カスタードめし293
東急目黒線不動前駅から、屈強な若者なら全力疾走で約40秒。
遠くから見ても一種異様なたたずまいを見せる藍色城、それが今回ボクちゃんが目指すピッツエリア【ピザチェック】なのラ~。
山手通り(国道317号)の路傍、不動前駅からでもソレは目視出来るジョェ~。
インディゴ色に染め上げられた店舗!。
インディゴ色は “藍より深くオノレの内面と向き合う” 色として世界では知られる。日本ではあまり知られてニャ~。
聖林館というピッツェリアで6年修行した人が開いたお店だそー。今やトンビがタカを生んだのでは?と囁かれるほどの有名店にまでのし上がって来たよーだ。
オーナーはピッツァと真摯に向き合い、研究と研鑽を重ね、自問自答を繰り返しながら本家を超えるに至ったキャ?!。
今や本家もヘッタクレもない実力上等の時代。インドでは日本の【カレーCoCo壱番屋】の店頭にインド人が行列を作る有様。
アメリカのカリフォルニア巻を邪道だという日本人も居るしサー、日本のナポリタンを「こんなのナポリのパスタじゃない!」って叫ぶイタリア人も居るけどー、今や本場云々なんて感覚自体が時代遅れだべー。
改良を重ねてより良い物を作り出す。共通項はそれだけ、世界はひとつ。人類の作り出す最強なものが常に時代の『本場』なのでショホ。それがたまたま何処かの国の人だっただけのことじゃござんせんか~。
この【チェック】なるお店、今やピッツァ激戦区であるこの界隈NO1の呼び声高し、ってそれマジ?。
今回、それを確かめるべく来店したボクちゃんであったが、結論としてはソレってマジ本当。恐れ入り屋の鬼子母神だったべ!。
今まで食べたピザ生地の中でダントツ、ブッちぎり第1位!大賞受賞ーッ!!!。
入店、目の前すぐにあるラセン階段。それを1.5m上って見下ろした時の情景がコレ。
棚上のレコジャには1960年代急速に台頭するボブディランのお姿。
聖林館はラセン階段にビートルズ。コッチはラセン階段にボブディラン。どちらも向かう方向性(音楽性も、ピザカテゴリも)は真逆。
そりゃそーだべ。独り立ちしたからには修業時代とは違う未踏の新境地へ向かうは必定、それが恩返しってもんだヨヨーン。
あと1mで2階フロア、というところで見下ろした情景がコレ。飾り棚にはリーモーガンやジャニスジョプリンの文字がチラホラ。
どちらもディラン同様60年代を駆け抜けていったカリスマな方々。
リーモーガンなんて知らんがなっていうチト、「モーニン」って曲を聴いてみて。あーッ、これかあッ!って叫ぶことウケアイだヨ。
▲セットのサラダ
2階は4テーブル8~9席(窓際は3テーブル)、3階は3テーブル8~10席(うち窓際は2テーブル)。
1階は大きな薪窯と調理場で一杯いっぱい、客席なし。開店11:30に一番乗りを果たしたボクちゃんたら2階窓際席にシットダウン。
卓上のメニューをチラ見して即刻オーダー、他3名客を出し抜いてマンマと1番乗り。
マッハ!。それはマッハの男!、といった内容の歌詞をチンパンズィのテノール歌手が樹上でせつせつと歌い上げる恐怖に乾杯ッ!。
で、着席7分後にナニゲ、ナニゲにサラダが到着。
サラダは、定番のフリルレタスやロメインレタスが食べやすいようにちぎってあるジェ。ミニトマトにベビーリーフ、トレビスが彩りに華を添えまフ。
そういったおヤチャイに浴びせかけられたのが、白ごまベースで酸味を効かせたオレンジ系ドレッシングだってぇんだから、ほとほと開いた口が塞がらないほどのおいしさだべ!。
白ごまの香り、トレビスの苦みが大人ドレッシングをアッピールしてステキざぁます💛。
▲マリナーラ (トマトソース、ニンニク、オレガノ)
1280yen
ひとくち食べてビックリ仰天!。思わずのけぞって悶絶したべ!!!。
ピザ生地のモッチリ加減、ぷにぷにと生きた生地鮮度にひれ伏す思い!。
こんな美味しいピザ生地、生まれて初めて食べたあああああーッ!!!。
筆舌尽くし難し!。ベロチンの趣向は人それぞれだしー、このお店ったら百名店でもミシュランでもないけれどー、このブログじゃピザ生地部門ブッちぎりでグランプリーッ!!!。
美味しくないからピザのミミ部分だけは必ずと言ってイーほど持て余して残しちゃう。日本人ならずともイタリア人の7割がそーするそーだべ。
ボクちゃんもそういう傾向がピザ食べ歩き初期にはあった。だがしかし、美味しいお店を選定してから回るたび、ミミ残しの傾向はジョジョに減っていった~。
とっころが、このお店のピッツァは次元が違う。違いすぎるヨーン!。
残すも残さないも、どこもかしこも、ミミまで例外なく美味し過ぎて「誰が人にやるか!、やってたまるか!」状態。
そんな土台だけで楽勝決定状態に加えて、ニンニクのかぐわしさやトマトとルッコラの深い味わいが加わっちゃうんだからモー大変!。
あまりの美味しさに言葉を失う。無言でモクモクと食べ進むジェ。
噛むたびにシャクシャクという生地の発する音が耳の奥で心地よく聞こえ、余裕シャクシャクではない自分への苦言だとも聞く~。
そういったピザ生地との内なる対話を繰り返しながらモグモグる刻はまさに黄金。
国産小麦粉2種と天然酵母をブレンド、手ごねで混ぜ合わせたのちに専用冷蔵庫。100時間熟成したのち完成するという香り高きピッツァがコレってか!。
勿論、工程はそれだけじゃないよネー。それだけで、このよーな最強のピザ生地が出来上がるんだったら誰も苦労なんかしないモンね~。マ、門外不出の極秘企業秘密ってわけなんでショホー。
▲セットのコーヒー
小さめのカップに入れられてて、酸味は抑え目、だけど濃厚。まったりとした円やかさが特徴的。トロッとした食感のコーヒーに初めて遭遇。いままでどこに潜んでいたのやら、と悔しさで多少なりともギ~リギリ。
柔らかい口当たりで飲みやすいワワ~ン💛。なかなかなオリジナルコーヒーであったげな。
こらえきれず、またしても翌週来店!。開店11:30二番乗り!。今度も2階の窓辺。目の前には3階へのラセン階段。
3階にも上がってみたいけど、ソコに通されるは2階が満席な時、グループ客の場合だけだからニャ~。
▲ちぇっく (モッツァレラ、自家製チャーシュー、
半熟卵、ほうれん草、じゃがいも、コショウ)
1980yen
前回メニュー見た時、「ちぇっく」なる当店の名称を冠したピッツァがあったジョヨ。それが忘れられずに今回の速攻オーダーへと結びついた、というわけなんだー。
ホントに全くそーなんだー。
ただ、ネーミングが「カタカナ」でなく「ひらがな」になってるとこ、そこポイント。
きっと和風仕立てに違いニャーのでは?、と推測したらヤッパそうだったー。
チェックの「ちぇっく」はビスマルク?。と短絡的に思ったけどネ、食べてみたら内容のレベル高ッ。オリジナリティーもスゴッ。
さすが誇りと威信をかけて店名を冠しただけのことはニャるッ。すんごーくおいひい!!!★★★★★。
サルシッチャではなく自家製チャーシューってのはどーよ、と思いつつ食してみると、ウウ~ム、これまた納得の美味しさに舌が鼓(つづみ)をポポンポン!。
このピッツァに使用されているのは、安心と安全、美味しさを追求したという濃密な徳島県産たむらの卵。
ほほう、それは?と食べてみる。アアラびっくり!。マアマたまげた!。
卵の生臭みが全くニャい!。甘みのある新鮮な卵だってことが見ずとも一目瞭然!。昔ながらの風味とコクがあって美味しい卵の代表格だと思うヨーン💛。
コイツが「チェック」を「ちぇっく」に変えた張本人だべサー。
ハムは使われず自家製チャーシューが大人の味わいをもたらシュ。チャーシューの見た目もシブい。
ジャガイモは小さめで控えめだけどサー、全体に振りかけられたコショウと相まって具材ベストマッチ賞を受賞しかねないポジションにまで付けたって感じラ~。
ビスマルクピッツァに良く見受けられる “ルッコラの代わりにほうれん草” 、ここでも納得だべ。
濃厚な半熟卵の食感に歩調を合わせる柔らかいほうれん草の持ち味、
チョイとルッコラにはムリ。
皿に流れ出る厄介な卵もほうれん草ならすくい取りやすいしネー。
ピッツァ生地の食感、それは間違いなくパンのソレじゃニャア~。
お好み焼きのソレでもパンケーキのソレでもニャア~。
ケーキのたぐいでもクッキーのソレでもニャア~。
だっからピッツァなんだってば!。
他の小麦粉料理作品とは「似て非非非なるもの」でなければならニャア~!だってば~。
それって相当むずかしーのよネー。ナンチャッテピザか王道ピッツァか、それがピザ職人らの苦悩の線引きだあ~。
▲ティラミス
500yen
食後、ナニゲにメニウなど眺めていたら、ナニゲにドルチェをハズミで注文なんぞしてスまった。
ウ。美味し過ぎるモン食べてヤキが回っちまったキャ…。まあいいや。たまにはネって、どんだけたまにはネを速射砲すれば気が済むんだねアンタ。
なんだこりゃ。ウチウジンかい。たこ焼き島かい。
うっ。うミャアっ。