味の色どり万華(まんが)

可愛くって美味しいケーキが食べたくなったら【カカオエットパリ】にスキップらんらんッ!

カスタードめし467

▲店内壁面を飾る豪華極まりないポスタア

遂に人々が待ち望み果てていたGWの中盤がやって来てしまったあーッ!。

同じGWでも初日と中日ではまるで旨味が違う!。ギョーザを思い浮かべて欲しい。端よりド真ん中!、これがコンニチ日本の新常識に他ならない んだっけ?。え。なに。分かんない。

なわけでー、本日ボクちゃんたら10歳姪のガキンチョ(以下GTと呼ぶ)のお守りを肉親らに押し付け果てられた結果だネー、「何か甘いもん食わせんかよア~ン?」とGTに凄まれてしまいココ武蔵小山商店街パルムの中に存在し果てるパティスリー【カカオエット・パリ】へとけだるくユラ~っと入店してしまったというわけなんだー。

本店は東京中目黒、コチラは2号店ってわけ。フランス人オーナーシェフのジェロ~ムったら椛澤(かばさわ)さんとこれらを立ち上げたんだって!。

「ココったらイートインあんだね。へっへっへ、いい店知ってんじゃ~んトッツァンよぉ~。さすがアホンダラ食べブロやってんだけあんじゃねーのよ、ええ?。ククク」

「そいつぁーどうも。マ、GWなのにイートイン空いてて良かったぁ~」

「そんなん最初っから読めてたねー。今は真ッ昼間の12時チョイ。そんな時にケーキ食べに来る者、数人ありや?。まず辛いもんヨ、メシは。ケーキなんざーそのあとだって常識、今やみんなの前歯の裏にだって書いてあるんだぜー」

「GT、なんだそんなこと知ってんの?」

「プッ。あんたの姪だからだよー」

GTがケーキとドリンクを選んでいる間、店内奥のチャーリブラウンなどを眺めて過ごすボクちゃん。

このフィギュアの向こう側はケーキ工房なのヨ。ソなの。

ショーケースの右手壁面はこんな感じ。

うっかりケーキを買いに入った両親らったら恐るべき我が子らにこれらをもねだられ、せがまれ、空しく抵抗を試みるも「GWなんだからいいじゃんかー!」という伝家の宝刀を抜かれてしまい、精魂尽き果てやむなく購入に至るという伝説。

その可笑しみ。滑稽さ。どーよ。

▲タルト カカオエット

795yen

店名の「カカオエット」を冠する当店の顔。キャラメル落花生とバニラのタルト。

「なかなかユニークでオシャレなケーキを選んだじゃ~ん。案外美的センスあんだネー」

「違ェーよトッツァン。ココのはどれ選んでも結局オシャレでユニークなんよ悪りーけど。アタシの美的センスなんてノミのふんどしほどの締め具合だかんねー」

なるほど一理ある。こいつぁーボクちゃん1本取られたかー。

のぞき窓の向こう、パティシエがケーキをば制作中。

当店オーナーシェフのジェローム・ケネルさんたらスゴイのヨ。パリの三ツ星レストラン「ルカ・カルトン」でシェフパティシエとして君臨してたってゆーんだから、

あらまあステキ!。おやまあミゴト!。

▲スタッフ着用のユニフォームはお店で販売中!

「かつてはオレもああやってこの世に生み出されたのかー」

そうケーキにシミジミしてほしくってこのポイントに置いてみました。

「ふ~ん。で、ケーキは何て?」

「何ても何も、泣き崩れちゃって言葉にならないんだ。さすがにどう声をかけてよいのやら、まいったよ(苦みのある笑い)。

「そーだったんだー。トッツァンもいいとこあんじゃん」(GTの目にキラ光るものあり)。

このトロッとした食感の生キャラメルソースが何とも言えずおいぴい!。例えるとカスタードクリ~ムの食感!、とGTは云うのだがボクちゃんはヒトクチたりとも貰えなかったわけで真実は蚊帳の外。

え。だったら今が夏でなくて良かったんじゃね?。

生キャラメルの周りには何だかよく分からないクリ~ムが!。この2種がオクチの中で混じり合って3時のオヤツに金字塔を打ち立てるのかも?!。

「でも今3時じゃねーし。トッツァンも金字塔とか持ってきてねーし。第一その金字塔とかって全長どんくらいあんの?。みんな知らないくせして金字塔うんぬんって云ってんのおかしくネ?」

▲アメリカーノ

450yen

「このマグカ重ッ!」

手首がネンザしそーだと歯を食いしばってコーヒー飲むGTを見てニヤリ。

バカなことばっか言ってる奴のマグカはどんどん重みを増していくんだぜケケッ。広辞苑かなんかで読んだことあるなー、そーゆー真実。

カカオエット・パリのオリジナルデザインがカワユラ!。向かい合う2匹の小リス…。

小リス?!。

「これリスに見える?」と聞くと、GTは

「てか、カバを立たせて耳を肥大化させ、ホンモンのリスのシッポ接続して完成じゃね?知らんけど」

▲商店街に面したウィンドウ側にもカワユラな品々が!

「1個食べて次に注文すんのがどれか分かった!」

などと謎めいた言葉を残しGTは再びコメツキムシのよーにビトーンと跳ね起き注文に向かう。

むろん支払いはボクちゃんの財布の中に眠っているものだ。いわゆる都市鉱山みたいな。

ボクちゃんもナニゲにショーケースを覗き込んで見る。

はっは~ん。

GTが選ぶのはイチゴが乗ったヤツではニャいかッ?。

▲ショコ ブール キャラメル

780yen

違った…。こんなバクダンみたいなのを女子が選ぶとは思わなんだ思わなんだー。なんか見た目のインパクト凄すぎッ。

▲アメリカーノ M

450yen

黒いチョコケーキには黒いマグカップ。

「さっすがスタッフしゃん心得てんね~」とボクちゃん。

「でもカバリス1匹じゃん。もう1匹、失われたんか。ハートもねーし。てか、この周りの小さい丸の集合体、なんか過去のメモリーみたいじゃね?。もしかして別れたんか」

GTは確信めいたうなずきをすると席を立ち、スタッフに黒丸の上のマーガレットの材料は何か、と尋ねた。

「砂糖ですけど何か」

「別に」

などと冷ややかな会話は瞬時にして終わり、着席したGTは「マーガレットだけトッツァンにやるよ」と優しいお言葉。

「いらんがなッ」

冷ややかなる会話第二弾終了ッ。

注意深くナイフでケーキカット。「こんなんでどう?」と切ったGT。

「バッチリ」と写真を撮り始めるボクさん。

「ブログやってっと大変だネー。すぐ食えないからー。早くッ。もういいから早くッ」

出たああああああーッ!。黒球体のド真ん中から遂に秘蔵中の秘蔵であるところの生キャラメルがとろぉ~り!!!。

キャラメルソースとキャラメルジャムの違いって何だ?。素朴なボクちゃんの疑問にGTは

「キャラメルジャムなんてあんの?。今作った?」

確かに。ボクちゃんが勝手に作り上げた幻なのか。とっさに出た言葉だったのだが…。

GTはチョコレートが濃厚過ぎると残した半分をボクちゃんに譲り渡して下さった。

食べてみると確かにヒッジョーに濃厚な苦みッ!、カカオの精霊カモーン!。

中身はほとんど残ってなかったものの皿上に残っているわずかな痕跡をスプーンで必死にこそぎ取って舐めてみたところ、正体不明なれど全くもって美味だった!。

▲シューキューブ ヴァニーユ

460yen

知らぬ間にGTは次のケーキをゲットしていた。オーダーしたものはスタッフが席まで運んできてくれるのネ。

四角いシュークリームだって。

オメズラだからマスコミがTV雑誌でバンバン紹介。

四角いのもさることながらシュー皮がシュー皮に見えニャいッ。なんか干からびたスポンジみたくに見えるジョ。マ、問題はソコでニャいか。味だよ味~。

中身はカスタードクリ~ムと生クリ~ムの二層。

「これはウマッ!。でもシュー皮はイマイチ」

とGTは不満顔。「想像と違ったー。残りはトッツァンに上げるよー」

えっ!、と目を輝かせる残飯処理班!。食べてみると確かにこの作品はイマイチ。シュークリームと命名はチーと無理があるッ。

なるほどひれはれ、四角いけど食べてみたら全くシュークリーム!っていうのがいいんだけどニャ~。

衝撃。

え?。まだ食べるの?。

「はあ?。払うのアタシじゃないからー。こんなチャンスをアタシが逃すと思ってた?。アハハン、一度狙ったら最後、雷が落ちてもかぶりついた足首からクチ放さないからー(屈託のない笑顔)」。

スッポンなのか?。

▲クレームダンジュ

601yen

ぷっ。見るからに生卵王子といった風情。

しかもヨードラン的な赤みの強い黄身の濃さ!。

下の丸いやつの表面ったら和菓子でお馴染みの求肥(ぎゅうひ)だって!。

クレームダンジュって名前の「さくらもち」なのだー。まあるいとこは「指で押すとプニプニしてる」とGT。

中身たあっぷりの桜クリ~ム!。桜餅の香りがほんのり漂よっててー、それを包むモッチョリンとした求肥とは対照的な食感でー、それが脳をウフフンと喜ばせてやまなヒッ。

求肥は甘めだけど桜クリームの甘さとバランスがよく取れてるって感じ。

ボクちゃんは白玉大好き人間。ゆえにこのケーキだけは半分食べさせてもらったー!。

何てったって、求肥は白玉粉に砂糖と水アメを入れて練り上げてから蒸したものなんだから~ん。フニフニモチモチがたまらんでヨ~。

丸ダマの上に黄身みたいなやつが居るがコレは桜ジュレ。何で桜色してないのか不安だが、マ、オレンジ桜ってのも風情なしでありつつオモロかなと。

桜ジュレったら桜エキスだの桜の花びらが入ったジュレのことでー、ジュレっちゅーのは液体をゼラチンで固めたものなんだとサ。

周りはピエロのエリみたいな生クリ~ム。それをGTが食い散らかしこのよーな無残なお姿にッ。

ウォウ!。

桜クリ~ムを掘り進んでいたら、突然視界に拡がるカシスソースの鉱脈ッ!。

ジャム状でねっとりコッテリ!。甘酸っぱさ最強!口にすればスィーツ天国遊覧飛行気分ッ!!!。

食べながら和洋折衷ケーキの面白みがふつふつ。やっぱ創作チャレンジって大事だよネ~ン。

求肥と桜クリ~ム、カシスソース、夢の競演!。歌舞伎者がボリショイサーカスで会場を沸かす不思議さ!。最後のヒトクチまで堪能いたしまスたッ!。

▲アメリカーノ

450yen

なんか未だに肌寒ッ。なかなかホットを手放せないこの頃ラ~。このアメリカーノはケーキネームプレートに星印が付いてればセットドリンクとして450円で飲めるのだー。

アメリカーノってやつァーエスプレッソをお湯で割ったコーヒーなもんでー、結構苦みが強いし濃いッ。でもココのは老若男女誰でも飲みやすいシロモノ。軽くてふわっとした香りの優しいやちゅだったー♪。

GW終わればGTはもとの函館へと帰ってゆく。

早くッ。一刻も早く帰ってくれッ!。