味の色どり万華(まんが)

ピザと居酒屋でピザカヤ!鮫洲のバッカムニカ登場!!!

カスタードめし416

鮫洲は旧東海道の1本裏道にキッパリパリと存在する【ピッツェリア バッカムニカ】。

カンプ無きまでにド地域密着型のこのピザ屋ったら人気のほどは爆発するほどラー。

やっぱ地域外流入者の第1種に属するチト達っちゃー、何といっても免許更新でこの地を踏んだり蹴ったりな者達ラー。

ボクちゃんもその一人なのキャ?!。クチコミで拡散、サイトで拡散、水戸黄門の助さん拡散、にて集客といったところか。

鮫洲試験場の昼休みと同時、すなわち11:30ジャストより10分前店頭到着で、それが平日なら予約なしでも安心楽々の席シットダウンなことだろー。

とにかく、このお店ったら店名の通りバッカムニカ!。

バカ+(唯一)無二か? でイタリア語風にバッカムニカ。

ここでいう「バカ」の意味は自由が丘GONZOの「オバカちゃん」的な意味合いと同義だべ。どんな「バカ」かっちゅーと、一心不乱に物事に打ち込むバカ、のこと。

「釣りバカ日誌」の「バカ」のことだっぺ。

GONZOもバッカムニカも「バカ」がつくくらいに料理に打ち込んでまっせ~!ってニュアンスなのだー。

両者に共通するのはピッツァの焼き手が毎度ボクちゃんに構ってくれることでフ。忙しさを圧して美味しかったかどうか必ず真摯に聞いてくれるし励みになるとも言ってくれるー。

“ 実るほどコウベを垂れる稲穂かな ”。

そんなお店のピッツァが旨くないわキャないのよネ~。

食べログ百名店連続5回選出も大したもんだけどー、お客ハンらの評価って最終的にゃソコでない。

旨さ、価格との釣り合い、接客態度、お店の使い勝手、清潔さ度数、その他もろもろ。何てったって世界が憧れるグルメ大国、そこの住人が店側に求める承認欲求ったらハンパないからニャー。

ひたすらに旨いピッツァ、酒の肴 (さかな) を食わせる居酒屋、すなはち「ピザカヤ」を看板に掲げるバッカムニカは陽気で血気盛んなスタッフばっか。

フロアから厨房へ投げ飛ばされる注文はイキのいい大声、それに対する「ウェーイ!!」という返答も大声。

うるさい、やかましい、にぎやか、活気がある、受ける印象は人それぞれ。

かくして「ピザカヤ」はワイワイガヤガヤの「ピザガヤ」と成り果てぬ。

お客ハンがそれをどー感じたか?。

バッカムニカはじりじりと姉妹店を増やしていってまッス。それが答えでショー。

父娘で来店の親子、中学生くらいの娘がピッツァとパスタを食べてたけどお腹いっぱいになってきた。苦しい!。その時、フロア担当のイキなニーチャンの大声、

「もーすこしだ、ガンバレッ!」

フツー、顔なじみでもない客にこんな声掛けするお店って東京じゃまず無いよネ。その声の裏に温もりが感じられるともなればナオサラだべ!。

秋深し、冬間近、ともなれば、人恋しさに人は温もり求めてトモシビに集まる。

熱き心、人肌の言葉、くるまる毛布。とどのつまり、今は

薪窯の中で炎に身をやつすナポリピッツァ。ソイツが駅の改札という名の窯口からボクちゃんに手を振りながら出てくる姿を待つばかりなのラー。

▲ピザセットの前菜5種盛り

ピザ、パスタ、どっちのセットを選んでもサラダ付き。

だけれど330円を追加するなら絶対にお得なこの5種盛りが食べられるよーになるのだヨー。

皿の右半分が自家製フルーツドレッシング (今回はパイナップルだった) のかかった葉物サラダ。この部分がただのサラダを頼んだ時に出てくるもの。

左半分をごらんくらはい。5種類の前菜が集結しとりまフ。

▲前菜5種盛り部分

キャロットラペ、紫キャベツのマリネ、シシトウとサルシッチャのマリネ、フリッタータ(イタリアの卵焼き)、レンコンとニンジンのカポナータ、の5種。

どれもこれも各々の味が独立して際立つ。

よーするに似たり寄ったり、なんちゃって味覚5種、ではニャい。具材の一つ一つが独自個性を伸ばせるよーに担任コックがキメ細かい指導を徹底してる!。

酒のつまみイタリアンを意識して味付けはやや濃い目、具材一つ一つの歯ごたえは予想通りの噛み心地。フニャってない。キリッとしてる。具材がなれ合わず飼いならされてない。

しかも旨すぎるッ。

個人的には武蔵小山のピッツェリア【ラ トリプレッタ】の前菜と同じく最高点を進呈したいヨーン。

バッカムニカのピッツァイオーロ(ピザ焼き職人)は何人か居るけど、今回ボクちゃんのピッツァを焼いてくれたのが「相生名物 クマヤキ」のエプロンしたコワオモテのブラザー。

がっしりした体格にコワオモテ風貌ながら、ニッコリ笑うとドメッチャかわゆい優しいおフェイス!。

以降、このお方を「クマ」サンと呼ばせていただきまフ。

ちなみに「クマヤキ」とは、北海道は阿寒~網走間にある “ 鯛焼きのクマバージョン ”を販売してるお店のこと。紋別より阿寒湖に向かう途中、「道の駅あいおい」にある小さなお店。

そのお店の外観と同じキーポンカラーのエプロンを何故にブラザーがしてるのか聞き忘れまチた~。まさかクマヤキのフォルムに自分の体形が似ているから、とかってある?。

▲本日の気まぐれピッツァ

1500yen

〈マッシュルーム、ハム、コーン、

バジル、タレッジオ、モッツァレラ〉

平日開店2番乗り、予約なし入店でこの日真っ先にオーダーし果ててしまったのがコレ!。

なんせ「本日の気まぐれ」ともなりゃーサイトで見たことない図柄かもー。お初にお目にかかれりゃサイコーとネッ。

手前のタッパーにテンコ盛りのモッツァレラが存在感MAX!。

ピッツァ制作を目の前で見たくってコチラの席へスライドさせてもらっちゃったあーッ!。

おヒゲがひどくお似合いのクマさんが具材を生地の真ん中へ寄せ集め終わりまスた。

手際よくパッパラパッパラと生地の上に具材をトッピングしとりましたが。

具材はどれも目分量。手際の良さは手慣れたワザ。リズミカルにコトは進行。

セッカチなボクちゃんにはウットリな段取りッ。

ピールにピッツァを乗せるべく、今まさに木製ピールを手元に引き寄せまスたッ。

すばやく生地をピール先に乗せ形を整えてるとこ。

チョイつまんだ部分をそのまんまにして焼けばデベソ有りのピッツァが完成って段取りだべ。

「サ、今から焼くで。よぉーく見ておけコブタよ」

と、クマさんがボクちゃんの鼻先にピッツァを。

きゃあああああああーッ!!!。旨そーッ!!!。

バッカミニカのネーム入りイタリア製薪窯にピッツァが入るぅッ!。

コレって代表的なナポリ窯。炉の内部温度は500度弱を記録しゅる。これこそがナポリピッツァを焼く最大条件なのッス。

窯外枠の土台は耐火レンガ、内部は岩土やガラス片をセメントで固めたうえで、その上に耐火レンガでドームを形成、間にはソレント半島の海岸砂を挿入して層を造るってば。

それだけでは終わらニャい。

さらに高熱劣化防ぐために塩の層を幾重にも重ねていかねばニャらん。炉の床部にはソレントの粘土を使い耐久性を強化、柔らかみも持たせているってサ。

約80秒 (計ってたのラ)、ピールを操ってピッツァを動かしてましたが遂に完成ッ!。

出たああああああああーッ!。一瞬、ピッツァから煙がホワッ、ですぐ消滅ッ。

▲本日の気まぐれピッツァ M (SかMかをチョイス)

バッカムニカの特徴は、生地の厚みアリ。中央部分も比較的他店より集め。コルニチョーネ(ピザミミ)も額縁の意味の通りシッカリと堤防。

ゆえにお腹に溜まる。女子にはムリメだからSサイズを用意。周囲の女性客、ほとんどSサイズで注文してたジョェ。

皿よかひとまわり大きいピッツァ、これってピッツェリアのお約束。皿が全く視認出来ない状態の時、はじめて

「ここのピザでけぇーッ!」

と髪を逆立てる権利を得ることが出来るのだー。

固めに仕上げたコーンの歯切れよさ、甘味、GOOD!。

一粒一粒+コーン小ブロックそぎ落とし=食感に変化、でNICE!。

見ての通りに肉厚マッシュルーム。通常のソレより大ぶりでもある。噛めば実にキノコらしーテイスト。

淡いキノコ味に、甘いコーン味。

これに辛味ある硬め食感のサラミを加えてモッチモチ生地と一緒にオクチへ。その瞬間、誰もが確信する内なる叫び。

「絶対また来よッ!」

帰り際にチラと目撃、ピッツァ生地で作ったコッペパン!。

当店オリジナル、人気の一品!。

姉妹店の【フーラーフーラー】じゃピッツァ生地のバンズでハンバーガーやってるしねぇ~(記事紹介済み)。

▲クワトロフォルマッジ

1820yen

〈5種類のチーズとハチミツ〉

クマさんが焼き手の日を選んで再度入店ッ。

前回同様、焼くさまを撮影したかったから比較的すいている平日開店直後の訪問だべ。

もちろん、席は窯に最も近い席!。

今回もボクちゃんの鼻先にまでピッツァを運び

「良ぉ~く見るんだコブタよ!」

「アッアーイ!」

ううううううウマソォォォォ~ッ!。

オリーブオイルに濡れ光る5種チーズが生地の上でフツフツと熱い気泡を次々ッ!。

5種チーズは1にモッツァレラ、クセのないフレッシュミルクの甘味。2にタレッジオ、ウォッシュチーズの代表格でマイルドな口あたり。3にマスカルポーネ、濃くと甘み、ミルクの香りが前面!。

4にゴルゴンゾーラ、青カビタイプのブルーチーズで塩気が強い。5にグラダナバダーノ、牛乳を原料とする超硬質チーズ。

これらがミコシでワッショイ、そのウマサったら思わず「キミの名は?」。

ハチミツかけりゃー、チーズの塩気とハチミツの甘味がムッチムチ生地と共に最大の破壊力!。

これって果たしてチーズピッツァ?、それとも甘いドルチェピッツァ?。

いつでもどこでも、意見分かれてケンケンガクガク。

当店が目指すナポリピッツァは「ナポレターナ1980年版」。誰もが絶賛する生地の旨さの秘密とは。

練り上げた生地を約4日間かけて発酵させる。

国内産とナポリ産の小麦粉を4種ブレンドしたものを12時間以上かけて発酵させ、出来上がれば決して冷蔵庫保管を許さず使い切る。

弟子入り経験のないオーナーが独学で完成させた生地の旨さは誰もが唸るところ。

「ウゥゥゥゥ~、アンアンッ!!!、アンアンッ!!!」

振り返れば凶悪極まりないチブル(フレンチブル黒、名前:トメイトウ赤、1歳メス)。

口の端からゴマだれドレッシングのヨダレを垂らしながら憎々し気に唸り果てる!。

唸るって違うから。それ違うから。

生地の旨味のみを時々味わうのだコブよ。といわんばかり、チーズなしの生地部分がこれ見よがし!。

そんならガブリとムシャッてみれば、

アラヤダおいしい!、マアヤダうんまい!。

カリッとサクッとおいしくムンギュッ。

そして入店3度目!。

今回はコレ。各ピッツェリアのメニューでいうところの、いわゆる「チチニエッリ」。

塩気の効いたアンチョビったら値段お高い。そンならシラスにしてみたらーで出来上がった和製ナポリピッツァメニュー。これが日本人に本決まり。人気イタリアンに。

バッカの特徴は、ソイツに黒でなく青のオリーブをぶつけたところ。ソフトな仕上がりのシラスを同類のソフトオリーブが迎え撃つ!。その勝敗を自らのベロで味わえー!だ。

▲シラスとグリーンオリーブのピッツァ M

1750yen

個人的にはきめ細かいシラスが好み。こんな大きいシラスったらチョイ苦手なんだけどニャー!と思いながらもオーダーするとはナニユエ???。

それは前回前々回と、この店のテイストに感服したので一度チャレンジしてみるのもよかんべーかなーと。

べーかな、べーかな、と。

結果、このピッツァも大当たり。めっちゃ美味い醍醐味あり。

ふっくりでむっちむち、サクッとふわカタの生地と大ぶりのシラスの歯触りが面白いハーモニー。もちろん軽い塩気のシラスは甘いモッツァレラに合いまくり~。

青オリーブは柔らかで塩気もソフト、シラスのソフトさと微妙に違う味わいを競いながら今日も日は暮れてゆくのだった。

絶対一度は食べてちょんまげなバッカムニカ。

ピッツァ好きでない人も確実にピッツァファンになることウケアイ。

鮫洲運動公園すぐそば、地味~にありましゅが中に入ると声デカッ。