ベビーホタテはジュワンコ甘くてジュースィー!、イカも柔らかりんこでズワイを後押しする旨味軍団の面々だヨッホーン!。
魚介の海臭さをさわやかに消し去ってくれるイエローミニトマトが目に染みるゥ~♪。
フレッシュなミニトマト+生地に塗られた辛子色のマスタードソース。こいつがズワイの紅色を引き立てて視覚的にもウマサ爆発、食べればそりゃもうウマミ爆発だあーッ!。
右手に見えてる細い芝生の先のよーなハーブ、おそらく魚介にベリマッチなフェンネルの生葉じゃないのかね空地クン。
コチラのお店、“ 良いチーズ、良いピザ ” を店名に謳ってっけどサー、圧倒的にチーズこそが人気のお店だよネー。
3種チーズの盛り合わせヒトサラを2人でシェアしてる女子を良く見かけるしだヨ、ピザの方はブッラータチーズを食べてもらいたくって出してるフシがあるジョェ。
もっちろん、ピザはめっちゃ大きいから1枚を2人でシェアするのが女子間のお取り決め事項~。
ワンピース救命ボートに乗り込んだプリップリのベビーホタテ、ミニトマト、ズワイいかが。
ピザ生地は薄いけど食べ終わるとポンポンにズゥゥ~ンとくるジョ。ココのはナポリピッツァ生地と違ってモチモチふわッふわとチャウチャウのにやで。柔らか生地ではニャいからキャ?!。
でもでもだって、シコシコした噛み心地。実に小麦テイストに深みがあって冷却期間を開けるとだナー、またぞろ食べたくなっちゃうってゆー罪作りなタイプなのラ~。
最後のワンピースとなりまスた。
全ての具材種をこのピースに盛り込んで有終の美を飾りたく存じ上げまシュ。
「紅ズワイガニ」のホントの名前は「香住ガニ」なんだジョ。ほんで「ただのズワイガニ」の正式名称は「松葉ガニ」なんだジョエ。
香住漁港で水揚げされるから「香住ガニ」。マ、どっちも甘味が強くて美味。身入りは「松葉」、ジューシーさは「香住」。
しかしだなー、「松葉ガニ」はズワイガニのオス、メスは「ホンズワイガニ」と呼ばれてるんだゾエ。
だが、「ホンズワイガニ」はだネー、福井県じゃ「越前ガニ」って呼ばれるし石川県では「加能ガニ」って名づけられとりまんがなドッヒャ~。
いいかげんにしろ日本人ッ!。ぷんぷんッ。
でもまぁ…。アー美味しかった~。
ついでに2週間前にココで食べたピザをもこの場で紹介しちゃおうって試みどーよ。
やあね。
▲秋ナスとラム肉のサルシッチャ
3080yen
フツー、ナスのピッツァってーとピッツェリアじゃ大抵がクシ切りか輪切りでの提供なんだけどー、コッチはインスタ映えを心得たレイアウトになってて特典高いニャ~♪。
グリル料理でお約束の魅惑焼き印クロスが決め手だべ。
ただ焼くのとグリルする、どー違うッ?。
それはだにー、高温で素早く焼き上げられるのがグリル。素早くだけではないジョ、具材のジューシーさを保ったままで焼き上げられるのラ!。
ましてピッツァに乗せて焼く場合、ナスのよーな焼いてスカスカになっちゃうよーなヤカラにはだネー、グリルの方がいいに決まってんジャンけ~。
焼きナスって云うのとグリルナスっていうのとじゃ何かニュアンス違うぜぇ~。
ナスの上に乗った挽肉っぽいのはサルシッチャ。イタリア語で「加熱してない生のソーセージ」って意味。
みんなが知ってるソーセージは加熱済みのもの。サルシッチャは生のまんまのソーセージ。それをピッツァに乗せて火を通してるってわけなんよ。
で、このピザのサルシッチャ、何とお珍らなラム肉!。豚肉のサルシッチャに比べてアッサリで、噛みしめると肉の旨味がじゅんわりと拡がるデエーッ!。
このお店のピザはナポリピッツァではニャいッ。ミラノピッツァでもアメリカンピザでもニャいッ。しいて上げるとローマピッツァ。
このお店独自の食感を持つピザ生地だから、やっぱ “ ローマピザ的 ” と表現したいジェ。
このピザは薄味仕立て。メニューにスパイシーってあったけどソーでもなヒ。タイカレーなんかに欠かせないホーリーバジルの香りとカレースパイス風味は実にやんわりだったジェ。
こーやって丸めて口に運ぶのが好きでフ。
本場イタリアじゃナイフとフォーク必須だけどー、今じゃ日本の方が美味しいってイタリアが認めてるんだしー、もはやピッツァの本場はジャポン!。そんな日本人のピッツァマニアは手持ちで食べるお方が多い(と見受けられるのホ~)。
手持ちで食べる利点は、冷める前に次々パクパク出来ること。
ナイフとフォークだと、切り分けにくくって口に運ぶまでに時間がかかる。焦るほどに冷める。切ってる最中に勢い余って具材も吹っ飛ぶ。
マ、お好み焼き、切って食べる?それとも手持ち?。そりゃ手持ちと違ぇよ。だって熱くて持てない。じゃ冷めたお好み焼きなら?。
オーケー。それなら手持ちオーケー。食べ終わったら手を洗えばいいだけだしー。
なにこの記事。