味の色どり万華(まんが)

晩夏!GONZOでスイカのガスパチョピザ!

カスタードめし180

GONZOの月替わりピザ目当て、またも自由が丘はトレインチにやって来たボキュちゃん。

GONZO、大好きなドーナツSHOPのダンボ、それぞれのネームプレートが入口門に出てまシュね~。

この白銀の光景を見ても、まだまだ正午近くの日差しはアッチーッて分かるっショ?。

GONZO文字の黄色が狂乱の灼熱キーポンカラーに見えるジェ。

ドアを開けて入店。目の前、秋には半テラスとなるフロア。この右手に更なるフロアへのドアが有るんヨ。

そのドアを開けよーとするより早く、いつも中から女子がにこやかに「こんにちは!」の笑顔と共にドアを開けてくれるのニャ~ンニャン。

▲今月のピザより、ヴェント エフューメ  2180yen

〈モッツァレラ、鮎のコンフィ、スイカのガスパチョ、シシリアンルージュ、

勘次郎きゅうり、エストラゴン、神楽南蛮、たで酢、にんにく、黒コショウ〉

迷わずコレを注文したあああああああ。使用原材料見ても、いっさい味の想像もつきまへん。

楽しみ💛。

日常をはるかに超える、味覚の不思議体験が起こりそーな予感。

聖子女子謡うところの  ♪夏から秋への 不思議な旅です。

「お待っとうさ~ん」

ウ。   見た瞬間、ドすごいインパクトに衝撃波Qが襲う!。

何と美しい黄金のピザ!。こんな気高きお姿のピザ、他のどんな店でも見たことニャアーッ!。

ピザを単なるサイドメニュー、オヤツとして小馬鹿にくくらず、常に、超一級のイタリアンにまで昇華させようというGONZOピザ職人のあくなき追求心、執念から生まれた絶品という他ニャアーッ!。

スイカのガスパチョとは?!。

調べてみると、スペインやポルトガルの冷スープのことだって!。

スイカ、キュウリ、トマトなど、ミキサーを使ってなめらかになるまでガーッしちゃう。

タマネギ、パプリカ、ニンニクなんかを加えたりすることもあるそーだけど、このピザには既に黒こしょうが使われとりまシュなー。

往く夏を惜しむかのよーに2023年晩夏を彩る夕焼け黄金の液体!。

アニャタのオウゴンの日々、思い返しなはれ。ボクちゃんも振り返りまシュからね。

ほんのり甘いスイカのガスパチョと見事に融合したオリーブオイル。もちもちのピザ生地に冠を与える素晴らしいエッセンスでっせ。

しかし、このピザの制作構想で何より秀逸なのは、ガスパチョに日本を代表する鮎のコンテンツを取り込んだこと。

鮎のコンフィとは、調べてみると鮎を骨まで柔らかくなるまで煮詰めたもの、だとか。

鮎にマッチするのはキュウリ

だからこのピザには、すりおろした勘次郎キュウリが使われてるネ。

スイカだってキュウリと同じくウリの仲間なんだしネー。味のジャストマッチはトーゼン。

ちなみに、勘次郎キュウリは普通のキュウリより瑞々しくって青臭みが少ないんだそう。

勘次郎キュウリは、上写真の右上、薄緑色の蓼酢(たで酢)にソックリな色をしているのヨ。

たて酢とは、柳蓼の葉っぱをすりつぶして酢で伸ばした調味料。

さわやかな苦みと酢の酸味が特徴!。鮎の塩焼きに絶対的に付き物だそーですたい。なあるほど。

写真の右手中央あたりに煮込まれた鮎が見えまシュでしょかネ。そこだけちょっと食べてみたら、ステキな香ばしい苦み。極細の骨は、柔らかくって噛んだら口の中で溶けてしまいまシャたッ!。

上写真、やや右上の白っぽいモシャモシャしたもの、これが勘次郎キュウリのすりおろしでフ。点在する黒茶はアンチョビにあらず、鮎のコンフィ。

ピザ焼いてるお兄ちゃんからは

「たて酢は使っても使わなくてもイーでフからネ」と云われちゃいましたが、ひとくち味見したらメチャ美味しかったんで、一気に全部ドバッとかけちゃいまスた!。

何とも言えない美味なる酸味!。初めての経験ラ~。

オイチイ。オイチ過ぎるぅ~💛!!!。

上写真やや右上、黒くて細長いのが鮎のコンフィ。

鮎ってキュウリに合うんだネ~、鮎ってスイカに合うんだネ~、鮎ってタデ酢に合うんだネ~、なんてそんなこと、ピザで教えてくれるなんてサスガは超一流ピザを繰り出すGONZO様だあ~!!!。

そして最後にもう一つ、このピザの味を独特なものに仕上げるために、GONZOは神楽南蛮 (かぐらなんばん) をピザに投入したよーですネ。

神楽南蛮 (かぐらなんばん) とは、新潟は南魚沼産の夏野菜。

超希少価値、今では作り手もほとんど居ない幻の野菜。その点は勘次郎キュウリと同じくニャ。

神楽南蛮は唐辛子の一種。それを使って作られるミソは近年人気のマト。

ここでは、おそらくソレを摺り下ろして使ったのだと思われまシュ。

味覚にほのかなピーマンを感じるのは気のせいではないでショーからネヘ。

ここまで拡大すっと、中央下方の物が魚だってヨーク分かるのではないでショーか。

しかし、今日の昼に自分が食べたピザの内容が何なのか、どんなものなのか。帰宅後、調べるだけでも結構な労力を使ってしまいまヒた。

そんな複雑なピザを作るお店、GONZO以外に知りまヒェん!。

おっと、エストラゴンさえ使われていることを忘れとりまひェた!。

日本名はタラゴン。別名ホソバアオヨモギ。フランス料理によく使われるハーブ。

タラゴン…。円谷プロと何か関係ありか!とも疑われかねニャい名前だフ。

このピザに、「なぜタラゴンが使われたか」分かるよーな気がシュる。

タラゴンはかすかな甘い香り、そしてほろ苦さもある。魚のにおいを和らげ、乳製品の脂肪分をスッキリさせる効果もあるとゆーからネェ。フムフムだよ。

そして、上写真やや中央のトマトがシシシリアンルージュ。調理用トマトの傑作の呼び声高し。

通常トマトのリコピン保有量の約8倍、旨味成分は約3倍、コラーゲン主成分は

約3倍という驚異のトマト。加熱すると濃厚な旨味と甘味があふれ出す。

これがスイカのガスパチョとピザ生地の上で融合した!。

つまり、このピザはスイカのガスパチョ、シシリアンルージュの甘味と、

鮎、神楽南蛮、エストラゴンなどの苦みと辛味、

それら相反する同士が仲良くコンニチハした大傑作、ユニークで通をうならせる傑作ピザってわけなんだヨーン!!!。

こういった素材達が窯焼きピザの上で集った。これらはひとつのまとまった味覚のメッセージを持っていて、ピザ生地の持つ旨味をトコトン引き出してくれたと確信シマシュた!。

これが日本人の創作ピッツァ。堂々とイタリアに誇れる一品。

甘く苦い。辛く瑞々しい。

猛暑のさなか嫌がられ、秋空の下で懐かしがられる「夏」という名の生き物。

まさに、そんな晩夏のピザでしたヨ。

今日は頭上に入道雲。まだいなくなってなかったんだァ~!。

いいねえ。雲のお帽子。

今回もGONZOには最大の敬意を。