味の色どり万華(まんが)

ピッツァ世界選手権2連覇山本尚徳のお店【ダ イーサ】で移転前にピッツァむさぼるの巻ッ!

カスタードめし410

日本列島に「ピザ」ではなく「ピッツァ」であることを浸透させた立役者:山本尚徳氏本人が日々ピッツァを焼き続けるピッツェリア

【ダ イーサ】が近々移転するンだッて!。

ガァァァーン!、遂に来たかXデー!!!。

青葉台の山手通りに面した最高のロケーションを捨て去り移転するという山本氏の決意英断、多くのファンにしてみれば至極納得!のウムウム感暴発であることだろーネ!。

中目黒の地に2010年にオープンして以来、日本列島のみならず国内外から怒涛の集客を展開してきた当店だけどー、いかんせん店舗のアチコチにガタが来ていたことは誰の眼にも明らかだったべ!。

目黒川沿いのローソン跡地に出店するのでは?!

などと噂も飛び回って入るものの真意は定かでニャいッ。マ、そのうちすぐさまコトの真相分かるでショ。そしたら、

おやまあココに?!。あらまあソコで?!。はらほろひれはれな新店舗ミゴト!、と大向こうが唸るのでしょホね~♬。

現在(2024年10月19日)のお店ったら

「店内にいても屋外(苦みのある笑い)」

と多くの人が証言するスタイル。

世界ピッツァ選手権(伊・ナポリ)2年連続優勝(2007~’08年)

というイタリア人さえ成し得なかった金字塔を打ち立てた日本人は2009年も同大会で入賞、その翌年には早くも鳴り物入りでナカメに自分のお店をオープンしたのであったジョェ。

近年、お店の環境に関して客側から多くの要望が噴出していたことは周知の事実。

「ピッツァは旨いのにもったいない!」

だからもう、そこんとこ解消されるに決まってる新店舗にゃ期待せずにはいられなヒッ!。でもまあ、新オープンともなりゃ~当分入店はむずかしくなるんだろーニャ~。

人々が怒涛の如く押し寄せ、予約さえままならないテンヤワンヤになるに違いなヒッ(ホホにきら光る涙。さっき水飴)。

店内入ってすぐ、目の前に飛び込んでくる薪窯の巨大さには誰もが目を剥く!。

ピッツェリアでよく見受けられるドーム型タイプではない巨大BOX型というのも驚くべき見どころ。

この窯から焼き出されたピッツァがお客のテーブルに運ばれる迄の時間の短さには誰もがド肝を抜き取られるしッ!。

スピーディーな提供が驚異の客回転の速さを生み出し、長蛇の列もみるみる店内へと吸い込まれてゆく効率の良さ!。

だった。………が、最近では列の長さも淋しい限りではあったよネッ、シクシク36。

芸能人も多く訪れる人気店だけどー、小麦粉やオリーブオイルの価格高騰には他店同様に悲鳴を上げざるを得なヒッ。

店舗の老朽化に加えメニュー価格値上げがダメ押しになった感アリッ。

しっかし、それはそれとして、ピッツァ焼いてる人が「徹子の部屋」に呼ばれるって、一体どんだけすごいことか。それってものすンごくウルトラCなんでないきゃ?!。

目の前で山本尚徳氏が女子スタッフと談笑しながら本日開店直後のピッツァ2枚目を焼い取りまフ。

なんでそーだと分かるかッてーと、開店と同時に入店した客はボクちゃんと他にカップル1組。ボクちゃんたら着席と同時にオーダー。

8分後の今、目の前にボクちゃんのピッツァがご到着だから~。

焼き上がったピッツァはピールから即座に窯右脇に置かれた皿の上にオー、ターニサーン・スライディングッ!。

スタッフが手早くピッツァを6等分にカッターで切り分けッ。その様子を厳しくチェックする山本氏。

▲COCCA たまごのピッツァ

2475yen

〈トマトソース、モッツァレラ、バジリコ、タマゴ〉

これはボクちゃんがダ イーサ初来店時にオーダーしたものだヨーン。

事前に食ベログで仕入れたクチコミ情報に恐れおののきつつの訪問であったのヨ。

“店員の態度が冷たくサービスがなってない!”

という複数証言はだヨ、ボクちゃんに対してはメッチャ皆無ッ。むしろ真逆でさえあった。

それどころか、ビックリ仰天スたのは

「コレ、忘れものじゃないですかッ?!」

と店を出たボクちゃんを数メートル追って来たスタッフさんの手にはティッシュ(よく通りで配ってるやつ)!。

ソレって確かにボクちゃんがさっきまでテーブルに乗せてたやつ(残りあと数枚)。

「あ、ありがとーございまスッ!」

ネ?。このよーに「論より証拠」、真実は身をもって確認せよーだべ!。店員さんの顔にはひたむきさ感もありッ。さわやかな秋空の下、好感度爆発ッ。

「コッコ」というのは他店で云うところの「ビスマルク」だべ。

マ、ビスマルクはドイツの首相だっからネ。イタリアのピッツァのネーミングにゃ似つかわしくなヒと云われリャそーかもネ。

COCCA(コッカ)はとーぜんイタリア語。

意味は「雌鶏めんどり」、総じて「かわゆい子」。

なある。その方がビスマルクよか日本女子にはウケるかもだナ~。

さてさて、すんごい冠かぶったピッツァのお味は???。

自らのベロにてジャッジせよーん!でパックンチョ!。

モギュモギュモギュとフレッシュな歯ごたえ有りッ!。

ウ。美味いぃッ!!!。

ピッツァ中央からコルニチョーネ(ミミ)に至るまで、生地の厚みはまあまあ有る方。

それは噛み応え十分。固いかと問われれば、やや固い、と。

柔らかくないかと問われれば、しなやかさの方が強い、と答えリュ。

モチモチしてないの?と聞かれれば、モッチモチじゃないけどモチモチだよ、と。

ムチムチ感は?と尋ねられりゃー、生地の凝縮感ありだから大声でYES!、と。

なるほろひれはれ!。確かにこの生地ったら別格!。ありとあらゆる生地食感の要素を兼ね備えてるかも!。

固いけどしなやかだし、モッチリしてるけどムッチムチ感もある。

二刀流どころか一体、何刀流になっちゃうんだろ?!。

カリカリの歯ざわり、シャクシャクの歯ざわり、モフモフのほおばり感、モグモグの噛み締め感、

それらは生地の所々で刻々と変化してゆくイメージ。

見知らぬ土地を歩きながら目に映る光景の変わり身の早さに驚いてばかり、ってあの日のような…。

半熟卵の食感にビックリしたぜよ~。これまでに味わったことのないフィーリング。味もそう。

半熟卵の味や食感なんてどーれも同んなじヤンケ~。と今まで思ってたんだけどニャ~。

違うのヨこれがー。何て言ったらいいか説明しづらいけどー、おいぴさヴァージン。

料理って呼ぶにふさわしー半熟卵。不思議。

そだそだ、「かわゆい子」って美味しさの表現、いっちゃん当たってるかも~。

そんなこんなで1回目の訪問に大満足したボクちゃんったら翌週にも再来店ッ。

今回も平日開店5分前、11時25分に到着ッ。先客4名。

こないだは窯の目の前2人掛け席だったけど、今回は右奥の壁際2人掛け席へといざなわれ~。

前回同様、水はチャンと出てきまっせ~。出てこないプンプン!てクチコミも複数あったけどネ。もちろんそれがウソだとは思わニャい。ボクには出てきたってだけラ~。

▲トランティーナ

2915yen

〈黒オリーブ、アンチョビ、オレガノ、

バジリコ、トマトソース〉

大好きなアンチョビを食べてこのお店のピッツァジャッジしようかなっと。ナニゲに黒オリーブも食べたい夢心地だったのでコレをばオーダー!。

おおっと。さっそく出てきたヤチュはドメッチャ黒オリーブのパンチが効いてるでないの!。ピカピカに光り輝く黒オリーブ!。こんなデカいの見たことニャあ!。

この黒オリーブ、塩辛さ控えめで甘さあり!。おいしーからゴロンゴロン乗ってるのは大歓迎ッ!。

それにしても、この具材の偏り方ってどーよ。他のチトもクチコミで指摘してたけどアバウトの極地ッ。

几帳面な日本人からしたらアリャリャン・コリャリャンだけどイタリアンならノープロムレムどころか真骨頂なのでせうー。

激しく偏った配置で乗せられてるとこが、むしろダイーサらしーのかも。乱雑ランダム上等ッ。

みなはん、やったら “本場イタリア” だとか “本場ナポリの” って口にするけどサー、それってピッツァだけじゃなくって人種のDNAもキチンと受け入れないとダメダーメだよぉ~。

日本人が極めて几帳面だからってサー、ソレを世界基準に持ってきたらイカんぜよぉ~。

とはいうものの。アリッ?。手前のコルニチョーネの一部がニャーでよ。

ナイフでそぎ落としたかのよーな…。焦げすぎてカットしまスたか?。

マ、いっか。そーゆーアバウトなとこも伊達男(だておとこ。伊の男達?)っちうイメージに該当だっからネーだ。

生地は初来店時に紹介した通り!。本日もキッチリ裏切らニャーそのウマサ!。

今回はマイルドテイストな半熟卵と真逆、ビビッドテイストのアンチョビ。

食べてビックリ!アンチョビの美味しさにノケゾリを禁じ得なヒッ。

だってだって!。よくどこにアンチョビが?って首をかしげる香り付けだけのピッツァもあるけどネー、今食べてる奴ったら前面にアンチョビの味がビシリバシリブーと出てきてる!。アンチョビ凱旋パレード!。

「アンチョビさん、フロントまでお越しください。お客様がお待ちです」

のアナウンスを真に受けてスッ飛んできたアンチョビのその旨味、美味しーッ!!!。

またまた日を改めて後日来店ッ。

いつものよーに平日開店と同時ッ。1番乗りッ。写真左手の席に案内されまスたッ。

前日、サイトで映画「SHOGUN 将軍」の記事見たあと、ナニゲにネットサーフィンしてたら俳優の浅野忠信がダ イーサでホホエマ顔、ピッツァ食べてる写真見つけちゃって~、それでミーハー酔いで早速来てしまったってわけなんだー。

▲マリナーラ

2035yen

〈トマトソース、バジリコ、ガーリック、オレガノ〉

今回で来店3回目だべ。3度目の正直ッちゅーことで、ここは1番、原始的なピッツァと呼ばれるチーズなしにチャレンジしてみたのだー。

コルニチョーネ(ミミ部分。イタリア語で額縁)に入った絵画は一面真っ赤なトマトソース!。ひとくち食べたら「ひゃ~美味いッ!」。脳はウハウハ悦びソク気絶ッ。

改めて生地に言及すっけどネー、明らかに他店と一線を画すジェ。噛みしめると微妙に不思議な美味しさがじゅんわりわりと滲み出し~。

そこんとこが2連覇の評価対象だったのかもだネーン、とつくづく。

焼け焦げもマックロコゲと全然違ってて苦々しさゼロリンコ、「美味しいお焦げ」にちゃあんと仕上がってまっせ~。

オリーブオイル香るトマトソース。

その、量の多い少ないがピッツァではよく取りざたされるけど、このお店のは不思議とそーゆーことに頭がいかニャいマリナーラだべ。

たっぷりのソースでなし、チェリートマトの半切りで満たされてもいないけど、まったく確かに確実な美味しさにミジンも揺るぎがニャッ。

ピッツァ自体には塩気がシッカリと。

生地の旨味とトマトソースの合わせ技1本!な一品。

時間が経ってくると生地はジョジョに固くなってくるタイプなので、それがキライな人は時間との競争になるべヨ。

シンプルで優しいトマトソースと深い味わいのある生地、その両者を活き活きとさせているのが若くて甘いスライス・ガーリック。この香りと味わいが強烈なんだってば!。

この素材を使用した効果はどうだった?、と問われれば

「まさしく120点!!!」

そして早くも来店4回目の朝を迎えることとなる。

今回は総菜なし。

4種のチーズとハチミツが奏でる愛の讃歌ピッツァに照準を絞っちゃったあああ!。

▲クワトロフォルマッジ

2970yen + はちみつ100yen

〈モッツァレラ、ゴルゴンゾーラ、タレッジョ、パルミジャーノ〉

目の前にコレを置かれた瞬間、「う~ん、満足ッ!」。

何がって、このピッツァのいびつさ加減がサイコー!。なんちゅーか、味わいがあってハンドメイド感が全開フルスロットル!。

機械的な円形よか数段オミゴト、目で食べる旨味もMAXに!。

見たまえッ。ただイビツなだけでなニャいッ。

ちゃあんとデベソまで備え付けられているのだジョエ!。

「いびつな形は いびつな厚みを呼ぶ」というボクちゃんの家訓通り、真横からの模様眺めもこの通り!。波打つチーズの海面がサーファーらのチャレンジ精神をくすぐる。

チャレンジ精神はくすぐられて大笑いした挙句、海のモズクと消え去った~。

ゴルゴンゾーラがまるでアクセントのよーにチーズピッツァを飾るヨーン。

ねっとりとした食感、それに何てったってマイルドな塩気がハチミツとのコラボには欠かせない!。甘じょっぱいテイストこそ、皆ハンがクワトロフォルマッジに期待してやまないキモだからネーン。

ダ イーサのピッツァ生地に「フワフワ」の要素だけはニャいッ。

山本氏の師にしてナポリピッツァ界の重鎮でもあるエルネスト・カチャッリ氏の教えがそういう生地を生み出しているのだろーネ。

フワフワのパンケーキに蜂蜜、と異種格闘技リンクしないのはムッチリでシコシコ、モッチリ生地のおかげだー。

いかにハチミツが足されよーとも、この生地がピッツァを最後までピッツァたらしめてるといっても過言ではニャいッ。

生地を半折にして手持ち、かぶりつくとワシワシという噛み音が聞こえ、そのセレナーデを聴きながらハチミツとチーズのランデヴーに酔う!。

店在時間わずか40分の至福タイム!!!。

嬉々として生地の部分部分でビミョーにハチミツの量を調節している時の悦び!。

もー気も狂わんばかりッ(^^♪。

生地の内部。微妙に空いた穴が生地のクッション性を高め、噛んでいる時の軽快なリズムを生み出してるのよネーン。

▲ヴルスト・マイス

2915yen

〈モッツァレラ、ヴルスト、マイス、バジリコ〉

ひゃぁ~ウマゲー!!!。

とーとー本日来店5回目。おそらくコレが旧店舗最後の訪問となるでしょホ。

ヴルストはドイツ語でソーセージ。

ドイツのソーセージを使ってっからこのネーミングのピッツァに。

マイスはイタリア語でトウモロコシ。

ツルッ、プリッ、の食感を持つコーン。食感むっちりモッチリな生地。そしてモムモム肉感なヴルスト。

3者を同時にほおばって噛みしめると、それはそれは噛みしめる喜び満載の食事!。

噛むごとに旨味が口の中でメリーゴーランド!。

コーラの一気飲みってジェットコースター急転直下の一瞬テイストだけど、その真逆ッて感じ~。時間をかけて味わえるヨ・ロ・コ・ビ。

夜はワインでピッツァ、その他もろもろ。

やっぱ、お店にとっての稼ぎホンチャンは夜だから~ん。特にお酒ネ。

ランチタイム5回の訪問で、ボクちゃんがこのお店で頼んだドリンクは初回のみ。

コーラ900円。グラスの9割が氷!、っていう食べログのクチコミ多数は確かに事実。

それって、裏を返せばウチではドリンクオーダーしないでネッっていうサイン。

ピッツァだけで勝負したいんだオレは!!

という山本氏の強烈なる自信の表れだってボクちゃんは解釈。それって大拍手もんだあ。

そこまで上り詰めてみたいもんだよネ。

山本氏がこれまで歩んできた道ってサー、有るのはただひたすら旨いピッツァを焼きたいっていう願望と修練、根性、気迫、気概、そして執念。

それが結実したピッツァを食べさせてもらって大、大、大満足ッ!。山本氏の人柄云々なんてのは関係ありまっシェん。

ボクちゃんにはネ。