カシュタァードめし452

武蔵小杉駅前徒歩1分のところに“まぜそば”のお店が2軒並び立っておりまシュ。
右のお店、すなはち元祖油堂は開店3分前で行列8名、左の超地味な店構えの方は行列なし!。ソンならば左のお店にと、シレッと入店決め込むボクちゃんたらミゴト。
このお店【MAZESOBA wa BUNKA】って実に残念なネーミングっすネ~。
「まぜそばは文化」…。どこの?。日本の?。そなの?。なぜ店名読むのに数秒かかるローマ字採用?。
「ねーねー、これからまぜソバは文化に食べに行かない?」って誰も云わないのでは?。口に出して名前言ってもゴロ悪いジョ。いちいちつっかかる文字構成だべ。
マ、いいけど…。店構えもだヨ、地味というより自ら進んで埋没してる感じ。目を凝らさないと見過ごすレベルキャも。
マ、企業戦略として「これでいいのだ」。なのね?。

開店一番乗りッ!。「食券を買ってくらはい」と女子スタッフしゃんに言われ自販機にて購入ッ。店内はウナギの寝床で細長く真っすぐ。
「テーブル席もありまふ」「えッ。どこ」
するとカウンターが切れた奥の左手に小さな2人掛けテーブルが!。そこ照明暗ッ。もろ隅っこ暮らしッ。
「こッ、ここでいいでふ」
と入口すぐ手前、カウンターの端っこに座っちゃうヨーン。

「エプロン使いまふ?」と聞かれ「使いまふ」。
なかなかイー感じのエプロンだべ。ツルツルしちょりまっフェ。カウンター備え付けの各種調味料の右端には女子客用の髪留めピン、髪留めリボン。う~ん、気が利いてるネ~ン。

▲台湾まぜそば
880yen 〈+青ネギ50yen、紫タマネギ50yen〉
カウンター越しに女子スタッフしゃんがボクちゃんのまぜそば制作してるとこ観たく思ったものの背伸びしないとイマイチ見えニャあッ。ガックリと肩落としイスに沈むと来客1名。
それから数分してまぜそばが到着しまスたッ!。
おおっと、なかなか彩りキレーじゃござんせんかッ。

ムサコ営業はじめてまだ2年チョイの当店、がんばって欲しいジョー。お笑いのウドさんも来て食べてたネー、見たジョ(iTSCOMチャンネル「ウド様おねがーい」)。
この台湾まぜそばが当店一番人気なんだってネー。お店はカレー粉が一番合うってオススメしてくれるけど本日ただいまカレー気分で無し、それはパスさせてもらうヨーン。

画像右下のキナコ砂みたいなンは何だべ。うふぅッ!、それって…もしかしてもしなくても花椒(かしょう)なーのねー?。一見、カリガリマキオタニカレーの魚粉かと思ったデー。
花椒は中国産スパイス。中国語で「ホアジャオ」。日本原産の方は山椒。花椒ったら山椒よか強い刺激持っててシビレるよーな刺激が特徴ラ~。中国料理で多用されるパウダーで日本じゃ麻婆豆腐が有名でフね。

この麺を見てくらはい。期待通りの太ちぢれ麺、口にほおばったらこれまた期待通り、
もっちもち。
おそらくは豆板醤(トウバンジャン)やらゴマ油、鶏出汁をからめて出来上がったこのまぜそば、一口食べたら全くウマヒッ。フタクチ食べたら絶賛ウマヒッ!。

月見の終演。残るはただ春の宵、惜しまれつつ溶け出したオボロ月の黄色い天の川のみ(詠み人しらず)。
もっちょり麺に生卵がからむと最早テイストはただならぬ尋常ならぬ気配にッ!。

唇を汚さぬよーに最新の注意を払って口の中に麺をば収蔵したらだネー、ベロチンがあまりの旨さにのけぞって悶絶したジョエー!。

まぜまぜすれば、からめまくれば、海苔の香りが、ニラの香りが、そして紫玉ねぎの香りが、次々とボクちゃんのスタマック海岸に押し寄せてくるーッ!。
麺とタマゴだけでも最高だったのに、ニラ味アクセント、海苔味アクセント、紫タマネギ味アクセントでフレッシュ極まりない肌寒き春のリンとした空気感を味覚体感でけた!。

口の中シャキシャキもちもち混然一体、一体どぼじて?。などと独りたわむれながら
「追いメシちょーらいよぉーッ!」
と可愛ゲにオネーサマにお声がけしたらだねー、ふたくち分の白米(無料)を持ってきてくれたジョエ。

コレをまぜまぜして「マゼゴハンは日本の文化」ってか。そンなら分かる。確かにマゼゴハンは間違いニャく日本の文化と云えるべ。
これ一気にかっこんだら麺とは異次元の旨さ。どちらも甲乙つけがたヒッ!。
ぺろりと食べてごちそーさまァッ。

▲坦々まぜそば
950yen 〈+フライドオニオン70yen×2〉
後日再訪したべ。これだべ今度は。
出てきたの見てドギモ抜かれたデーン!。見ておくんなましダンナ方ぁぁ~。
タンタンなのに赤い汁が微量~(くずれ落つよーに倒れ込みすすり泣く!)。
店頭のメニュー写真の3分の1の量ですのねオホホ、気まずいわホホ。
やあね。

白髪ねぎに青ネギのコラボがタンタンメンの挽肉に春一番とは全く違う一種のピリ辛風を吹かす。でもちょっと待って。ほんとうに?。

赤い七味のカケラをまとってはいるものの、実際このタンタンメンはほとんど辛くニャいッ。淡淡麺てことなのキャ???。
だとしたらそれに全く気付かなかったコチラの落ち度と相まって双方の責任の所在はトントンということにはなるが?。
マ、この麺は美味い。日本産の希少なもち小麦と北海道産小麦「春よ恋」をブレンドした平打ち麺だって。な~る。製麺所と共に開発した長さと太さを誇る特注麺だって。な~る。
てお前に分かるのキャそれが。いいえコブタ、分かりはしないのだよ。

これって何故カシューナッチュ入り?。という疑問は、麺に絡まったとろ~りソホスがピーナッチュクリ~ムのよーな味わいだということを知った時、たちまち解消されましたのよオホホ。
でもこのナッツソースったらマイルド&クリ~ミィ~。一層辛味を打ち消す破壊力もあってだネー、果たしてどうなの?的な感じもするわねホホ。
マ、いっか。食べたらこれはこれでなかなか美味。辛さ求めた人々には肩透かしだけどー。

細かく砕かれたフライドオニオンのプチプチ食感!。それがモッチモチの麺を嚙む時に異様なはじけ具合を示して吉。カリボリザクの高評価ハナマル。
しかし何か物足リニャい!。「肉」の要素が弱すぎるッ。チャーシューのないラーメンだけが持つ哀愁のようなものを感じるジョ。そういや隣のお店の主力メニューにゃ肉がドッチャリ、おまけに追い肉なんてのもあるんだとか。
な~る。

きざみにんにくのトッピングは必須だとカウンターに書かれてたんで一応試し。
ニンニクの風味がアジヘンのトルネードを巻き起こそうとしたものの濃厚ナッツソースの底力の前にあえなく消滅ッ。
へええ~、そーなんだー。と実験の成果にほとほと感心しきりのボクちゃん。

ならば自家製ラー油はどーなのよっとタラ~リ。
ウ。
今度は濃厚ナッツソースが濃厚オイルと結託してオイリーの倍返しッ。

ふッ、深みのあるクドさッ、ひええええええええーッ!!!。

最後にリンゴ酢を加えて気持ち「さわやかな要素」がオシメリ程度キャ。
マ、2回の訪問で思ったことは、このお店のまぜそばはフツーに美味しい。
でもでもだって、「まぜそば」というものが「文化」という万人が支持する熱いラヴコールの域にまで達してる料理なんだぜー、っちゅうー味覚的な説得力は少々弱ヒッ。