カシュチャアドめし317
今ただいま、ボクちゃんたら中目黒に有るブックカフェ【アンダー・ザ・マット】が2階に潜むと伝えられるマンションの階段登り口前に立っているんだヨーン。
山手通りを眼前に、全く見過ごされてしまいそーなこの標識。
穴場はこーして作られる、の典型か?!。
1階から2階への踊り場。「ここは、なんかいい香りがするジョェ」というプラカードが。
入口ドアを開けた瞬間(実際にはドアは開け放たれていた!)、目の前に飛び込んでくるのがこの光景。
室内インテリアの配置はその都度変化するそーだべ。貸し切り団体の都合とかでもネ。
このオモチャ箱のごとき様相、雑誌やロケで使われるのも分かるよーな気がしまっシュ。
店名の【アンダー・ザ・マット】は“マットの下”。ご存じ、マットの下に玄関ドアの鍵が隠してありまっせ、の意味。
つまり、「アンタは家族も同然。いつでも入ってきてネーン」というオーナーからお客ハンらへのメッセージでフ。
さー、入ろホ!。
アータクシがオーナーに指定されたのは窓辺の2人掛け席。
柔らかな午後の日差しがMY美しき髪にそそがれてビュウチフルこの上なし!。
摺りガラスの美しさも再認識してみましたのよ。これがただの透明ガラスだったら!って思っただけで甘い失神の予感さえ…。
そっと音を立てずに窓を開けてみたらば、ア~ラかわゆい!。
水浴びするスズメしゃん!。これって灰皿なんだけどー、スズメをニコチンまみれにしちゃかわいそーでなーキャ?。
奥の棚に懐かしのドーナツレコードずらり。LP盤と呼ばれるそ-だべ。
店内に流れる音楽はアナログだったのでフね。
かッ、感動ッ!。
ちなみに写真右手上部にオーナーはんの左手首が心霊写真のよーに写ってる~。
写真中央にぶら下がっているのは何かの動物の骨と歯だろうか。
詳しいことは考古学者ではないので明言を避けるが、コレが下がっているだけでこの空間は一気に博物館じみてくるから不思議。
お前だけがな。だれも不思議じゃねーよ。
しかしまぁ~、よくこれだけ、相互に何の関連性もない雑貨の数々を見事にバランスさせて配置しましたねへ~!!!。マジ感心!!!。
どの雑貨も突出せず、出しゃばらず、まるでワンチーム心得の条であるかのよーにオミゴトキャプテンなチームワーク。
複数の星が集まって遠方からはひとつの星に見えるのが昴(すばる)。
ゆえに、このSHOP自体がまるでスバルということなんニャ!!!。
左手の入口兼出口の前がキャッシャー。その右手がコレ。ざっと見ると棚には少年の大好きなグッズばっか。
もしやしてオーナー幼少期少年期のフレンズ、トイストーリー?。
恐竜にロボット、そしてオバケと、相反する存在が混然一体化する魅惑の空間。娘シャンの入り込む余地はニャい?。
とか言って、案外全部が娘の所有物だったりして。
キャッシャーの傍らに置かれたオーナー手書き(?)のメニュ~。
メニューはこれ一枚しかなく、複数のお客ハンらは次にメニューが自分に回ってくるまで我慢強く待ちわびねばならぬ非情のライセンス・システム!。
なかなか手が込んでるニャ?!。だから二枚目を制作する前に矢尽き刀折れたのキャ?!。
もう少し細いペンが良かったか…。完成したの見てどーよ。
▲たい焼き 350yen コーヒー 500yen
フォリナーが日本人に運んできた鯛焼き。逆転の構図がおもすろい。
和の皿に鯛焼き。それ定番。アルミのウツワに豆菓子っちゅーとこが常識の一角崩して正にしてやったり。良いわ。良い良いヨー。
ホッとする香りのコーヒー。割と濃い目。
提供までにかなり時間がキャキャッたあ!。混んでないのにナジェだ(ホホにキラ光る涙。さっき目薬)。
マ、この異空間自体が現実離れしてっからサー、時間も止まってンのかもだネー。
ボクちゃん目の前、斜め右の壁にガッコの教科書か何かで見た覚えのあるチトの肖像画…。
フラスコ試験管ザビエル…。ふとそんな人命が脳裏をよぎる…。
窓際のイスにピンクの座布団が敷いてあるべ?。
そこはオーナーの娘っ子のルーティーンプレイスのよーであったー。そのトイメンにはパパさんがいっつも座っていリュのだー。
鯛焼きとコーヒーの直後、オーナーはんが「これはオシボリだべ」と巨大栓の奇妙なターコイズブルー容器を置いて行ったー。
スポコン!と開けてみると、確かにつまみ出し式のおしぼり詰め替え用容器なのである。
こんなンどこで買ったのキャ?!。
ううむ…。鯛焼きはレンジでチンしたやちゅ。でもまぁ、それなりにカリッとしておいひい。
ボカァ、鯛焼きとコーヒーを交互に摂取したのは今日が初めてラァ~。
苦いコーヒーに一本調子の甘さを担う鯛焼きは非常に適合す!と証明されたり、されなかったり!。
おっと…。こーゆーファンキーなオクトパス見ちゃうとネ、どーしてもビートルズはリンゴスター歌うところの「♬オクトパスガーデン」を思わず連想しちゃうのヨ。
サガだねモハヤ。
確か曲の大部分をジョージが手がけたはず。
海の底、暗い岩陰にタコの庭がある。嵐が来たって海の底は温かくて平和そのもの。
誰にも見つからず、みんな歌ったり踊ったりして楽しく暮らす。
これが幸せ、平和というもの。誰にも指図何かされないんだ。
こーゆー歌詞、引きこもりのテーマソングみたいだヨ。でも誰にだって嵐からのシェルターは常にいかなる時も必要。要は引きこもりの度合いがマレか頻繁か永続的か、の違いだけ。
だけど札束持って引きこもってても仕方ないんでないキャ~?。
それって究極の自己満足。独房の至福。
持つべきものはトモダチ。お金が友達?。
同じ顔したトモダチが入れ代わり立ち代わり。
それでもいいって人、けっこう居るんでない?。
それがいいって人、もっと沢山居るだろネ~。
タコの歌など聴いて引きこもりを連想したボクちゃんとはいえだナー、
この棚の中にある『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(ジョナサン・サフラン・フォア著)って本なんかみるとサー、やっぱ「ひきこもる」人の心理に重ね合わせずにはおれんタイトルぜよー。
“人との距離感”って人それぞれで違うじゃんかー。
距離感て?。例えば人の声の大きさ、口調。ウザイと感じるか、うるさくて耐えられないか、心地いいか、気にならないか、耳にも入りゃしないか。
距離感がありえなく近いと実感したら、そん時きゃ~逃げるが勝ち。
経験ニャーけど頭では分かるナ~。
このお店は、大小取り混ぜた団体さんが貸し切りにすることが多いそーだべ。
ボクちゃんが初来店した時も「今日は貸しきりなんだヨーン!」とうっちゃりをかまされたからネーだ。
近所の常連さんでこのピアノを突如引き出す人が居るのだが、あまりの唐突さに驚きを禁じ得ないボクちゃんであったー。
3時を指す壁時計と12時50分を指す壁時計が仲良く並び立っとるヨーン。
あの時のジョンレノンとポールマッカートニーがそうだった?。
まるで、ビートルズの「♬ハローグッバイ」の歌詞さながらにーだヨ。
君がYESと言えば ボクはNOと言う
君が「止まれ」なら ボクは「行け」
君が「グッバイ」なら ボクは「ハロー」
水と油の関係、光と影の生い立ち。この世に数限りニャ~相反する要素…。
左わきの卓球ラケットがツィンなことに思わず嬉し泣きするボクってロマンティカー?。
店中、つーか、部屋中どこ見回しても「雑貨」の見本市!。
「雑貨」の意味は「雑な貨物」もしくは「日用品」。
そーいやそーだけどネー、日常の必需品でも何でもないものも「雑貨」扱いニャんだね~。
暇にまかせて部屋中見回しながら、ドレがマジ日用品でドレが実用でない日用品かカテゴリ分類してしばし遊んじゃったー。
やってるうちに仕分けが難航しイライラする一場面も。何だそりゃ~。
「雑」ってあんまいい意味を連想しないもんだよネー。
「大雑把(おおざっぱ)」とか「雑な性格だ、雑な仕事ぶりだ」とかサー。
でも「雑」って「こまごまとした」って意味じゃんけ。
「雑草」しかり「混雑」「雑誌」しかり。
つーと???。「雑な性格、雑な仕事ぶり」って「こまごまとした性格、こまごまとした仕事ぶり」ってことですか~???。えええええ?。
………………。ふッ、深いッ!!!。
机の正面上部の木箱ったらフルーティーなスパークリングワインで有名なCHANDON(シャンドン)が入ってたやつじゃないでフかー!。
どー見ても児童の学習机のよーなのに、アルゼンチンワインの木箱がドーンだなんてホントに全く何としてでも素晴らしいミスマッチ!。
それって、愛されキャラ希望!ってスパークするよーなものよネ?!。
大きな葉っぱがドライフラワーになって束ねられてるヨーン。
ドライフラワーは「死の花」として認識されてるんだけどもネー、天井から逆さに吊るすと不吉ではなくなるっちゅーのが風水だべ。
なんで吊るすといいかっていうとだヨ、天井は空気が流れる場所、滞らない場所だからなんだとかー。
なるほろひれはれ。天井にサーキュレーター向けて寝てるボクちゃん、やはり正しかったのらネ~、うひょひょ。
インテリアでTシャツを壁に飾るのってフツーに市民権得てるでへへ。
気を付けにゃならんのはホコリがTシャツに付いた時、ガムテープとかで先ず除去するっしょ?。
そん時、ガムテープでヒッジョーにホコリをはがしづらい生地の奴があんのよー、やあね。
ホコリくっつけたまま選択って出来ないでしょーヨ。全く泣きっ面にアブだかハエだかよ。白々しいたらありゃしないわ!。
部屋に観葉植物を置くは空気清浄機を置いたも同じ。葉っぱから吸い上げた水分を蒸気みたく発散してくれるからー。
この写真見たく陽が当たる場所に設置するのが正解だべ。
薄暗い場所に置くと鉢の土にカビが発生して部屋中にまき散らされちゃうからー。
やあね。まあね。
すかす(しかし、のなまった言葉。一応)……。この光景を見るとサー、ピアノの鍵盤上の作曲家似顔絵はヴェートーヴェン様ではなく断然「くるみ割り人形」のチャイコフスキーがオススメではなくって?。
チャイコフスキーったら作曲家だけでなくって、画家で法律家、評論や文学でも名をはせた人だったぢやなヒの~。それこそ「雑多人間」ではなくって?。
それにこのお部屋…。いかにもくるみ割り人形が進軍してきそーだわ。そのためにも就寝前、部屋中にクルミを撒き散らしとくこと、断然オススメ。
たとえ、翌朝のお掃除がド大変だったとしてもネ(どうしようもなく絶望に富んだ笑)。
▲ミルクドーナツ 350yen カフェラテ 600yen
ところ変わって週替わり。またも同じ時間帯に再訪。
昼2時は穴場。お客さんが少なヒッ。
今回のオーダーはコレ。添加物皆無、水を一切使わず牛乳だけで作ったドーナツと聞いちゃあ頼まずにはいられなかったってワケよー。オッホホホ。
ウ。
生地がしっとりしてニャ…い……。
パッサパサ。噛むたびに口の中の唾液が全て生地に吸い込まれてゆくッ。
だッ、誰かッ。
水は出されてニャいッ。水は申告制なのラッ。
オーナーに声をかけよーにも喉がカラッカラで声が……グフォッ!…声が出なヒッ。
!!!!!。
知らなかった…。添加物無し、水不使用のドーナツがかようなまでに殺人的だったとは!!!。
水を飲み干した今も惨劇の醍醐味は私の中にマユ玉のように内包され…。
どうよ、この文学的な表現。
「何ぬかしゃーがる、やっちまえ!!!」
突如罵声が聞こえたかと思うと、次の瞬間、私は取り囲んだチンパンズィ青年団らに袋叩きッ!!!。
ボクちゃんが座っている席の真左に見える光景がコレ。ピアノの真裏の壁に非常ドア。
写真の一番右端に見えている縦長ガラス窓が入口ドア。
白い飾り棚の前には2人掛け席。
その気になれば、もっと席数を増やして増客につなげられるのにソレをやらニャい。
つまりは室内インテリアへの美学。
趣味の延長によるCAFE経営だからーとも云えるけど、いずれにせよ、この空間の主役は間違いなくヒトではなく雑貨。インテリア。
じゃ、インテリで雑な性格の人となら?。その人と雑貨とでは、どっちが格上?。
バカねぇ。そういう時は中立地帯に住むコビトカバが勝者って決まってるのよー。無駄な論争を避けるオランウータン森の人達の英知ね。あはは!。笑いが止まらないわ!!!。
ボクちゃんが入店した時、この席には2人の金髪女子(推定ティーンエイジャー)、傍らには同じく金髪女子1名がスタンダップで談笑。
たぶん3人はフレンズ。立ってる子は、ボクちゃんに鯛焼き持ってきた背の高い中年外人男性の娘はん。
ちうことは、この時、ボクちゃん以外この店にいたのは外国人4名。
しかし、彼ら彼女らから見れば、この店にいたのは外人1名ボクちゃん。ということニャんだ!。
石の上の聖人らしき帽子の男はチョコンと乗っかってるだけ。
石に接着されてないので取り扱い要注意!。
2cmくらいしか背丈がニャい。落としたら迷宮化する恐れあり。
それにしても添え物のクッキーが妙においちい。チョビットだと何かメチャクチャおいしく感じてしまフというのは人間のサガか?!。
ボクちゃんがトイレのドアと間違えて開いてしまった黒塗りのドアこそが非常ドアであった。
そのドアに貼られたフェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」(はっかにぶんのいち)の映画ポスター。
そーいえばこのお店、どっちかっちゅーとヨーロッパ関係の雑貨が多いよーな気がしまシュ。もしやしてオーナーさんはヨーロッパなおヒトかもだネ~。
トイレット行ってみた!。予想通りココもまたスタイリッシュ!。
貯水タンク上に「野郎どもは坐ってオチッコちてくらはい」の張り紙。まあね。
右上上方には「動いている庭」のポスター。その庭ってもしや「オクトパスガーデン」かい?。
額装されているのはジョンレノンによる「♬イン・マイ・ライフ」(ビートルズ)の手書き歌詞。
もっちろんレプリカ。本物だったらとっくに消失しちゃってるでしょーヨ。
だわね。だわよ。
にしても、レノンはんたら字がへたっぴぃ。天才にもこんな一面があると分かり安心するド凡人。
ん?。
何だかこのイラストの女性、オードリーヘップバーンに見えちゃうジョ。
アチシだけ???。