味の色どり万華(まんが)

蒲田のリタでドでかいアサリのパスタと海老のピッツァに大満足の巻!

カスタードめし320

さわやかに晴れ渡る青空に眼を輝かせ、外にロケットダイヴすれば過酷な湿度にプンプンな気分!。もはや日本の梅雨時って初夏!。

そして日本の初夏って今や亜熱帯。めまいのするよーなめくるめく季節の開幕!。

セミでさえ暑さにやられ涼しくなる夜に鳴かにゃーならん非常なる夏の足音ヒタヒタ!。

今のうち、食欲が失せる前に詰め込むだけ美味しーものを詰め込んでおきチャー!。

そういった強迫観念に駆られつつ、今日もアタシャーお店に出向いてゆくんだわさ。

んなわけで華麗に舞い踊り着き果てたのは蒲田駅東口より徒歩7分のイタリアン!。

見よ。このチョー地味な丸看板!。rita。リタと書いてあるジョよ。

開け放たれた入口ドアから、6月の陽光と共にまんまと店内へと紛れ込むことに成功!。

「お一人様ならソコに座ってくだはい」

とソッコーでお兄ちゃんに命じられ、完全屈服する姿を店内中に見せびらかしながら着席!。

こちらに背を向けている白いTシャツのブラザーこそがリタ・オーナーの稲垣しゃんであった。

まずは、パスタかピッツァか、ランチセットを選択。

決定したら、ほどなく出てくるこのサラダ。

見ての通り、サラダと呼ぶより立派な前菜!。これがランチセットに出てくるとは絶対ゴージャス過ぎッ!。目のやり場に困ってしまフ!。

食の宝石箱かしら~ん?。アータクシそう思いましたわオホホ。さて、その内情は?。

歯切れいいサニーレタス、トレビノ、スピナッチなどの葉物、ミニトマトにコーン。

紫キャベツのマリネ、ナスのカポナータ、ねっとり重厚な味覚を持つロースハム、ポテト薄切りチップ、ハスチップ、ゼッポリーニ(青海苔と絡めて揚げたもの)2種!。

これは別の日に出された同じ内容のサラダ。本日のハムは前回のと比べると脂身がタップリ目。食べたら深い味わいで実に美味!。トビッコがふんだんに掛けられてて増々の味覚ディープ!。

もちろん他の面々も個性派ぞろいのツワモノばかり!。

写真下部の丸っこいゼッポリーニ(卓球よりひとまわり大きい)は青海苔の効いた塩味でアッツアツ!。

もう一つのゼッポリーニはソレの真横に寄り添う黄色くて長方形なやつ。味は甘くてお菓子のよーだべ。

▲海老・4種キノコ・クリーム+アラビアータ

ハーフ&ハーフ 1760yen

〈海老・4種キノコ・クリームピッツァは海老のソテー、4種キノコ、リコッタ、モッツァレラ〉

〈アラビアータピッツァはサラミ、ウンドゥーヤ、ナス、

ニンニク、トマトソース、モッツァレラ〉

こりゃまた結構!。1枚で2枚分のピッツァが楽しめる、という半信半疑なスタイルを注文ッ!。

エビはプリップリ食感タイプではなく、噛めば旨味がワシワシと出てくるクンセイに近い食感でクンセイとは程遠いタイプ。

これがマジな表現てとこだべ。こちら縦割り半分は、さりげない薄味のピッツァ。海老の旨味とモッツァレラチーズの味わいを絶対邪魔しない塩気がたまらない美味しさ!。

そして、なくてはならないバイプレイヤーが4種のキノコ。プニプニ食感がエビのシコシコと相対関係、口中がハッピープロムナハドだっぺぇ~!。

上部分の赤い地帯がアラビアータの領域だべ。

アラビアータと聞くとサー、日本人はすぐ「アラビアンナイト」的妄想を呼び起こシュものの、「アラビアータ」はイタリア語で「怒ってるみたい」って意味なんヨ。

辛さで顔が真っ赤になっちゃうからプンプンしてるよーに見えるってわけだハ~。実際食べたけど別に辛いってあんま感じなかったニャ。ちょいとキリリとしたトマトベース、てな程度。

「お前が顔を茹でダコにしてるとこ見たかったわけです」

ハッと振り返るとパンズィ長老ではなくオランウータン長老!。絶句するボクに、上目遣いで彼は「見たかった、わけです」と言葉をくぎりながら、再度明確に言ってのけたのだった。 続く

ウンドゥーヤもサラミも、そしてナスまでも、辛子にとっても合う仲間達なんだよネ。

エビ側のテヘストが派手なパンチに欠ける分、こっちがビビッドなハッキリした味で良かったべ!。

メリハリあるH&Hと成り果てたあああ~♪。

食後!。

ランチセットのコーヒーとパンナコッタの軍勢がこれ。ピッツァ最後の1ピースをモグモグしている絶妙のタイミングでスッと差し出された!。

カップはシブ~いダンデイな一品。なみなみと注がれアツアツでのご提供、飲めばナポリ港にさわやか~な風が吹く。濃いのに陽気な軽やかさがあるコーヒーだジェ。

甘みのある冷たいパンナコッタと交互にたしなめば、自分が今更どうやってイタリア人に生まれ変わろうか?!と悩んだ日々がウソのように消え果ててくれた!。

そんなこんなで、本日もありきたりに再来店!。このサラダはパスタランチの前菜でフ。

何だかよく分かんないが美味すぎドレッシングに粉チーズ。これが口の中で混じり合うと美味しさが一気にクライマックスになる計算。脱帽だネッ。

▲あさりと鮮魚・ルーコラのマッキアートパスタ

1760yen

目の前に皿が置かれた瞬間、思わず「ウ」。

完全きわまりないプリップリ過ぎる白身魚のタラ!。完成きわまりない大きすぎるプリップリのアサリ!。

見ただけで処理の仕方に感心しきりな調理の術!。例のごとくレイアウト完璧。オフホワイトのタラの回りをオレンジのトマトが固めるディフエンスなんざFIFAでしかお目にかかれないシロモノだよネ?!。ネッ?!。

全く生臭みゼロ!。

新鮮なプリプリ歯ごたえのタラとアサリを交互にいただきながら、チュルチュルするスパゲッチの美味しいこと!。

アルデンテを感じず、なのにしなやか。固さもシンも感じず、ただ縁の下の力持ちに徹しているかのよーなパスタの在り方に胸を打たれ、滝にも打たれたい気分!。

こんなデカいアサリ、一体どっから持ってきたんニャッ?!。ソースも絶品すぎる!。

蒸されたイヤな匂いもなく、ただひたすらにさわやかなパスタ!。レモンと塩味がすばらしく、全具材が一体化したワンチームぶりに絶賛の拍手を送りたい!。

その時、ハッとして振り返ると、ボクちゃんの背後には何百というチンパンズィらがスタンディングオベーション!。みな目に涙をため割れんばかりの拍手を続けてヒる!。

神だ!。神の祝福があったのです!。

そして再びの来店は2週間後。毎度おなじみのサラダは絶対美味しいヤツの数々!。どの生野菜も調理具材も新鮮でフレッシュ!。噛めば分かるし見りゃ分かる!。

ミゴトな前菜サラダを出すお店には必ず女子が大挙押し寄せる、は本当にあった話。

いっちゃん下、ナスのカポナータ!。これが絶妙な美味しさ!。

甘すぎず辛すぎずが絶妙!。絶対ひとくち食べたらワインかビールが欲しくニャるッ!。

ナスばかりかタマネギやトマトも入ってるし、味付けが飛びぬけてるネーン!。酸味が弱くって甘めの絶品!、これもっとチョーライ!!!。

アーアーア、車で来たことが悔やまれる!。

美しき調理食材のアップだべ。

シソ風味の福神漬けか?!と直感で食べてみりゃ~ラペだし、カズノコかと思えば甘いゼッポリーニ、見た目と味のギャップがかけ離れてっから日本人としては面白おかしく食が進むドブキュ。

ハスチップ、ポテトチップはカリカリ。ヒトサラに塩気や甘味、酸味と食感変化が目まぐるしく、素晴らしい前菜のひとり芝居!。きっとカーテンコールは永遠に続くかと思われそうな様相になるのでは?…。

入口入ってすぐ、左手に配置されているいぶし銀の武骨な薪窯を見よーン。

ピッツァ・ピールにピッツァを乗っけて今まさに薪窯へと差し入れた瞬間だがや~!。

持ち手はオーナーシェフの稲垣由生ブラザーだべ。稲垣しゃんいわく、

「みんなの笑顔が自分の悦び」

と公言するだけあり、ボクちゃんが「窯の写真撮ってい~い?」と甘く鼻にかかる声でおねだりシュるとだネー、すかさず、

「んじゃ、こ~する?」

と、今まさにピッツァを窯から出した瞬間のキメポーズでピールを静止して下チャいましたあああー!。

カショーン!。

なんちゅうーサービス精神!。お客さん目白押しのさ中、忙しーのにワギャママ客と共犯関係になって下さいまヒたああああーッ!!!!。

あっりがとーございまヒたああああーッ!!!。

▲ロマーナ

1760yen

(平日ランチセット:サラダ、ドリンク、ドルチェ付き)

目の前にコレを差し出された瞬間、思わず「ウッキョーイ!!」と心の底で歓喜!。これほどまでに美しいレイアウトのロマーナを目撃するのは初めて!。

先の前菜サラダの盛り付けも美しかったからネ~、この店の美的センスの高さが忍ばれてならないヒ。

どうだ~ん?。生地の上のトマトソース!。赤色の何とまあ鮮やかなこと!。生地上に

“大変良く出来ました” の桜マークスタンプのよーにかたどられ鮮やか。

モッツァレラ、バジル、オレガノ、ミニトマトに黒オリーブらの配置具合も正に100点だヨッホーン。

ピッツァの縁(コルニチョーネ)は盛り上がって額縁を造り、ピッツァの真ん中を絵画に見立てる。それがナポリピッツァの王道。

その意味を十二分に認識しての美的トッピングレイアウト。オミゴト~(^^♪。

楕円形の生地焦げ目。それと咲き競う黒オリーブ!。

どちらがどれやら、食べる側は一触即発の危機に追いこまれながら、なおも生地の焦げ目をフォークで刺して持ち上げようと哀しいカン違いを繰り返す光景…(苦い笑い)。

黒オリーブは輪切りではなく、丸々1個を複数ばらまいての大盤振る舞い!。かなり塩気が強く、食べれば両目が真理を悟って開眼するほどショッパ!。

生地がヒッジョーにイケてるのはイタリア産小麦にこだわってるだけじゃニャ~よネ。

生地の練り具合だけでもニャいッ。生地を発酵させて膨らませるイースト(酵母)の扱いに長けてるわけだー。

ピッツァの縁によく見受けられる焦げた球体、アレってごぞんじ生地の部分がコゲながら膨張したもの。破裂してるのもよく有るネーン。

その度合い見てると此処リタのピッツァの焼き加減はミゴト!。カンペキ!。

生地は軽い口当たりで香り高い。ミミも適度な厚みで膨らみ過ぎず、真ん中部分は薄めだけんどシットリしててモッチリ!。胃にも負担をかけず重たさなどミジンコも感じさせない。

塩気の度合いがビールやワインにベリーマッチな予感。それを的中させるのって誰ァれ?。

「オメーだよ!!!」

背後で極めてヒステリックな声が聞こえたかと思うと、ボクちゃんたらチンパンズィガールらに取り囲まれメッタ打ち!。ああ、セキセイインコの後頭部って扁平なんだよな…、などと真理に迫りながらも失神!。

ピザのミミ(縁)はピッツァ生地を観察するに適しちょるネ。

ナポリピッツァらしく小麦の味わいが深ッ。この生地で頬を張られたらさぞ痛気持ちいいべ~。

「マジかよッ!!!」

甲高い声が背後で聞こえたかと思うと、ボクちゃんはアッという間にヤングチンパンズィ8匹に寄ってたかって袋叩き!。失われてゆく意識の中、失神寸前に目覚ましを何とかセットしたことをよく覚えています…。

生地に顔を近づけて目を皿のよーにして見ようとはした。でもムリ。

何度練習しても、ボクちゃんは目を皿のようにすることは到底出来なかったの。だって、それってどういう意味?。皿にする必要性って感じたこと、皆いっぺんでもあるかい?。

マ、それはともかく。小さな茶緑の丸い粒がそこかしこ。これってケッパー。香辛料。わずかだけど自家製サルシッチャ(肉をハーブやスパイスといっしょに腸詰にしたもの)の姿も見えてるネーン。

このピッツァにナスやピーマンを加えるとシチリア風ピッツァになるんだゼ~。

ライト感覚でパクパク食べられるタイプのピッツァ。だけどナポリピッツァらしからぬ、クリスピーなミラノピッツァらしからぬ、その中間点に位置するお珍らなピッツァと見た!。

ルッコラも焦げはてて燃えカスになっておらず、ミニトマトもミイラ化してニャあ!。

ピッツァヨーロ(イオーロ)の稲垣シャンの焼き方がメチャ達人だってことラ~♪。

見よ!、このウマゲな生地裏ッ!。

そホして数日の時が流れ果て、ア~タクシは再びリタの門を叩くことになりましたのオホホ。やあね。でも、まあね。

今回のはサラダの中にナスのフリット(揚げ物)と深紅の生ハムの姿を見かけたジェ!。

ナスは噛めばフニャシュハッ。まぶされたチーズは溶けながらナスのトロリンと合体。

そんな思わせぶりな味覚を感じてるところにだナー、しょっぱい噛み応えフニクリフニクラの生ハムが迫りくるわけだから、サー大変!。モグモグに続くモグモグが一心不乱であったのだよ。

そこんとこヨロシクもへったくれもなくまたも後日!。

今度は生ハムにルッコラというピッツァの登場!。

キジも鳴かずば撃たれまいに、にならい、サラダに生ハムが入ってるのが前もって分かっていれば生ハムのピッツァなど頼むまいにだヨ、ったく、ぐじぐじ…。

でもまあ、美味しけりゃ何でもいーんじゃなヒ?。そんな悪魔のささやきが耳元…。ハッと気が付けば後頭部あたりにハアアアア~ッとバク2歳の吐息!。

「何やってんの?」とオレ。

「え。知らないの?。………ボクが悪魔なんだよ」

そんなわけで、このピッツァにはモッツァレラと薄ピンクの生ハムが柔らかく散りばめられ、中央には既に割られた半熟卵が埋め隠されている!。

案の定、ボクちゃんに半熟卵の黄身を割る楽しみを与えてくれなかったお店に乾杯。

だってそれは…何もかもボクの体をいたわってしたことだから…。

「訳わかんねーことぬかしゃーがって!!!」

絶叫する猿らの被害妄想はジャングル中にこだまし、その反響音で耳をふさぐボクちゃんは一気に失神して崩れ落つ!。

半熟卵の白身にはキチンと火が通り、黄身は柔らかでトロットロな理想的ビスマルクを形成!。

大き目にカットされたルッコラの葉の上には、薄く薄く削られたグラナバダーノ(硬質チーズ)がひらひら舞い散る様に飾り付けられているではニャーか!。

この見栄えも美しいったらありゃしなヒッ!。口に含めば風味まろやか、しっとりと優しいクチドケだヨーン!。

にしても、何でどのお店もルッコラに生ハムなんだろーかネ。シャキシャキ歯触りで苦みがおいしいプンタレッタとか、縮れた葉っぱにドレッシングがよく絡むカリ-ノケールだとか使っても良さそーなのにニャ~。ルッコラが一番安いってわけでもないのでは~???。

ピッツァランチセットに付いてくる最後のお楽しみドルチェ!。

小さめ容器にミルクミルクしたもっちりんのパンナコッタ。その上にスライスアーモンドのツムジ飾り。

甘さは控えめ、味は本格的で嬉しさ倍増!。何一つ手を抜くことなくチョットしたひと手間さえ惜しまないというリタの姿勢こそ女子に大人気の証拠!。

「おもてなし度数」マッハで最高得点認定!。

皆が口をそろえる「蒲田らしからぬ名店」はマコトの実感。

蒲田ってオサレなイメージ皆無みたいなんだけどサー、その実態はどーであれ、このお店は100%オサレ、ドマジにハイレヴェル・レストランでありまスたッ💛。