味の色どり万華(まんが)

UFOチックな緑の部屋で熟成肉バーガーを独りワシワシ!

カスタードめし318

午前中、滅多にないことながらバーガー食いたさで仕事にならずー。

ただ阿呆のよーに宙をボ~ッと凝視し、口を半開きのまま唇を食いしばる始末!。

アア、なんというeat欲望!。私はこれから旅に出よう。

ハンバーガーをこの手にするまでの、僅か1時間の小旅行に。

それはバーガートリップ!。略してバガトリ!。中目黒ニトリのそばとも言える!。

かつて、東京は浅草橋から芝浦へ引っ越した経緯のあるこの店は、今年の4月またしても中目黒へ移転するという快挙を成し遂げてみたんだヨーン!。

今年5月には広尾でヴィークル車による移動販売も始めたよーで、何だか目まぐるしく変化アリのネコの目大作戦であるマゲドン。

来た。中目黒駅から疑心暗鬼の徒歩で約6分、目黒川を渡った高架下【GOOD VIBES】へ!。

見ての通り、敷居高げな視覚的突き放しOK!な雰囲気でメゲそーだジェ。こんな時って反対なこと考えると勇気出るもんよネ。

この場合、メゲそーなわけだから、ちょっとゲメそーな気分になってみるの。

アハッ。そしたらなんか一気に平気になっちゃった!。早速入店ネッ💛。

「なにキュートってやがるコイツッ!。みんな、やっちまえ!!!」

いつのまにかチンパンズィ青年団に取り囲まれていた私は一気に怒涛の袋叩きに!。

「叩」くって漢字、「OP」に見えない?、などと明るく誰かと談笑している図を想像しながら薄れてゆく意識…、好き。

開店11:00。店内の空洞感すごッ。森閑(しんかん)とした店内!。

冷ややかな銀のステンレスがグリーンライトに反射。さながらボクちゃんたらUFO内で覚醒した拉致られ人間気分ラ~。

何てったってこの緑色、宇宙人のトレードカラーだし~。

しっかし何といフ無味乾燥感!。観葉植物を配置してもそれは一向にぬぐえず、ますます奇妙キテレツな雰囲気を増すばかりッたら増すばかり~ランラーラ、ラ~♬。

「この野郎ッ!まだ懲りねぇのかッ、キショーめ、おい、みんなッ!!!」

再びの袋叩き!!!。「叩」くという感じはメガネに見えないか?。

ドアオープン上写真の左側の光景がコレ。お店の敷地内で半テラスみたいな。

ここは赤に近いオレンジ色が主要カラー。本来は温かみを感じる暖色だけんど、ナジェかココは背筋が寒くなる気配だヨーン。

クリミナルマインドを見過ぎたせいか?!。

店内の深緑同様、黄色と黄緑色のライトに満ち溢れるオーダー窓口。

それはドアを入ってすぐ右手にあるジェ。

赤やオレンジは温かさや積極性を感じさせる暖色。青は寒さや消極性を感じさせる寒色。

黄色や緑は中性色と呼ばれてて、どちらでもニャい色。でもこの店はライティングの強さゆえか、この黄色や黄緑は明らかに暖色感スゴッ。

またか。えらく小さな字でメニューが!。しかも英語だしー目線より高いとこに掲げられてるしーでプンプン!。

こっちは奥のダンスフロアー入口に掲げられたメニューボード。今度はインジゴ色に薄暗い文字。

何ら、みみみ、見えにゃあああああーッ!!!。

ん?。なぬ?!。目を閉じて心の目を開けよ?。マジか?!。

四苦八苦しながらやっとこメニューを注文。

先に席を確保せず、まずは注文が先だジェとマドグチで云われ渋々従う~。

その注文窓口の左がこの観葉植物ガラス張りケース。

その左、つまり店奥に見えているのが厨房。コックが宇宙人かどーか、ここからでは分からニャア!。

人だ!。人だったんだああ!!!。その瞬間、両目からゆるゆると湯のような涙が一気にあふれ出しボクの美しきマツゲを濡らシュの。ショなの。

その熱き液体は冷ややかなるステンレステーブルによって氷のツララとなりてボクに襲いかかる…、そんな一瞬の映像が浮かぶのもこの店の特徴の一つ。

お前ただ独りが感じる特徴じゃね?。

いや、ボクちゃんただ独りではなヒッ!。

見よ!このウォータータンクを!。

彼もまた、彼女もまた泣いてヒる!!!。UFOにさらわれる前、コレも確かに人間だったのかもしれニャあ!。

などというSF的思考がとめどなく脳裏に浮遊する午前。

早くバーガーこないキャ?!。それ食べればたちまち現実に引き戻されるのにナー、だ。

さて、壁際にもたれてっと!。

目の前に展開する景色を楽しむ。明るいとこが入口。

コンクリート打ちっぱな店内が近未来感を演出ね。いいわ。ゾクゾクしちゃう。

壁際Lの字型にシートが配置。ボクちゃんが座ってる席はこの写真の一番右。

写真からは外れてまッシュ。

何だかタバスコのキャップの赤が目立っちゃって、まるで灯台!。

厨房のトイメン(対面)が見えるっしょ?。ONの字が見えてるのは隣のビル壁面なのれす。

来てしまった。とーとー、バーガー来たッ。う~ん。

このお店は “サイズの魔術師”。例えば、

一人の人間が左右それぞれに白と黒の手袋をした時、白手袋の手の方が黒手袋の手より大きく見えてしまフ錯覚ってあるっしょ?。

シロは膨張色でクロは収縮色だから。

この場合、深緑のカップに黒いコーヒーを入れると暗い収縮色に。

ハンバーガーは温かみのある暖色系だからカップと比べると、目の錯覚でバーガーは実際の大きさより明らかに大きく見える。

さらに、ハンバーガーを大きすぎる皿に配置すると、圧縮感がなくなってノビノビとした解放感のあるものとして食い手には映る。

こうゆう手品じみた手法って魔法みたい。でも魔法じゃなくて錯覚。

こうゆうのって日常生活の中でもナニゲに使われてるよネー。近年、黒い服を着る人が多いけど、それって存在の実存隠すからー。

身体の存在感が周囲から薄くなるってわけだ~。自分が目立ちたくなヒ!、の切なる願いの究極心理だべ。

自分の体形隠したいはずの人が上下真っ白な服を着てるのを見る時、アータクシ決まっていつも新鮮な驚きに満たされてしまいますのよオホホ。

白は服自体が目立ちまくる。目立たない地味な自分自身を周囲にメッチャ認識させるのに最強!。体形は膨張して見えるけどもー。

アア、人間ていいなって!。

ハッ!と身構えるボクちゃん!、1秒、10秒、1分……。パンズィら遂に現れず。

ところでだヨ、当店のバーガーは内容を見せないタイプ。つまり、何が挟み込まれてるのか一目瞭然!て視覚処理を嫌ってるのヨ。そなのヨ。

挟んだ具材をキチンと層にして見せるお店と、ウヤムヤにするお店。

両極端に分かれるのがこの業界の特徴のよーな気がしてニャらニャーのは、アタクシだけざんすか???。

「挟み具材隠し」の中で最も多いのがパティ。バーガーの命ってパティじゃないっスかー。

それ隠しちゃいけんばい~。視覚的ウマミの醍醐味も奪っちゃうやんケイ、ぷんぷん。

肉質や厚みをごまかすためにチーズで覆ってしまフ、ってやり方が一部のバーガー店で横行してるネーン。

堂々と具材公開なお店のバーガーは高さがあリュ傾向。非公開なお店のは大抵軽くバーガーを潰してるきらいありでしょーが。

その点、ここグッバイは見ての通りパティ大公開でベリヒグッド!。

ひと目で肉質、厚み、大きさが分かるってもんラよ。

肉質バツグン、厚みは並、大きさはやや小さめ、といったところキャ。

しっかし、このお店のバンズはおいぴい!。

生地が甘め、切り口も良ぉくトーストされててサックサクやおまへんか!。

GOOD VIBESの刻印も入り、ビシリ!あるいはドブキュ!とキマッた感あり!。

コーフィーは軽い味わい!いっくらでも飲めちゃうんだから~ん!。ゆえにハッ!と気づいたらカップが空っぽ!。

「いつ飲んだんだよぉぉぉーッ!!」と動揺のあまり絶叫!。

「分かンない?。それはさっき君が飲み干したんだよ。ホントに実際そうなんだよ」

とつぶらな瞳のバク2歳がテーブルの下からボクちゃんを見上げる(口まわり、明らかにキラ光るコーヒー)。

ボクちゃんは軽く頷いてみたが、そもそも何故コイツは此処に居るのか?という疑問は最後までゴム風船のように膨らんだまま。

ふたたびバーガー食いに復帰する前に口の中を水でシャワリングすることに!。

つべたい水が冷ややかにボクちゃんを見据える中、気まずい気分でステンレスのウツワを持ち上げる。

「ドゥビ、ドゥビ、ドヴィッドゥ~♪」

相当な低音、低く聴きとれぬハミングを繰り返すステンレスのウツワ。ボクちゃんが水を一気に飲み干す瞬間、それは止まったのだった。

バンズクラウン(上のバンズ)の裏はシンプルにバターが塗られてるだけ。

ソースを使わずに肉の旨味だけで味わって欲しーというお店からのメッセージ、了解ッ。

相当な自信だべ、こりゃ。

ケチャップ&マスタードも置いてないしネ~。

トッピングを試みたピクルスは酸味と塩気がキチンとある大人のやちゅ。王道なやちゅ。

コレが熟成肉パティにキリリとしたサッパリ感を足していてだネー、バーガーの旨味を更に高みに押し上げる、とても良い仕事をしていたー。

マ、トッピング最少のシンプル過ぎるバーガーだけどもだヨ、具材それぞれの品質が高いので食事中に発生し始める満足度数はみるみる上昇なのであったげな。

唯一気になっちゃってやまないのはだヨ、バーガーに突きたてられたハンバーガーピック!。

何と紙コップコーヒーのミルク&シュガーかき混ぜ用の使い捨て棒だってことラ~。

あのアイスキャンデーの棒みたいなやつ。せっかくの無機質ステンレスUFO感覚がぶち壊し!。

一気に安っちくおとしめられてすまいますたー。こんなとこケチってどーしゅるッ!。

このお店は牛肉パティのみならず、パストラミを挟んで食べるバーガーが目玉で売りなんだけどネー、今回は気象病チックでスタマック全開フルスロットル無理。なわけで回避のクソ哀れなボクちゃん。

とっころで、店名の【グッドバイブス】の意味、知っとるケ?!。

「何か、い~感じの波動が来るよ~ん」みたいなニュアンス。例えばだヨ、

「ねぇ、あのヒトのこと、どう思った?。どう感じた?」

「グッドバイヴス」(いい波長だった)。

みたいに使うのでフェ。仕事とかでも

「営業かけてみて、相手サンの感触どーだったの?」

「グッドバイブ~」

なんだけど…。う~ん!。どーかニャあ!。日本じゃ違う意味の方にとられかねニャーし!。

オホッ?!。

この角度にして初めて発見されるトメイトウの面影。その憂いに満ちた横顔!!!。

なじぇトメイトウをかように隠したのか?!。

一体何の得があるっていうんだよぅ!!!(激しいオエツ)。

しかもトメイトウの厚み、大きさも最後まで謎のまま。結局それは分からず仕舞い。判明することが無かったのである。

オメーがレタスめくって確認しないからだろーがよ!。

ググッと天井照明にかざせば光り出す、ツルクシャ食感のバンズ!。

生まれてまもなく刻印を刻まれるという数奇な運命をたどりながら今、ボクちゃんという小粋な豚坊(ぶぅぼぅ)の体内に吸収されよーとしているサガ…。

牛100%、粗挽き熟成肉のパティ。

肉感強し!。見ての通り、武骨な形のパティ。

噛めばしなやかな口当たりの中、ときどき歯ごたえあるゴリゴリ感が旨さをググッと引き出す。

肉の旨味が全開、間違いない味わい!。バーガー食いたくて店に入ってみた、って人をガッツーンとドストライク満足させちゃうバーガーだヨーン。

パティの味付けは強めの塩とコショウのみ。それゆえ甘みのあるバンズといっしょくた、モギュモギュ噛めばだなー、相互作用で大輪の旨さ華が咲き乱れちゃうわあッ!。

牛肉そのものとしてパティを味わえるから満足感が半端ニャあってわけだー。

食べ進むたびに、旨い肉食ってんだニャはは~💛としみじみ。悦び満ちあふれ、赤ちゃんだったら感極まってオムツも濡れる街角、そんな風情あり!。

▲隣のディスコスペースの方々向け専用の飲食出し口。

隣のイヴェントルームに侵入してみた。ほほう?。ここは?。

ここもやっぱグリーンなるライティング。漠然と一種独特な雰囲気を醸し出しとりまフ。

ナイトにニャるとイモ洗いで人々が踊るのホ~?。

端っこにだネー、このよーな物があったジェ!。DJが何かパフォーマンスやんだね、きっと。

このお店は移転を繰り返し、ナカメには今年オープン仕立てだってこともあって、お店情報は未だほとんどニャいッ。

ゆえに、このスペースの使用用途が実際何なのかは不明でフ。ディスコチックに見えただけで全然チゲーよ、かもしんないしー。

マ、今後とも温っためた目で見守ってゆくしかないニャッ。

ニャニャッ。