味の色どり万華(まんが)

青葉台のスクーカムで本格的ホットドッグにかぶりついた初秋のある日ッ!

カスタードめし404

やって来たってわけヨ。このお店ったら裏道にあるの。だっからクチコミで知る、偶然知る、そこに店はあるんか?、の不利なロケーションなのよ。

だけど有吉らのTV番組で紹介されたから集客力アップ、勢いに乗ったのかしらオホホ。

ソーセージがエプロンしてると何だかこわい。そしておもろい。

赤い奴だからタコの形にして弁当箱に軟禁したくなっちまうでよ。

スクーカムって聞くとアメリカのファッションブランドの方を思い浮かべる人の方が多いかもネ。このお店の「スクーカム」って意味は「やったあ!」「イケイケだあッ!」みたいな盛り上がりの、歓喜のイメージなんだヨッ。

ドアを開けた時、目の前に飛び込んで来る光景がコレ。

そして、左奥に目を向けた時に展開する情景こそがコレなのラ~。

このリーバイスのポスターがある真下の4人掛け席に座りまスたがなホンマの話ッ。

ウ。

席の左端に目を向けるとホットドッグ用のコッペパンがびっちり!。

う~ん!、いかにもドッグ屋に来ちまったぜぇ、みたいなシズル感がステキッ。

▲スクーカムドッグ

1580yen+ハラペーニョ250yen

+ペプシ (セットドリンクで380yen)

当店人気NO1、これを食べればこの店の全てが分かる逸品!と謳われる主力ドッグ。

内容は、自家製ソーセージ、トマト、オニオン、レタス、自家製ベーコン、タルタルソース、アボカド、チーズ、BBQ。

ベーコンは塩漬けから燻製まで時間をかけてじっくりと店内で製造。BBQソースとの相性がなかなか。

そおんな来店前の情報収集から、オーダーは既にコレと決めておったべよ。

軍艦だねコレ。それも戦時中ではない記念式典時にお目見えするよーな華やかでファンキーな軍艦ッ。

オーナーの飯田氏が自信をもって世に放つ秀作だとかー。ケチャップに負けないソーセージはないものか。ふやけてしまわないパンはないものか。

試行錯誤の末に完成したドッグがこれなんだってネー。

グルメホットドッグを新たなカルチャーとして定着させたい!という製作者の希望を一心に背負った雄姿を見よッ。

ミヨッ!といっても肝心のソーセ-ジがさっぱり全貌を現わしておりまへんネ。すまんです。

マ、まずは名脇役の皆様方をごらんくらはいね。

ダイナーって気軽にフラッと立ち寄る食堂のこと。店内には大型モニターもあって、NBAやメジャーリーグ・ビッグタイトルを観戦しながら店内の一体感を共有できればと願うオーナー。

そんなシーンにふさわしールックスのホットドッグがコレ。ド派手ないでたちはペプシのロゴマークに良く映えとりまフ。

軍艦フロント、進撃の図。ようやくソーセージヘッドが見えますニャッ。

それにしても具材群は一色触発、触れなば落ちんの臨場感ミゴト。

どーすんのよコレ、オホホ。やあね。

ボクちゃんの席すぐそばの光景。

平日で開店と同時入店だからサクッと撮影出来まスたが、コレの撮影10分後には何とお客様でたちまち満ち溢れましたばい。

ダイナミックでザックリとしたレイアウト。スポーツとホットドッグのコラボが持つトキメキ感がよく出ておりまッス。

たらあり、たらり、とケチャップ&マスタード兄弟でデコレイシオン。

いっそう華やかなパレード軍艦に成り果てたジョエ。

これだけケチャップ甘めになりゃペプシよかパンチの効いたコカコーラの方が良かったんだけどネー。

そこはそれ。なんてったってアメリカで一番人気のコーラったらブッちぎりでペプシ。

アメリカナイズの極地狙うなら当然ペプシを起用せねばだヨ。

ホットドッグを手に持ってかぶりつかずにナイフフォークで食べるなんて感じ出ないじゃんかー、はごもっとも。

だっけど紙に包んで手に持ってもナー、具材バラバラ紙の底だビョ。ナイフ&フォークでなら具材がバラバラと皿に落ちてもサー、その都度乗っけられっからニャ~。

やっぱそれでいくっきゃなヒッ。

パンがシンプルな理由がよく分かるッ。パンを表立って目立たせずドッグの具材を最大限に引き出すバイプレイヤーに徹底させてるとこが王道。

ドッグでもバーガーも、使われるバンズの存在が重すぎたり甘すぎたりは残念。

コレは自家製のパンゆえ十二分に計算され尽くされてる感アリ。大きいのに軽量。柔らかめな生地が軽くトーストされてるのがナイス。ソーセージのユリカゴとしてはまさに及第点。

自家製ソーセージの旨味に焦点を絞ったドッグはミゴト晴れ晴れと完成したッ。

サーサーサー、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!。

背景に溶け込むソーセージの擬態をミゴトに暴くトッピング排除の図!。

皮のはじけ具合も市販のソーセ-ジのソレとは違う見慣れない弾け方。

自家製ソーセージというと、やたらハーブだのスパイスだのを入れ過ぎた柔らかいのに出会うことあるけどもー、このお店のは真のマコトの本気でマジなソーセージだと思えてしまう。

ソーセージの汗はマスタードだったんだ!と気づかせてくれる優しさにも触れることが出来たしネ。

ハンバーガー同様、主役のソーセージを全力で支える実力立役者はアボカドにハラペーニョ、トマトにベーコン、そしてオニオン。

ハンバーガーでは使われない何か、を具材に採用してもらえるとバーガーとの線引きがもっと明瞭になるのに!。

例えばボクちゃんの好みで語らせてもらえばだヨ、焼きトウモロコシのスライスを散りばめるとかー、キュウリの千切りを並べて立ててホットドッグの視覚的ジェロニモ酋長を演出しちゃうとかネー。

ハラペーニョにドライイチジクのカケラをぶつけてみる、ドラゴンフルーツのカケラを乗っけてみる、そんな細やかな視覚的効果を武骨なドッグに盛り込むとモアベターな気がするヨーン。

ナイフでカットされたソーセージ切り口をごらんくらはい。

赤み肉の中に脂肪もチャアンと居てはりますやんか~の王道。ジューシーさを失わない基本。

肉とスパイスを合わせる。温度を上げ過ぎないよーに注意しながら10℃以下で丁寧に手ごね。それを腸詰にしてから乾燥、燻製。それを最後にフライパンでボイル焼きした質の高いソーセージがこれ!。

コイツに脂っこくないサッパリしたプルドポークを加えると美味しさはまさにMAX。

▲女性スタッフの向こうにひげ面のやさしい笑顔のブラザー。彼こそが当店オーナーにして調理人の飯田優作氏。

前回訪問時、ボクちゃんが帰り際に「美味し過ぎて気絶しそーになりました」って云ったら手を叩いてアッハッハ!と豪快に喜んでおられましたッ。

改めて見上げてみると、とっても天井が高いッ。大きな窓から気持ちよく満ち溢れ来るお日様の輝きも加わってだネー、このダイナーの解放感はとっても気持ち良すぎ~♪。

こんだけ陽光が入り込むと、トーゼンながらにチリや汚れは目立つ。

それが全然見受けられない清潔感の臨場感たるや正にボクちゃんたら感心しきり!。プロ根性の目撃者として証言台に立つ準備ありッ!。

真っすぐではなくチョイとひねりを聞かせてカクンチョと曲がる窓際がおもすろい。

通りの向こうの景色も何だかとっても西海岸~。

▲プルドポークドッグ

1880yen

〈代表的なBBQ料理のプルドポークとホットドッグを組み合わせた唯一無二のアメリカンフード〉

またも此処へ来ちまったァーい、アイヤイヤーイ!。それというのもだネー、

このお店にゃー実にお珍らなホットドッグメニューがあるからなんだー。

特にコレ。本日注文のコレ。プルドポークドッグ。

それの注文を目的として大きく掲げ、青春に恥じないよー、とことんヨダレして本日やって来たってわけなんヨー。バブバブ。

ハンバーガーだったらプルドポークは定番の一つ。ホットドッグにプルドってのはだナー、このお店のオーナーが元1流ハンバーガー店の店長だってことに起因してると思われるわけだネー。

甘みのあるプルドポークによく合うドリンクったらコーラよかコーヒー。それもホット。

理由?。それは…

プルドの甘味にコーヒーの苦みをぶつけることで、自分の中に眠っている未だ自分さえも知らない何かが起爆して封印破り表に出てくる可能性に期待を込めているってわけヨー。

「何だと、このクソガキャー。黙って聞いてりゃ口八丁手八丁、訳の分からねーことばっか抜かしゃーがって。あんまヘタ打ってっとオータニみてーにタイトル獲得しちまうハメになるんだぜー、ククク」。

待ちわびるボクちゃんの目の前に置かれたコレ。ビジュアル的にヘヴィー映えハエッハエッ。

柔らかめのフランスパンみたいに見えるパンを好奇心満々で指で押しゃ、アーラこれってバインミーなんかで使われるパンに他人の空似のよーでイカす!。

写真じゃ良く見えニャくて申し訳ござんせんが、プルドポークの下にはザク切りのトマトと更に細やかなザク切り生タマネギが押すな押すな。それらが極太自家製ソーセージのヘヴィーさに微風を吹き流すってシステムだべ。

このお店の100%自家製ソーセージったら直径3cmほどもありますのよオホホ。

ソレはスパイスがバスッと効いてて、シッカリとした弾力性を持つ、素晴らしき歯ざわり噛み応えのどえりゃあ奴ッ!。

ソレが「子泣きジジイ」のミノのごときプルドを背負っちゃうもんだからサー大変!。食べる者達をことごとくホットドッガーに転身、転属願を余儀なくさせてしまうかのよーな幻想さえも抱かせてしまえることに改めて驚愕せざるを得ないのだ!。

「なななな何ッ?!。今なんて?!。くだらんッ!何もかも全くッ!。お前最低ッ!!!」

手に持っているドジョウと豆腐の入っていたザルを川面に投げつけ、逃げるドジョウに目を剥く後の祭りなオランUタン長老「ゲノハ」102歳!。

とにかくだヨ、スタッフの女性が「ペーパーに挟んで食べるんでもだネー、ドッグを半分に切ってからの方が食べやすいヨーン」とアドバイスくれたんだけどー、具材をこぼさず気を配りながら食べ進むのはテイスト楽しめないなって思ったからー、ナイフフォークでしずしず食べることにしたキャワワワーン。

ナイフを入れるとパンはフニフニッ。ソーセージはムギュンッと軽い抵抗のあと切れた。

パンは実にシンプル、飾り気のない地味な印象。あっさりしてて旨い。

核心のプルドポークは、煮込み抜群の超柔らかーッ!!!。

想像以上に甘めの味付け。玉ねぎの甘味もかなり効いてると思われるッ。100%ソースであるかのよーなイメージでネットリしまくり舌にからみつく濃密さ!。これぞ本場のプルドポーク!な雰囲気ーッ!。

ホロホロとした豚肩ロースのほぐし肉に程よい塩気のソーセージのコンビネイションがたまらんッ。

ザクザクのタマネギとトマトの食感も加わって、食事祭りはまさにスタジアム熱狂の満塁逆転サヨナラホームランのただ中!。

おやまあ!。前回と同じ席に腰かけたのに今さら気づくナニゲに見えた光景とは?。

いろんなホットドッグのアクセサリーがかわゆいぜー。

▲ピーカンナッツパイ

530yen

今となっては大声で叫びたいッ!。コレが一番おいしいッ!。これまで食べたパイの中で一番おいしいッ!。ホットドッグよりも衝撃的なアフェアーだったああああーッ!!!。

ピーカンナッツっていうパイも初めてだけどー、悶絶しそーになるほどパイおいぴいーッ!。

パイ生地が美味し過ぎるッ?!。何でこんなにおいぴいのーッ?!。

ナッツは表面がカリカリ、その甘さは香ばしさをまとう。下のパイ生地のフィリングと食べれば目が飛び出るほどの美味しさ!。

アメリカじゃ「ペカンパイ」とも呼ばれててコーンシロップとペカンナッツで作るもの。感謝祭やクリスマスなどの祝日に食べられるアメリカ南部の伝統的デザートだって。

パイ皿に生地を敷いて、コーンシロップ、砂糖、溶き卵、バター、バニラエッセンス、ピーカンナッツを砕いたもの、を混ぜ合わせてオーブンで焼く。

なんか…もー、これだけを食べに立ち寄りたいほど旨いッ。

食べ終えてカラッポの皿に絶望し全身脱力、なほどおいぴいパイ。

やあねオホホ。やあすぎねオホホホ。