カスタードめし384
此処ってサー、中目黒駅から大げさに飛び跳ねるタイプのスキップで約5分くらい、そんなんで到着してしまう舟入場だべ。
これは目黒川。此処は1937年に作られた船着き場だったってネ~。
今ボクちゃんが見下ろしてるとこは駒沢通りからチョイと入ったとこだヨーン。
目黒ド真ん中にある、この地方風景極まりなき景色を見下ろしておったらだネー、ふいにタイ料理などが異様に食べたくなってスまったーッ!。
何故ってネー、タイの小川って日本人のアクアリストらが泣いて喜ぶ熱帯魚の宝庫。
熱帯魚とくれば連想するのは何といっても魚!。魚とくれば食事!。しかし本日は猛暑。
とくれば、タイ料理をおいて他にはあるまいランチ指定。つまらないイキサツで申し訳ないが、平凡にタイ料理店へ向かおうかなって。
相変わらずステキねぇ。
来たッ。ソイセブン・タイダイニング!。
裏道に入り込んでヒトケなき白昼夢的住宅街風景に苦い笑い。
本日すでに3枚目のタオルハンカチをグッチョリに。ソイチュをビニール袋に入れ4枚目のタオルハンカチで首筋をぬぐう。すると、まったりとしたタイ国旗が、
「帰れ帰れ。ここは汗をチリ紙でぬぐうよーなヤツが来るとこじゃねーよ!」と。
「これチリ紙じゃなくってタオルハンカチなんですけど?」
国旗は唇を噛みしめオノレの無知さ加減を恥じたのか、それっきり沈黙。
なのでボクったらフツーに入店しよーって。フツーに入店するお兄さんは嫌いですか。
そう象さんイラストに問いかけたら、
「大っ嫌い!。絶対、大っ嫌い!」
はいはい。分かった分かった。
ところで店名の「ソイ7」ってどーゆー意味だ???。
「ソイ」ってタイ語で「路地」って意味。確かに此処は路地ラ。この場所が7丁目なのキャ?、は不正解。だってこの店があるのって2丁目だんべー。
タイで若者に人気のある街、それってサイアムスクエア。そこにある幾つもの路地の中で一番長い路が「ソイ7」って名前。
しっかもこの路は他の路地全てにつながってるカナメだとかー。
なわけで、タイの若者たちが集う路地の中心地「ソイ7」を日本の若者たちが集うナカメ(中目黒)に重ねて店名にしたんじゃニャーかと。
無休で営むお店の開店11:30、ボクちゃん初入店。
薄暗い店内に入るとスンバラシー冷気に包まれたヨーン!。
タイ人のオーナーに「ココに座んなはいね」と店奥手前の2人掛け席を指定される。
「はは~い」とヒタイから汗ポッターで前進しよーとしてフイに振り返る。
おや?。あのネコは?。
おおっと。皆はん、お店にやって来る人々を覗いてたんだネー。
白昼夢のような「熱砂の白銀は招くよ砂漠世界」とは100パー別世界な異空間にトリップ。
ひんやりとした薄暗い店内を支配するのは色とりどりの提灯。
毎年11月ともなればだナー、タイではロイクラトン祭りが開催されるのだー。
水神プラ・メー・コンカーに祈り自らの魂を清めてもらうというお祭りで、その時無数に飾られるのがこういった提灯なんだそー。
提灯を見上げてなかなか座らないボクちゃんのテーブルにメニューを置いてゆく店主はん。
そーゆー人は見慣れてることでショーネ、うむうむ。
ボクちゃんが座った2人掛け席の左手の図。
向こう側の客席はコの字型のカウンター席のみ。
思うにお一人様が通されてるのだと思フ。
開店15分後にはカウンターすでに4名着席!。
お一人様20代男子は主人とタイ語で話しながらオーダーの常連さん。その隣も常連さんっぽい30代白人男性。
コの字型の左手が厨房。
座って冷べたいお水を飲みながら見上げる提灯。幻想的で幽玄。
お盆が近いせいか、妙にこの世とあの世を結ぶ境界線を思い浮かべてしまフ。
まるで直立不動のオタマジャクシのよーなこの提灯、ランナー形式の提灯と呼ばれとるのだネ~。
タイのチェンマイを首都とするランナータイ王朝がメンライ王によって築かれたのが1296年。その時に作り出された独特の提灯だそーだー。
▲ミニガパオライス
400yen
天井ばっか見とれてて首が痛くなり、ふと目を落とすとガパオライスのミニが!。
いッ、いつの間にッ!。一声かけてお隣さん!の巻だヨ!。
小ぶりの茶碗にこんもりと盛り付けられてイリュ。出来立ての提供でアツアツ。コメはジャスミン、それを覆い尽くすは毎度おなじみ鶏ひき肉炒め!。
うう、うみゃッ。前に【ガパオライスの素】ってのを買って試してみたことあったけどー、やっぱし美味しーものはこーゆー現地出身の方が作るやつ出ないといかんぜよー。
ほどほどに濃い味、ほどほどに辛い。ほどほどに甘味があって、ほどほどな噛み応え。
野菜はわずかに彩り程度。鶏ひき肉はソボロのよーな細かさではなく噛みしめるとムギュムギュとした弾力があるジョェ!。
ペロッと完食♬~。
▲野菜と炭火焼チキンのグリーンカレー
1200yen
(サラダ付、コーヒーは+100yen)
タイの魚がどうとか言ってたら、ホントにお魚形の皿で提供されてきたじゃあないの!。
ほっほう、なになに。
皿の中央に盛られたジャスミンライスの両側に、素揚げした野菜と炭火焼のチキンが配置されてるわね。
そホしてグリーンカレーは別のウツワでご提供~♪。
ウツワは日本の陶器のよーな?。
でもこの深い藍色がナジェか異国を、エスニックな風情を感じさせてるね~。
薄暗く黄色味を帯びた照明のもと、インディゴ色の皿に盛られた具材たちがスポットライトを浴びて浮かび上がる。
なかなか心憎いハリウッド的演出!。
炭火焼チキンは割と濃い目の味付け、チキンだけで食べてもイケるヨーン。
食感はやわらか、炭火焼だから脂が乗ってて香ばしくジューシー💛。
猛暑ゆえ胃袋を平手打ちすることもニャく、女子でもペロォリンと一気に食べてしまえる量もまたイ~よね~。
素揚げ野菜、カボチャだのサツマイモは甘くってホッコホコ。
パプリカは甘味が強くって素材本来の味が活きちょるネヘヘーイ。
ブロッコリーは固さ絶妙!。ピーマンか万願寺唐辛子か見分けつかニャいやつは脂を吸ってヘナヘナ、柔らか。
レンコンも厚みアリ、タケノコは細竹でサクサクコリコリの歯ざわり。
どれもみんな野菜本来の旨さを味わえるヒトサラだヨーン!。
ぷっかり浮いてる葉っぱはバジルですわねオホホ。
このカレーってココナッツミルクの甘さが濃厚、青唐辛子の辛味もガツンと効いててメッチャおいぴいスープカレー!。
表面に浮いてるココナッツの油なんぞをスプーンでゆっくりかき混ぜ模様が変わるのを眺めているのもおもすろいで~!。
スープの食感はさわさわトロトロ。
ジャスミンライスはパラパラしててグリーンカレーにいかにもピッタリ!。
スプーンでグリーンカレーをライスに何度か振りかけるけどモー、雨が大地に染み入る様にス~っと皿の下にカレールーは消滅してゆくのヨーン!。やあね。
だけど見ての通り、ジュワジュワなミテクレを残してカレーは存在証明を残し去ったのであった。 完
サラッとしてんのに味のコクはあるグリーンカレー、通常は青唐辛子とココナッツミルクで作られるのだべ。
確かに緑色。タイじゃ「ゲーン・キャオ・クーン」って呼ばれちょるばい。意味は「緑色の甘い汁物」だってサ!。
そ~か~。スープカレーってよくよく考えてみっと確かに「汁物」だニャ~。
勉強になりまスたああああーッ!。
思うに、近年やったらインド料理店やタイ料理店が雨後のタケノコ状態でメガシティー席巻中!ってのはだナー、そんだけニッポンが亜熱帯化したっちゅー証拠なんだっぺぇ~。
人間て環境に最も適した食物好むッてゆーからニャー。インドネシアの人が云ってたヨ、
「東京はインドネシアより気持ち悪くなるくらい湿度が高キャーッ!」
ってサー。
だっからアタクシ、本日もソイ7に再入店の覚悟ざます。
エスニック料理の意味ってネー、エイジアや南米、アフリカの独自な民族風アレンジ料理って意味。
スパイシーな亜熱帯テイストって今や東京じゃあ
23区民族料理。
エスニックJAPANでこそエスニカン食べませんとねオホホ。
ソなのよ。ソざますの。
エスニック料理ってエイジア(タイ、ベトナム、マレーシア、インド、インドネシア等)の料理だけではないそーな。
さらに広がりを見せてだヨ、南米料理だの中東料理だのがメガシティー東京に軒を連ねておりまフェ。
モロッコ料理、ブラジル料理、ペルー料理、なんでもござれヨーン!。
こーゆー色とりどりの提灯も、各国から集った万博パビリオンみたいで夢膨らんじゃうニャハハー(^^♪。
アチラのお女性様って
凄腕料理人
なんだって~?!。
本場のタイ料理を作らせたら左に出る者はいても右に出る者は居ないんだそー!。
そッ、そんな本場タイ料理をワタクシメのよーなナカメ人が食せるだなんてッ!!!。
なんでもこのお方、引く手あまたで何度もヨソのお店に引き抜かれそーになったってお話。
いやあん、都市伝説じゃあないわよぉーッ。やあね。
▲牛すじ麺
1100yen
(サラダ付。アイスコーヒーは+100yen)
本日この頃、やって来た目的ってこれこれ!。
こないだメニューで見かけて以来、ずっと気になってたんだべえ!。
だって、その筋の麺なんでしょ?!。否が応でも食べなきゃだわよ。
だわだわよ。
さっそく食べ始めたらネー、まず牛スジの
量の多さにビックリ!。
次にその柔らかさとまろやかさにモアびっくり!!。
マジでトロットロ。ネ・エットリで噛みながらウ・ウットリ!!!。
タンパク質に飢えながらも総入れ歯で戸惑う時、是非ともすがりつきたい一品に指定!!!。
アッツアツでのご提供、サンケーウ!。すするたびにデコチンの汗が引っ込み思案!。
モヤシのシャキシャキした歯ざわり、細かくって薄切りのセロリ、青ネギなどがこのドンブリにはよく合う!。
スープにからまる麺をハフハフすすりつつ牛スジの旨味を楽しむ。いかにもタイ料理を食べてるジェ~って臨場感が半端ニャあ~。
脂身だけの部分が2つあったから残しちゃったんだけどー、アトで調べたら
脂身じゃなくって
コラーゲンの固まりだったあーッ!!!(突っ伏して泣く)。
麺はライスヌードル(米の麺)でベトナムのフォーが思い起こされリュ。
麺をからめる肝心のスープは牛スジのダシが出まくりのハナマル3重!!!。
見た目よりずっと濃厚で奥深いテイスト。辛さやしょっぱさはなくって食べるに丁度イー甘辛スープ。
ちなみに、写真上部にチラリ見えてるのはタイ料理店に必須な調味料4種!。
酢、唐辛子パウダー、魚醤、砂糖、なんだけどモー、ナジェかこの店は砂糖が無くって3種の仁義だべ。
ボクちゃんたら辛いの苦手、ゆえに酢だけをスープにチョッとだけ入れてみた。
そホしたら仰天するほどのアジヘン!。かなり甘酸っぱくなってマジカルミステリー!。
ラーメンライスのノリで、やっぱミニガパオも付けちゃう。ミニってとこがニクい。
ヤローは簡単に引っかかっちゃうでー。
〆に半分残ったガパオに牛スジ麺のスープを掛けてみたら想像通りなかなかの美味!。
店を飛び出しウッキョーッ!と歓喜の声を上げるも、運悪く通過中のポメラニアンを仰天させてしまい、恐怖のあまりポメはボクちゃんの足元をガブリエル!!!。しかし運よく足首にはたまたまその日包帯が22重に巻いてあり何の問題もなかったことを付け加えておこう。
「オマエが特筆すべきホラフキであることも付け加えておこう」とオランウウタン長老が緊急警戒警報を使い23区中に響き渡るアナウンス。
しかし誰ひとり不在ウウタン語を理解出来るものはおらず、森の人の野望は粉みじんに打ち砕かれたのである。
その日の夕飯は恒例のカンタン酢を使っての夏野菜とポオク甘酢炒め!。
超薄切りのバラ肉に肉厚のパプリカとズッキーニがめっちゃ合いまくり~!。
夏バテ防止に最適な夕飯であったあーッ!!!。