カスタードめし325
▲アイース 〈アイスナース。私立東京製氷クリニック勤務。34歳〉
あ、暑ッ。
ううううううう…………熱ヒ…。
厚さが分厚いジョ~…。酸欠上等などと余裕かましてはいられニャア……。
はあはあ!……しっかし本日この頃、今日も今日とて猛暑まッ最中食べ歩き、
ピッツァ紀行オンエアア~………………。
「行くがいいわ。どこへでも。路上でうち倒れたらQQ車で迷わずウチへ来るがいいのよ。製氷ベッドにかき氷シロップの点滴準備して待っててあげるからねー」とアイース。
やだ。カンなんだけど絶対怖ぇぇ。やだ。行かニャいッ。
▲旧東海道沿いにある【ピッツェリアMAX】
はあはあ!。きッ、来たジェッMAX、はあはあはあ!!!。
旧東海道品川宿手前、新馬場あたりの北品川ッ!。
スナックMAXがピッツァ薪窯導入で【ピッツェリアMAX】に生まれ変わったのって、一体いつの頃だったニョかッ?!。
んなこたぁーどーでもいーべ!。ああああ、暑いぃッ!。
速く冷房ギンギンの店内にいいいい、入れチくりぃーッ!!!。
正面入り口手前、左端の光景だべ。
ふと、ナニゲに丸テーブルに手を付いたら「アジャァァァァーッ!!!」。
熱さでヤケドするかと思ったジェーッ!!!。
入口ドア右横に積まれた窯用の薪。
よくよく見ると3種類の薪が用意されてンだネー。
機械製材された板みたいなの(右はじ)と、三角錐型(手前下)、斧でザックリ割った(積み上げ真ん中)のと~。
MIXで焼き焼きしちゃうと、より良い焼き加減になるってことぉ~?。
だよねーだよねー。
タワゴトぶつくさってると開店11:30でドアが開き、女性スタッフさんがボクちゃん発見して
「キャモーン!」
と水先案内ポーズ爆発!。
ウキャアアーッありがたヒーッ!!!。
転がり込むよーに転がり、上写真に見受けられるよーなカウンターの脇をド通過!。
そホしてその先にあるテーブル席のルツボへと着き果てるのであったーッ!。
奥は薄暗くって冷房ヒンヤリ。ステキ。まるで海底岩陰のタコツボ内。
外のギンギンギラギラ太陽光真っ白、小学生なんで太陽を真っ赤に描くんかねプンプン!とは大違い。
首元にヒンヤリと冷房冷気。メニュー見る眼元にみるみる英気。
「ざけんなキショーメ!。くっだらねー韻を踏みやがってーッ!!!」
と頭のてっぺんから湯気出し怒り、躍り出るチンパンズィーって短気(さげずみの笑)。
ピッツァセット1000円?。
セットお値段、あまりの安さに全身がカーネルサンダーの鳥肌。
目を疑いつつも半信半疑注文を強行!。
ほどなく本日のお客第1号の前に運ばれてきたランチセットのサラダにOH!。
この写真じゃ分かんないかもだけどサー、これって嬉しいテンコ盛り!。成人男性の握りこぶしよか二回りは大きい面積を有してやまニャあ~!。
トレビス、スライスオニオン、その上部に千切りキャッロット。たっぷり回しかけられたホワイトドレッシン’は酸味&甘味&塩気の印象なし!。大和撫子的、しとやかな味わい。
まるでドレッシングなどかかってないかのよーなライト感覚。新鮮野菜の味わいを引き立てる優れものにサクサクと一気に食べ終えてしまったジョェ~♪。
▲マルゲリータ (ランチセット、サラダ付き)
1000yen (しかも税込)
まずはコッテコテ調べに王道マルゲを注文!。やってきた見栄えはドストライク。投げる手裏剣ド真ん中な様相!。
ひと目で分かる本格的ナポリピッツァの特徴オールクリア!。香ばしいヒョウ柄のフチは、しっかりと膨らんでて真ん中部分は想定通りに薄め。
ピッツァ全体、どこもかしこも焼き色GOOD。
窯焼きピッツァってサー、ローマだろーがナポリだろーが生地の旨さって見た目にモロ現れてるよネ~ンだ。
いわゆる風格っちゅーの?。
さっそくナイフとフォークで生地をキコキコ。
アラマア、固い!。オヤマア、切れない!。
すさまじく主張ある生地!。眉間に青筋立てながらやっとこ切ってパックンチョ!。
なんとまあ、モチモチモギュモギュした噛み応えッ!。
小麦の素晴らしい味わいに仰天しつつも瞬時にトリコになってしまったあああああーッ!。
何とも稀有な生地だんべー!。
単に弾力があるってだけでなくー、小麦の甘味と香り、深みが噛みしめるたびに海底2万里となり、食べ進むにつれてますます深海の神秘を味わうのヨー!だ。
全くもってナポリ産の粉を使用した自家製生地がサンゼンと輝いとるネー。
あまりにポピュラーなピッツァネーム、マルゲリータ。ピッツァに不慣れな人はまず無難にこれを注文しちゃうよネーん。
熱帯魚を生まれて初めて飼育しよーって人がまず最初にグッピーから始めるよーにネー。
ピッツァの中で一番原始的ピッツァと呼ばれるのがマリナーラ。チーズさえ使われてないピッツァだからー。
このマルゲリータはチーズを使ってっけどバジル以外にゃ具材は無っし。
つまり、チーズが使われてるピッツァで一番原始的なピッツァがマルゲリータ。
チーズさえ使われてないマリナーラが、全てのピッツァの中で一番原始的っちゅーことだっぺー。
あらよっと!。ひっくり返しゃーピッツァ中央生地の薄さがよく分かリュ。
しっかりしててモッチモチ、そんな生地のニュアンス、伝わったキャ~?。
「うううん、伝わンない。これっぽっちも」
その声にハッと振り返れば、泣きぬれた目をしばたたかせる夢食いバク2歳が!。
「どうして伝わらないの?」
「だってアホンダラのオマエ、ボクに一切れもよこさなかったじゃないかー」
〈長引きそうなのでこのあと省略〉
翌週、再びMAX訪問!。
jp予報じゃ前回よか2度低い気温の11:30だってねー。
今回の予告なし突撃訪問の目的っちゃーマリナーラ食い、ただ一点!。
予約なしでの訪問ゆえ、予告なしの訪問といっても店側には何の意味も持たないわけで、本音をいえばボクちゃんにだって何の意味をも成さないのかも!。
美しく個性的な薪窯!。魅惑のエメラルド、ホレボレするねぇ~💛。
ドーム型で孤立したピッツァ窯以外の、こんな壁接触タイプって初めて見たぁ~!。
この構造、一体どーなってんだろ。
焼き手のロマンスグレーなオヒゲのお方にインタヴューしたかったけど、大忙しの様子だったから諦めたー、シクシク36。
▲マリナーラ (ランチセット、サラダ付き)
1000yen (しかも税込)
コレって、ジュースィーなトマトソースがたっぷり&強めのニンニク効きまくり~。
なマリナーラとは全然全く、すっかりさっぱり違ってたー。
まず、生地がミエミエなくらいトマトソースが少な目!。アラ?。って思いましたわアタクシ。ええ、ええ、本当に!。
メマイを覚える偏見とともに、モグッチョと絶望的に食べて見ましたらね、アラマア!、オレガノ利いてる!。オヤマア!、バジリコ効いてる!。
うみゃあーッ!!!。
このマリナーラ、味にパンチが効いててオリーブオイルがたっぷり、見た目よか断然おいピい!!!。
トマトソースとスパイス、そしてオイルの絶妙な比率によってだナー、独特な生地が一層美味しくなりーの、断然深み有る大満足の味わいとなり果てたぁーッ!。
イタリアの貧しい漁師さんらが、ピザ屋さんに「オレらが船で食う弁当ピザ、作ってくんねーか。金ねーから一番安くあがるよーなの考えてくれよ~」
それをボクちゃんが再現独り芝居で演じてたら、いきなり現われたオランウウタンの長老が
「大根ッ。ブラボー、大根ッ」と投げやりに言い放ちながらコバカにした拍手を数回。
くそう。思わずボクちゃんたら自分のズボンのポケットを怒りに震えてワシ掴みッ。
シュークリームを入れていたことも忘れッ…。
ま、とにかくマリナーラ誕生のエピソホドがソレであったわけだー。
アメリカンピザはピースを手にもって食べるのがフツー。イタリアンはピッツァをナイフとフォークで切り分けながら食べるのがフツー。
日本もアメリカもピザってシェアすることが多いけど、イタリアじゃ1人1枚完結がフツー。
日本人はピザを手で持って食べるチトとナイフフォークで食べるチトに分かれるよネー。
ボクちゃんたら場の雰囲気でケースバイケースなんだけどもー、MAXのカッキーナイフ見ちゃった日にゃー、イヤがOでもコレ使っちゃうのが人情ってもんだヨーン!。
イタリアの「真のナポリピッツァ協会」いわく、「真のナポリピッツァ」と呼べるのはマルゲリータとマリナーラだけだそーなー。
かたくなな伝統にのっとった製法を守り抜くことを使命としてて、亜流許すまじなんだってネー。
関東のピッツァ聖地として世界的にその名の知れた聖林館って、ず~っとピッツァメニューはマルゲリータとマリナーラのたった2種類だけだったけどサー、最近ビアンカを加えちゃったよネー。
これも時代でせうか。
旨いぃぃぃ……。
あまりにウミャいと辛抱たまらずナイフフォークかなぐり捨てて、スリーフィンガーで食べちゃうヨーン!。その方が一層ピッツァを肌身で感じ取ることが出来るからだー。
半折にするときの生地のしなり、弾力、小麦のハミング、すべてがオレの手の中に!。
うっきゃあああああーッ!!!。
▲ランチセットを頼んだ人は
+200yen(税込)でドリンク
〈ホット・アイス・コーヒー、紅茶他〉
コーヒーがまたまた驚きの美味しさーッ!!!。淹れたてアツアツが実にGOODなタイミングで供給されたあーッ!。
軽やかでテンダーな酸味+しっかりした苦み。
それらがヒトクチで口中に拡がり、幸せの鐘が鳴り響く。
そしてその振動は出来上がりたてのビーバー夫婦の巣を全て崩壊させ、激怒した夫妻は岸辺を半狂乱で転がり周り、1日の有酸素運動に必要なエクサを完璧にこなし終えたのだった。
「あまりにピッツァに合うコーヒーだったあーッ!」と独り言を絶叫するボクちゃんにミルクピッチャーが
「んじゃ、また来いよなー」
オッケイ!。全然オッケイ!。アタクシ固い約束を交わし、泣きぬれた目で振り返り振り返りその場を後にしましたの。やあね。
こういうのをキモイイ話っていったかしら?。味わい深こぅございました。
猛暑で酷暑で激暑。もはや暑中見舞いというより熱中見舞い。
熱中見舞い申し上げる、のか熱中症見舞い申し上げるのか、もはや真実は蚊帳(かや)の外。
「いぇ~い!。真実のヤツ、全身蚊に刺されチやんのーッ!(爆)」
なわけでピッチャーとの約束を果たすべく早々にMAX再訪ッ!。
まずMAXの壁掛けにごあいさつ。熱中症危険ランクMAXな深紅のバタフライはトーゼン揚げたて!。
▲キノコとハムのクリームピザ (ランチセット、サラダ付き)
本日のピッツァ
1000yen (しかも税込)
何のピッツァにしよーかニャ~、とメニュー覗き込む。
そこへ本日のピッツァがビアンカだとささやかれ、ソッコー食いついたべ!。
ピッツァの「ビアンカ」って2つの意味があるンだヨーン。
1つは生地のみのピッツァ、という意味。具材なし。
2つ目は、クリームチーズを塗っただけのピッツァ、という意味ラ。
日本じゃ生地のみのピッツァって考えられニャいから、メニューの項目にビアンカってあったらソレはクリームチーズを塗ったピッツァということなんだべ。
いわゆる “白いピッツァ”と呼ばれるものだネ~ン。
ピッツァ・ビアンカで使われる具材の代表格ってベーコン、キノコ、ほうれん草なのヨ。
この店で出てきたピッツァ見たら、にらんだ通り具材ったらハムとマッシュルーム、バジルと類似!。
白いクリ~ムが鈍い光沢放っちゃって、何ともまあ美味しそうーッ!。
ビアンカはトマトソースが苦手な人向け、だけでないのヨね。
チーズとトマトソースがベースのピッツァ界にさわやかな新風を吹き込む存在だー。
ここのは自家製ホワイトクリームが濃厚で甘くミルキーだス!。うミャあ!。
そこへチーズを混ぜ込んで焼いてっからクリームたっぷりでも垂れてこニャい。
具材なしのビアンカはダイエットしてる人に喜ばれるよネ~。
代表的な食べ方としちゃオリーブオイルかけて黒コショーぱっぱ。
クリームチーズのビアンカの方は、ケチャップで口や手を汚したくない時に好まれるとかー。特に女性受けがよろすィ~。
もちろん、クリームチーズの甘味、ミルキーさに魅かれる人々にも大人気!。
ソフトで甘ったるいホワイトソース+チーズ、ともすると味が1本調子になって食事中に飽きが来やすいもの。
んだからだべー。味覚が出しゃばり過ぎず、噛めば噛むほど味わいがにじみ出るキノコやベーコンをトッピングするのはー。
ベーコンは、細かく切れば強い主張を抑えてキノコやホワクリと仲良しこよしでやってけるもんネーだ。
濃厚なる自家製クリームソースとチーズのコラボレが実にオミゴトッ!。
コクがあって具材の量も調理もバッチリほどよく!。最後まで飽きることなく十二分に舌鼓ッ!。
メッチャおいぴい本日のピッツァでござんしたッ!。
帰り際、お皿洗ってるマスターに
「倒れそーなくらい美味しかったッス!」って云ったら顔上げてニッコリ、
「ピザ好きなんですか?」
「ピザ好きなんですか~?なんてもんじゃねぇよコイツァーな」
そう云い放つとボクちゃんを背後から羽交い絞めしながらジリジリと後ずさるチンパンズィ長老。店内蒼然!。
夜はワイングラス傾けながらピッツァつまんでカラオケ三昧!。そーゆーのがお好きな方はぜひこの店へお越しくだはい。